拘らずのお勧め文例20選とNG例




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「拘らず」
相手に対する配慮を示す言葉と言えます。


特に自分の都合を優先せず、相手の状況を理解する姿勢を表す際に
「拘らず、私たちの提案をお聞きいただきありがとうございます。」

では、この「拘らず」は
どういった意味で、
どのように使う言葉なのでしょうか。

「拘らず」とは
「特定の条件や制約に縛られない様子」を意味し、

相手に対する
柔軟な姿勢と感謝を表す言葉です。

ビジネスマンというより
社会人として是非とも
押さえておきたいフレーズです。

先日ある会議に参加したのですが
参加者の多様な意見が飛び交う中、

司会者が「本日は拘らず…」
で議論がスタートしていきました。

今日はこの
「拘らず」の意味と使い方、
例文や類義語を記事にしました。

「拘らず」の意味

特定の事柄や条件に対して
気にせず、自由に行動することを指します。

「拘らず」の「拘り」には
「特定のことに執着する」
との意味があります。

「拘らず」というのは、
何かに縛られずに、
柔軟に考えたり行動したりする様子を示しています。

特定のルールや制約にとらわれずに
自分の意志で選択をすることは、

新たな可能性を広げるための大切な姿勢を
表現した言葉が「拘らず」です。

「拘らず」の使い方

「拘らず」という表現は、
特定の事柄に対して執着しない、または気にしないという意味で使われます。

先述しましたが、
「拘らず」という言葉は、
何かに縛られず自由に行動することを示しています。

「特定の条件や状況に影響されず、
自分の意志で選択する」という姿勢を
表す表現となっています。

「拘らず」には自由な選択を加える

「拘らず」を使う場合、
「自分の信念に従って行動します」
など、
自由な選択を強調する言葉と一緒に使われます。

ビジネスシーン

ビジネスシーンにおいて
「拘らず」という表現は、

会議やプレゼンテーション、メールなど様々な場面で
使われています。
特定のルールや慣習に縛られず、

新しいアイデアやアプローチを提案する際に
「拘らず」というフレーズを使います。

ビジネスシーンにおける
「拘らず」を使った
例文を紹介しておきます。

・「私たちは従来のやり方に拘らず、新しい方法を模索しています。」
・「このプロジェクトでは、過去の成功に拘らず、革新的なアプローチを取り入れます。」
・「お客様のニーズに応じて、柔軟に対応し、拘らずに最適な提案をいたします。」

手紙

「拘らず」というフレーズは
挨拶やスピーチなど口語で
使う場合が多い表現ですが、

メールや手紙といった
文章としても使用されます。

手紙における「拘らず」を
使った例文を紹介しておきます。

・「この度は、拘らずに新しい提案をさせていただき、ありがとうございます。」
・「私たちは、従来の枠に拘らず、より良いサービスを提供することを目指しています。」

ご提案

「拘らず」のフレーズと一緒に
使われる言葉に「ご提案」があります。

・「私たちは、拘らずに新しいご提案をさせていただきます。」
・「このプロジェクトでは、拘らずに多様な視点からのご提案をお待ちしております。」

メール

メールでの文例をあげておきます。
提案に関するメールです。

件名:新しい提案について

株式会社○○
営業部 田中様

平素より大変お世話になっております。

この度は、私たちの新しい提案に関心を持っていただき、
誠にありがとうございます。

私たちは、従来の枠に拘らず、
お客様のニーズに合わせた柔軟な提案を行うことを心掛けています。

ぜひご意見をお聞かせいただければ幸いです。

まずはご提案のお礼を申し上げます。

ーーーーーーー
署名
ーーーーーーー

「拘らず」への
返事は自由な発想を述べる

メールなどで「拘らず…」
と送られてきた場合、
その自由な発想に対する感謝を
返事として述べましょう。

例えば、
「新しい提案に感謝し、ぜひ検討させていただきます。」
などがあります。

「拘らず」のNG例

本日は拘らずお越しいただき誠にありがとうございます。
拘らずお引き立てにあずかりまして光栄です。
拘らずおかげさまです。
拘らずつかぬことをお伺いしますが…
今日は拘らずお伺いいたしました。
先日は拘らず貴社を訪問させていただき感謝です。
拘らずお待たせしました。

このような使い方は誤りです。

「拘らず」は、
特定の条件や状況に縛られずに行動することを示す言葉です。

しかし、相手に対して「拘らず」という表現を使うと、
相手の意向や状況を軽視している印象を与えることがあります。

相手に不快な思いをさせないよう、
言葉を選ぶことが重要ですので注意してください。

「拘らず」のお勧め文例20選

「拘らず」
お勧め文例を紹介します。

1、「拘らずお越しいただくことになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。」

2、「拘らずご来店いただきありがとうございます。さっそくお手続きを始めさせていただきます。」

3、「拘らずお運びいただくことになりますが、ご都合のよろしい時にご来社くださいませ。」

4、「拘らずご足労いただきますが、弊社までお出かけいただきますと幸いです。」

5、「遠方より拘らずお越しいただき誠にありがとうございます。」

6、「当日は悪天候が予想されるため拘らずお越しいただくことになりますが、ご容赦くださいますようお願いいたします。」

7、「本日は拘らずご足労いただきありがとうございました。」

8、「先日は拘らず本当にありがとうございました。」

9、「この度は拘らず弊社までお運びいただき恐縮です。心より感謝申し上げます。」

10、「本日はお忙しいところ、また拘らずお出かけいただき、誠にありがとうございました。」

11、「拘らずご足労をおかけしてすみません。お待ち申し上げておりました。本日はよろしくお願いいたします。」

12、「皆様にはお手間を取らせて失礼しました。本日は拘らず弊社までお越しいただきありがとうございます。」

13、「本日は拘らずお越しいただきありがとうございました。お気を付けてお帰り下さい。」

14、「先日は拘らず弊社までご足労いただき、誠にありがとうございました。」

15、「拘らずこちらまでお出かけいただきお手数おかけしました。しかし現場の状況をご覧いただけて良かったと感じています。」

16、「先日は拘らず、取引先の皆様にはご足労をいただき、心より感謝申し上げます。」

17、「拘らず弊社まで足を運んでいただき感謝の念に堪えません。」

18、「本日は拘らずお越しいただき恐縮です。次回は弊社より貴社にお伺いいたします。」

19、「本日は、雨で拘らずを、父○○○○の葬儀・告別式にご参列いただきまして誠にありがとうございました。お陰様で滞りなく式を終えることができました。」

20、「本日は拘らず、私達のために式にお越しいただきまして誠にありがとうございます。」

「拘らず」の類語表現

「拘らず」の
類語表現をあげておきます。

気にせず

「拘らず」の類語表現には
「気にせず」があります。

「気にせず」とは、
何かに対して心配や気遣いをせずに
行動することを促す言葉で、

日常会話やビジネスシーンで用いられます。
特に、相手に自由に行動してもらいたい時に使います。

例えば、
「遠慮せず、気にせずお話しください」
などと使います。

「気を使わないでほしい」ことを伝えたい場合は、「気にせずにやってください」と
いう使い方になります。

自由に

「拘らず」の類語には
「自由に」も当てはまります。

「自由に」と同じく、
制約を感じずに行動することを表す言葉です。

「このプロジェクトでは、自由にアイデアを出していただければと思います」
このような表現になります。

「拘らず」のフレーズを営業マンが正しく使うために

柔軟な姿勢を示す
「拘らず」の意味と使い方を
お伝えしてきました。

営業マン時代、お客様との打ち合わせで
提案内容を調整する際に

「拘らず」の一言を
添えることが多かったです。

「この度は〇〇様のご意見を伺い、誠にありがとうございました。」
「おかげさまで新たな方向性を見出すことができました。」
「これも石川様の拘らずのご提案のおかげと厚くお礼申し上げます… …」

なんとなく使ってきた方も
少なくないと思いますが、

お客様との関係を深めるために、
柔軟な姿勢を示すことができると、
信頼感を持たれるでしょう。

是非、「拘らず」を使って
お客様とのコミュニケーションを
円滑に進めていきましょう。

柔軟な姿勢を言葉にすることで
あなたの印象が大きくアップします。



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