基づきのお勧め文例20選とNG例
目次
「基づき」
ビジネスにおいて重要な考え方を示す言葉と言えます。
取引先との契約を結ぶ際に、
「この提案は市場調査に基づき作成されました。」
では、この「基づき」は
どういった意味で、
どのように使う言葉なのでしょうか。
「基づき」とは
「何かを根拠にしている様子」を意味し、
提案や意見に対する
信頼性や正当性を表す言葉です。
ビジネスマンとしてはもちろん、
社会人として是非とも
押さえておきたいフレーズです。
先日ある会議に参加したのですが、
その場での発言が非常に印象的でした。
プレゼンテーションの冒頭で
「このプロジェクトはデータ分析に基づき…」
と説明が始まりました。
今日はこの
「基づき」の意味と使い方、
例文や類義語を記事にしました。
「基づき」の意味
何かの根拠や理由に
依拠して行動することを指します。
「基づき」の「基」は
「土台や根拠がある」という意味を含んでいます。
「基づく」というのは、
特定の情報や事実に従っている様子を示しています。
そのため、何かを決定する際に
しっかりとした根拠を持っていることが重要であり、
信頼性や正当性を強調するために使われる言葉が「基づき」です。
「基づき」の使い方
「基づき」という表現は、
よく文書や会話で使われます。
先述しましたが、
また、「基づく」という表現は、
何かの根拠や基準に従っていることを示します。
「特定の情報や事実に基づいて行動する」
という意味合いで、相手に対する説明や根拠を
明確にするための表現となっています。
「基づき」には具体的な情報を加える
「基づき」を使う場合、
「このデータに基づきまして、」
など、
具体的な情報と一緒に使われます。
ビジネスシーン
ビジネスシーンにおいて
「基づき」という表現は、
報告書やプレゼンテーション、メールなど様々な場面で
使われています。
データや調査結果に基づいて提案を行う場合や、
契約書の内容を説明する際に「基づき」というフレーズを使います。
ビジネスシーンにおける
「基づき」を使った
例文を紹介しておきます。
・「本提案は、過去の実績に基づきまして作成いたしました。」
・「先日の会議での意見に基づき、次のステップを検討いたします。」
・「この報告書は、最新のデータに基づきまとめたものです。」
手紙
「基づき」というフレーズは
挨拶やスピーチなど口語で
使う場合が多い表現ですが、
メールや手紙といった
文章としても使用されます。
手紙における「基づき」を
使った例文を紹介しておきます。
・「この度のご提案は、貴社のニーズに基づき作成いたしました。」
・「先日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。お話に基づき、次のステップを進めます。」
ご提案
「基づき」のフレーズと一緒に
使われる言葉に「ご提案」があります。
・「本日は、データに基づきご提案させていただきます。」
・「先日はお話しした内容に基づき、具体的なプランをお送りいたします。」
メール
メールでの文例をあげておきます。
提案書送付のメールです。
件名:提案書の送付について
株式会社○○
営業部 中山様
平素より大変お世話になっております。
この度はお忙しい中、
また、貴重なお話をいただき、誠にありがとうございます。
お話に基づき、弊社の提案書を作成いたしましたので、
添付にてお送りいたします。
ご確認いただき、ご意見をいただければ幸いです。
まずは提案書の送付についてお知らせいたします。
ーーーーーーー
署名
ーーーーーーー
「基づき」への
返事は具体的な意見を述べる
メールなどで「基づき…」
と送られてきた場合、提案に対する具体的な意見を
返事として述べましょう。
例えば、
「ご提案いただき、誠にありがとうございます。内容について検討し、後日お返事いたします。」
などがあります。
「基づき」のNG例
本日は基づきご配慮いただき誠にありがとうございます。
基づきお引き立てにあずかりまして光栄です。
基づきおかげさまです。
基づきつかぬことをお伺いしますが…
今日は基づきお伺いいたしました。
先日は基づき貴社を訪問させていただき感謝です。
基づきお待たせしました。
このような使い方は誤りです。
「基づき」は、
何かの根拠や理由を示す言葉ですが、
不適切な文脈で使うと混乱を招くことがあります。
特に、相手に対しての感謝や配慮を表現する際に、
「基づき」を用いると、
冷たく感じられることがあるため注意が必要です。
相手に不快な思いをさせないよう、
より適切な表現を選ぶことが重要です。
「基づき」のお勧め文例20選
「基づき」
お勧め文例を紹介します。
1、「基づきご提案させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
2、「基づきお話を進めさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。」
3、「基づきお手続きを進めることになりますが、ご確認のほどお願いいたします。」
4、「基づきご足労いただきますが、何かご不明点があればお知らせください。」
5、「遠方より基づきお越しいただき誠にありがとうございます。」
6、「当日はお忙しい中基づきお越しいただくことになりますが、何卒ご容赦ください。」
7、「本日は基づきご足労いただきありがとうございました。」
8、「先日は基づき本当にありがとうございました。」
9、「この度は基づき弊社までお運びいただき恐縮です。心より感謝申し上げます。」
10、「本日はお忙しいところ、また基づきお出かけいただき、誠にありがとうございました。」
11、「基づきご足労をおかけしてすみません。お待ち申し上げておりました。本日はよろしくお願いいたします。」
12、「皆様にはお手間を取らせて失礼しました。本日は基づき弊社までお越しいただきありがとうございます。」
13、「本日は基づきお越しいただきありがとうございました。お気を付けてお帰り下さい。」
14、「先日は基づき弊社までご足労いただき、誠にありがとうございました。」
15、「基づきこちらまでお出かけいただきお手数おかけしました。しかし現場の状況をご覧いただけて良かったと感じています。」
16、「先日は基づき、取引先の皆様にはご足労をいただき、心より感謝申し上げます。」
17、「基づき弊社まで足を運んでいただき感謝の念に堪えません。」
18、「本日は基づきお越しいただき恐縮です。次回は弊社より貴社にお伺いいたします。」
19、「本日は、雨で基づきを、父○○○○の葬儀・告別式にご参列いただきまして誠にありがとうございました。お陰様で滞りなく式を終えることができました。」
20、「本日は基づき、私達のために式にお越しいただきまして誠にありがとうございます。」
「基づき」の類語表現
「基づき」の
類語表現をあげておきます。
依拠
「基づき」の類語表現には
「依拠」があります。
「依拠」とは、
何かに頼っている、またはそれを根拠にしていることを示す言葉で、
主に学術的な文脈やビジネスシーンで用いられます。
具体的な根拠を示す際に使われることが多いです。
例えば、
「この提案は、過去のデータに依拠して作成されました」
などと使います。
「何かに基づいて行動する」場合は、「その方針に依拠して進めていきます」といった使い方になります。
根拠
「基づき」の類語には
「根拠」も当てはまります。
「根拠」とは、
ある主張や行動の基盤となる理由や証拠を指す言葉です。
「この結論は、明確な根拠に基づいています」
このような表現になります。
「基づき」のフレーズを営業マンが正しく使うために
しっかりとした根拠を示す
「基づき」の意味と使い方を
お伝えしてきました。
営業マン時代、お客様との契約内容を
説明する際に
「基づき」の一言を
添えることが多かったです。
「この度は〇〇様とのお話を進めるにあたり、誠にありがとうございました。」
「おけげさまを持ちましてご契約をお預かりする運びとなりました。」
「これも石川様のご指導に基づき、進めさせていただいた結果です… …」
なんとなく使ってきた方も
少なくないと思いますが、
提案書や報告書を作成する際に、
お客様へ信頼感を与えるために、
「基づき」を自然と使えると、
信頼性の高い印象を持たれるでしょう。
是非、「基づき」を使って
お世話になった人に
しっかりとした根拠を伝えていきましょう。
信頼を言葉にすることで
あなたの印象が大きくアップします。
【スポンサードリンク】