既にのお勧め文例２０選とNG例
目次
「既に」
来客に対する感謝の気持ちを示す言葉と言えます。
すでに自分の会社に来ていただいた取引先に対して
「既にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。」
では、この「既に」は
どういった意味で、
どのように使う言葉なのでしょうか。
「既に」とは
「すでに、もう」という意味で、
来訪者に対する
感謝の意を表す言葉です。
ビジネスマンというより
社会人として是非とも
押さえておきたいフレーズです。
先日ある勉強会に参加したのですが
あいにくの天候。
オープニングの挨拶で
「本日は既にお越しいただき…」
で講義がスタートしていきました。
今日はこの
「既に」の意味と使い方、
例文や類義語を記事にしました。
「既に」の意味
時間が経過した後に
何かが完了している状態を示します。
「既に」の「既」は
「すでに起こったこと」
との意味があります。
「既に」というのは、
ある事象が過去に発生したことを示しています。
何かを達成したり、
変化があったことを伝える際に、
その事実を強調するために使われる言葉が「既に」です。
「既に」の使い方
「既に」という表現は、
時間的に何かが完了していることを示す際に使われます。
先述しましたが、
また、「既に」という言葉は、
ある事象が過去に起こったことを強調するために用いられます。
「すでに行動を起こしている、または結果が出ている」という意味合いを
相手に伝えるための表現となっています。
「既に」には状況を説明する
「既に」を使う場合、
「既にご承知の通り」
など、
状況を説明する言葉と一緒に使われます。
ビジネスシーン
ビジネスシーンにおいて
「既に」という表現は、
メールや手紙、会話と様々な場面で
使われています。
プロジェクトの進捗状況を報告する際や、
既に決定した事項についての確認などで「既に」というフレーズを使います。
ビジネスシーンにおける
「既に」を使った
例文を紹介しておきます。
・「本日は既にお知らせした通り、会議を行います。」
・「先日は既にお伝えした件について、再度ご確認いただき、誠にありがとうございました。」
・「既にご案内の通り、来月のイベントは中止となりました。」
手紙
「既に」というフレーズは
挨拶やスピーチなど口語で
使う場合が多い表現ですが、
メールや手紙といった
文章としても使用されます。
手紙における「既に」を
使った例文を紹介しておきます。
・「既にご承知の通り、今月の締切が迫っております。」
・「このたびは既にお知らせした通り、弊社の方針が変更となりました。」
ご案内
「既に」のフレーズと一緒に
使われる言葉に「ご案内」があります。
・「本日は、既にご案内の通り、重要な会議を開催いたします。」
・「先日は、既にご案内した通り、イベントにご参加いただきありがとうございました。」
メール
メールでの文例をあげておきます。
進捗報告のメールです。
件名：プロジェクト進捗のご報告
株式会社○○
営業部 田中様
平素より大変お世話になっております。
既にご承知の通り、
プロジェクトは順調に進行しており、
現在の進捗状況をお知らせいたします。
今後とも引き続きご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
まずは進捗のご報告を申し上げます。
ーーーーーーー
署名
ーーーーーーー
「既に」への
返事は確認を述べる
メールなどで「既に…」
と送られてきた場合、内容を確認した旨を
返事として述べましょう。
例えば、
「先日は貴重な情報をいただき、誠にありがとうございました。」
などがあります。
「既に」のNG例
本日は既にお越しいただき誠にありがとうございます。
既にお引き立てにあずかりまして光栄です。
既におかげさまです。
既にお伺いしますが…
今日は既にお伺いいたしました。
先日は既に貴社を訪問させていただき感謝です。
既にお待たせしました。
このような使い方は誤りです。
「既に」は、
すでに起こったことを示す言葉ですが、
文脈によっては不自然に感じられることがあります。
特に、相手に対して「既に」という言葉を使うと、
相手の行動を軽視しているように受け取られることもあります。
相手に不快な思いをさせないよう、
言葉を選ぶことが重要ですので注意してください。
「既に」のお勧め文例２０選
「既に」
お勧め文例を紹介します。
１、「既にご案内の通り、会議は予定通り行いますので、よろしくお願いいたします。」
２、「既にお伝えした内容について、何かご不明点があればお知らせください。」
３、「既にご確認いただいているかと思いますが、資料を再送いたします。」
４、「既にお手続きが完了しておりますので、安心してお待ちください。」
５、「既にお知らせした通り、イベントは来週開催されます。」
６、「既にご承知の通り、締切が迫っておりますのでご注意ください。」
７、「本日は既にお越しいただき、誠にありがとうございます。」
８、「先日は既にお忙しい中お時間をいただき、感謝申し上げます。」
９、「この度は既にご案内した通り、弊社の新サービスをぜひご利用ください。」
１０、「本日はお忙しいところ、既にお越しいただき、誠にありがとうございました。」
１１、「既にお手数をおかけして申し訳ありませんが、再度ご確認をお願いいたします。」
１２、「皆様にはお手間を取らせて失礼しました。既にお越しいただきありがとうございます。」
１３、「本日は既にお越しいただき、心より感謝申し上げます。お気を付けてお帰りください。」
１４、「先日は既にお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。」
１５、「既にお伝えした通り、こちらの件については進めておりますのでご安心ください。」
１６、「先日は既にお越しいただき、取引先の皆様には心より感謝申し上げます。」
１７、「既にお知らせした通り、次回の会議は来月の予定です。」
１８、「本日は既にお越しいただき恐縮です。次回は弊社からお伺いいたします。」
１９、「本日は、既にお知らせした通り、父○○○○の葬儀にご参列いただきまして誠にありがとうございました。」
２０、「本日は既にお越しいただき、私達のために式にご参加いただきまして誠にありがとうございます。」
「既に」の類語表現
「既に」の
類語表現をあげておきます。
すでに
「既に」の類語表現には
「すでに」があります。
「すでに」とは、
ある時点で何かが完了していることを示す言葉で、
主に日常会話やビジネスシーンで用いられます。
過去の出来事を強調する際に使われます。
例えば、
「すでにご連絡を差し上げております」
などと使います。
「何かが進行中である」ことを示す場合は、「すでに進行中です」と
いう使い方になります。
すでにして
「既に」の類語には
「すでにして」も当てはまります。
「すでにして」とは、
ある行動や状態が既に実現していることを強調する表現です。
「このプロジェクトはすでにして始まっています」
このような表現になります。
「既に」のフレーズを営業マンが正しく使うために
状況を明確に伝える言葉を表す
「既に」の意味と使い方を
お伝えしてきました。
営業マン時代、お客様とのやり取りの中で
進捗状況を報告する際に
「既に」の一言を
添えることが多かったです。
「この度はご契約いただきまして誠にありがとうございました。」
「おかげさまで、既に納品を完了いたしました。」
「これもお客様のご協力のおかげと厚くお礼申し上げます… …」
なんとなく使ってきた方も
少なくないと思いますが、
報告書やメールを送ったり、
お客様へ進捗を伝えたり、
「既に」を自然と使えると、
信頼性の高い印象を持たれるでしょう。
是非、「既に」を使って
お客様とのコミュニケーションを
円滑に進めていきましょう。
明確な言葉を使うことで
あなたの信頼度が大きくアップします。
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