苦慮のお勧め文例20選とNG例




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「苦慮」
困難な状況に対する心情を表す言葉と言えます。


複雑な問題に直面している同僚に対して
「苦慮されている中、私たちもサポートできることがあれば教えてください。」

では、この「苦慮」は
どういった意味で、
どのように使う言葉なのでしょうか。

「苦慮」とは
「悩みや困難に直面している様子」を意味し、

相手の心情に対する
理解と配慮を表す言葉です。

ビジネスマンというより
社会人として是非とも
押さえておきたいフレーズです。

先日、あるプロジェクトの会議に参加したのですが
参加者全員が課題に苦慮している様子でした。

会議の冒頭で
「皆さんが苦慮されている中…」
で議論が始まりました。

今日はこの
「苦慮」の意味と使い方、
例文や類義語を記事にしました。

「苦慮」の意味

さまざまな問題や困難に直面し、
解決策を見つけるのに苦しむことを指します。

「苦慮」の「苦」は、
心や体に負担がかかる様子を示しています。

「慮」は、
思いを巡らせることや考えることを意味します。

つまり、
何かを解決しようとする中で、
悩みや苦しみを抱えている状態を表しています。

困難な状況において、
真剣に考え、努力している相手に対し、

その苦しみを理解し、敬意を表す言葉が「苦慮」です。

「苦慮」の使い方

「苦慮」という表現は、
特に困難な状況や問題に直面した際に使われます。

先述しましたが、
「苦慮」とは、
心を悩ませたり、考え込んだりすることを意味します。

「解決策が見つからず、どうしたらよいか悩んでいる」
という状況を表す言葉であり、
相手に対する理解や共感を示す表現となっています。

「苦慮」には共感を加える

「苦慮」を使う場合、
「ご理解いただければ幸いです」
など、
相手への配慮の言葉と一緒に使われます。

ビジネスシーン

ビジネスシーンにおいて
「苦慮」という表現は、

メールや手紙、会話と様々な場面で
使われています。
特に、問題解決に向けた議論や

進捗報告の際に「苦慮」というフレーズを使います。

ビジネスシーンにおける
「苦慮」を使った
例文を紹介しておきます。

・「現在、プロジェクトの進行に関して苦慮しており、アドバイスをいただければ幸いです。」
・「先日は、問題解決に向けて苦慮している旨をお伝えし、貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。」
・「今後の方針について苦慮している点があり、ぜひご相談させていただきたいと思います。」

手紙

「苦慮」というフレーズは
挨拶やスピーチなど口語で
使う場合が多い表現ですが、

メールや手紙といった
文章としても使用されます。

手紙における「苦慮」を
使った例文を紹介しておきます。

・「現在、いくつかの課題に苦慮しており、アドバイスをいただければ幸いです。」
・「このたびは、苦慮している件についてお話しでき、誠にありがとうございました。」

ご相談

「苦慮」のフレーズと一緒に
使われる言葉に「ご相談」があります。

・「本日は、苦慮している件についてご相談させていただき、誠にありがとうございました。」
・「先日は、苦慮している問題についてお話しでき、感謝申し上げます。」

メール

メールでの文例をあげておきます。
相談のメールです。

件名:ご相談の件

株式会社○○
営業部 中山様

平素より大変お世話になっております。

現在、プロジェクトの進行に関して苦慮しており、
また、貴重なお時間をいただければ幸いです。

お忙しいところ恐縮ですが、
お話しできる機会をいただければと思います。

まずはご連絡させていただきました。

ーーーーーーー
署名
ーーーーーーー

「苦慮」への
返事は理解を示す

メールなどで「苦慮…」と送られてきた場合、
その状況に対する理解を示す
返事を述べましょう。

例えば、
「お力になれることがあれば、ぜひお知らせください。」
などがあります。

「苦慮」のNG例

本日は苦慮の中お気遣いをいただき誠にありがとうございます。
苦慮の中お引き立てにあずかりまして光栄です。
苦慮の中おかげさまです。
苦慮の中つかぬことをお伺いしますが…
今日は苦慮の中お伺いいたしました。
先日は苦慮の中貴社を訪問させていただき感謝です。
苦慮の中お待たせしました。

このような使い方は誤りです。

「苦慮」は、
相手が何かに悩んでいることを示す言葉ですが、
その状況を強調することで、
相手に余計な負担をかける可能性があります。

また、「苦慮」という言葉は、
相手の心情を無視しているように受け取られることもあり、
不快感を与える場合があります。

相手に配慮した言葉遣いを心がけ、
誤解を避けるために他の表現を選ぶことが重要です。

「苦慮」のお勧め文例20選

「苦慮」
お勧め文例を紹介します。

1、「苦慮されていることと思いますが、何かお手伝いできることがあればお知らせください。」

2、「苦慮されている中、私たちもできる限りサポートいたしますので、どうぞご遠慮なくお申し付けください。」

3、「この度は、苦慮されている状況においてもご対応いただき、感謝申し上げます。」

4、「皆様の苦慮を少しでも軽減できるよう、私たちも努力いたします。」

5、「お忙しい中、苦慮されていることに心よりお察し申し上げます。」

6、「苦慮されていることがあれば、ぜひお話しください。共に解決策を考えましょう。」

7、「本日は、苦慮されている中お越しいただき、誠にありがとうございました。」

8、「先日は、苦慮されている中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。」

9、「この度は、苦慮されている状況においてもお力添えいただき、心より感謝申し上げます。」

10、「本日はお忙しいところ、また苦慮されている中お出かけいただき、誠にありがとうございました。」

11、「苦慮されていることに対し、私たちも真摯に向き合っていきますので、よろしくお願いいたします。」

12、「皆様にはお手間を取らせて失礼しました。苦慮されている中、弊社までお越しいただきありがとうございます。」

13、「本日は苦慮されている中お越しいただきありがとうございました。お気を付けてお帰り下さい。」

14、「先日は苦慮されている中、貴社までご足労いただき、誠にありがとうございました。」

15、「苦慮されている中、こちらまでお出かけいただきお手数おかけしました。しかし、皆様のご意見を伺えて良かったと感じています。」

16、「先日は苦慮されている中、取引先の皆様にはご足労をいただき、心より感謝申し上げます。」

17、「苦慮されている中、弊社まで足を運んでいただき感謝の念に堪えません。」

18、「本日は苦慮されている中お越しいただき恐縮です。次回は弊社より貴社にお伺いいたします。」

19、「本日は、苦慮されている中を、父○○○○の葬儀・告別式にご参列いただきまして誠にありがとうございました。お陰様で滞りなく式を終えることができました。」

20、「本日は苦慮されている中、私達のために式にお越しいただきまして誠にありがとうございます。」

「苦慮」の類語表現

「苦慮」の
類語表現をあげておきます。

悩み

「苦慮」の類語表現には
「悩み」があります。

「悩み」とは、
心を痛めたり、考え込んだりすることを指し、

日常生活やビジネスシーンで広く使われます。
特に、解決策が見つからない状況で用いられることが多いです。

例えば、
「この問題については、長い間悩んでいます」
などと使います。

「解決策を見つけたい」と思う場合は、「この件について悩んでいるのですが」
という使い方になります。

苦しみ

「苦慮」の類語には
「苦しみ」も当てはまります。

「苦しみ」とは、
精神的または肉体的に辛い状況を表す言葉で、

特に感情的な痛みを強調する際に使われます。

「彼はその選択に対して大きな苦しみを抱えている」
このような表現になります。

「苦慮」のフレーズを営業マンが正しく使うために

深い悩みや困難を表す
「苦慮」の意味と使い方を
お伝えしてきました。

営業マン時代、顧客のニーズに応えるために
様々な提案を考える際に

「苦慮」の一言を
添えることが多かったです。

「この度は〇〇様のご要望にお応えするため、誠心誠意取り組んでおります。」
「おかげさまで、最適なプランをご提案できるよう苦慮しております。」
「これも〇〇様のご指導のおかげと厚くお礼申し上げます… …」

なんとなく使ってきた方も
少なくないと思いますが、

顧客とのコミュニケーションや提案書に
「苦慮」を自然と使えると、
真摯で誠実な印象を持たれるでしょう。

是非、「苦慮」を使って
お客様の期待に応える姿勢を
伝えていきましょう。

誠意を言葉にすることで
あなたの信頼が大きくアップします。



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