せざるを得ないのお勧め文例２０選とNG例
目次
「せざるを得ない」
状況に対する避けられない選択を示す言葉と言えます。
何かしらの理由で自分の意志とは関係なく行動を取らざるを得ない場合に対して
「この状況では、やむを得ずその決定をせざるを得ない。」
では、この「せざるを得ない」は
どういった意味で、
どのように使う言葉なのでしょうか。
「せざるを得ない」とは
「そうせざるを得ない状況」を意味し、
選択肢が限られている中での
苦渋の決断を表す言葉です。
ビジネスマンというより
社会人として是非とも
押さえておきたいフレーズです。
先日ある会議に参加したのですが
予期せぬ問題が発生しました。
その際の議論で
「この問題に対しては、解決策を講じるために行動せざるを得ない。」
で話が進んでいきました。
今日はこの
「せざるを得ない」の意味と使い方、
例文や類義語を記事にしました。
「せざるを得ない」の意味
状況や条件が整わない中で
選択肢が限られているため、
ある行動を取ることが避けられないことを示します。
「せざるを得ない」の「せざる」には
「することができない」という意味が含まれています。
「せざるを得ない」というのは、
他に選択肢がないために、
その行動を取らざるを得ない状況を表しています。
困難な状況の中で、やむを得ず
行動を起こさなければならない相手に対し、
その状況を理解し、共感を示す言葉が「せざるを得ない」です。
「せざるを得ない」の使い方
「せざるを得ない」という表現は、
ある状況や事情により、
他の選択肢がなく、必ずそうするしかないという意味で使われます。
先述しましたが、
この表現は、
「何かをしなければならない」という強い義務感や、
避けられない状況を示す際に用いられます。
「状況が厳しいため、やむを得ずその行動を取る」
という相手への理解を示す表現となっています。
「せざるを得ない」には理由を加える
「せざるを得ない」を使う場合、
「このような事情があるため、せざるを得ません」
など、
理由を明確にする言葉と一緒に使われます。
ビジネスシーン
ビジネスシーンにおいて
「せざるを得ない」という表現は、
メールや会話、報告書など様々な場面で
使われています。
特に、
やむを得ない事情での決定や行動を説明する際に、
「この状況では、せざるを得ない」といった形で
使われることが多いです。
ビジネスシーンにおける
「せざるを得ない」を使った
例文を紹介しておきます。
・「予算の都合上、今回のプロジェクトは延期せざるを得ません。」
・「急な人員不足のため、残業せざるを得ない状況です。」
・「納期が迫っているため、急ぎの対応をせざるを得ません。」
手紙
「せざるを得ない」というフレーズは
挨拶やスピーチなど口語で
使う場合が多い表現ですが、
メールや手紙といった
文章としても使用されます。
手紙における「せざるを得ない」を
使った例文を紹介しておきます。
・「この度は、急な変更によりご迷惑をおかけし、せざるを得ない状況となりました。」
・「お忙しい中、急なお願いをせざるを得ず、申し訳ありません。」
ご依頼
「せざるを得ない」のフレーズと一緒に
使われる言葉に「ご依頼」があります。
・「この度は、急なご依頼をせざるを得ず、誠に申し訳ありません。」
・「状況により、お願いせざるを得ないことをお許しください。」
メール
メールでの文例をあげておきます。
依頼のメールです。
件名：急なお願い
株式会社○○
営業部 田中様
平素より大変お世話になっております。
突然のご連絡となりますが、
この度のプロジェクトに関しまして、
急な変更が生じ、せざるを得ない状況となりました。
ご迷惑をおかけしますが、
何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。
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署名
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「せざるを得ない」への
返事は理解を示す
メールなどで「せざるを得ない…」
と送られてきた場合、事情に対する理解を
返事として述べましょう。
例えば、
「ご事情を理解いたしました。お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。」
などがあります。
「せざるを得ない」のNG例
本日はご参加いただき、せざるを得ない状況に感謝申し上げます。
このような事情があり、せざるを得ない選択をさせていただきました。
ご理解いただき、せざるを得ないことに感謝です。
つかぬことをお伺いしますが、せざるを得ない理由でお話しさせていただきます。
今日はせざるを得ない事情でお伺いいたしました。
先日はせざるを得ない理由で貴社を訪問させていただき感謝です。
せざるを得ない状況でお待たせしました。
このような使い方は誤りです。
「せざるを得ない」は、
やむを得ず何かをする必要がある
状況を表す言葉です。
しかし、あまりにも頻繁に使うと
相手に不快感を与える可能性があるため、
言葉の選び方には注意が必要です。
相手に配慮した表現を心がけることで、
より良いコミュニケーションが図れる
ケースもあるので、意識してみてください。
「せざるを得ない」のお勧め文例２０選
「せざるを得ない」
お勧め文例を紹介します。
１、「せざるを得ない事情があり、急遽日程を変更させていただきますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。」
２、「お忙しい中、せざるを得ない理由でお時間をいただくことになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
３、「この度は、せざるを得ない事情により、急なご連絡となりましたことをお詫び申し上げます。」
４、「お手数をおかけしますが、せざるを得ない事情により、再度お打ち合わせをお願いできればと思います。」
５、「ご迷惑をおかけしますが、せざるを得ない事情でお返事が遅れましたことをお詫び申し上げます。」
６、「本日は、せざるを得ない理由でお休みをいただくことになりました。ご理解いただけますと幸いです。」
７、「急な変更で申し訳ありませんが、せざるを得ない事情が発生しましたので、何卒ご容赦ください。」
８、「この度は、せざるを得ない事情により、予定を変更させていただくことになりました。ご理解のほどよろしくお願いいたします。」
９、「お忙しいところ恐縮ですが、せざるを得ない事情でお時間をいただくことになります。」
１０、「せざるを得ない事情により、急遽お伺いできなくなりましたことをお詫び申し上げます。」
１１、「皆様にはご迷惑をおかけしますが、せざるを得ない事情でお待たせすることになりそうです。」
１２、「本日は、せざるを得ない理由でお越しいただけないとのこと、残念に思います。」
１３、「急なお願いで恐縮ですが、せざるを得ない事情があり、再度ご確認をお願い申し上げます。」
１４、「この度は、せざるを得ない事情でお手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。」
１５、「せざるを得ない事情により、急遽お休みをいただくことになりました。ご理解いただけますと幸いです。」
１６、「本日は、せざるを得ない理由でお越しいただけないとのこと、心より残念に思います。」
１７、「お忙しい中、せざるを得ない事情でお時間をいただくことになり、申し訳ありません。」
１８、「急な変更でご迷惑をおかけしますが、せざるを得ない事情が発生しましたので、何卒ご理解ください。」
１９、「この度は、せざるを得ない事情でお手数をおかけし、誠に申し訳ありません。」
２０、「本日は、せざるを得ない事情でお越しいただけず、心よりお詫び申し上げます。」
「せざるを得ない」の類語表現
「せざるを得ない」の
類語表現をあげておきます。
避けられない
「せざるを得ない」の類語表現には
「避けられない」があります。
「避けられない」とは、
何らかの理由でその行動を取ることが必然であることを示す言葉で、
主に困難な状況や選択肢がない場合に用いられます。
例えば、
「この問題に対処するためには、避けられない決断をしなければなりません」
などと使います。
「選択肢がない」ことを強調する場合は、「この状況では、避けられない選択をするしかありません」といった使い方になります。
仕方がない
「せざるを得ない」の類語には
「仕方がない」も当てはまります。
「仕方がない」と同じく、
状況に応じて行動を選ぶ余地がないことを表す言葉です。
「この状況では、仕方がないので、計画を変更することにします」
このような表現になります。
「せざるを得ない」のフレーズを営業マンが正しく使うために
避けられない状況を表す
「せざるを得ない」の意味と使い方を
お伝えしてきました。
営業マン時代、クライアントとの交渉で
難しい決断を迫られた際に
「せざるを得ない」の一言を
添えることが多かったです。
「この度はご提案に関しまして、誠にありがとうございます。」
「お客様のご要望にお応えするため、私たちも最善を尽くす所存です。」
「そのため、私たちはこの選択をせざるを得ないと考えております… …」
なんとなく使ってきた方も
少なくないと思いますが、
プロジェクトの進行やお客様への説明を行う際に、
「せざるを得ない」を自然と使えると、
誠実で信頼できる印象を持たれるでしょう。
是非、「せざるを得ない」を使って
お客様とのコミュニケーションを
円滑に進めていきましょう。
適切な言葉を選ぶことで
あなたの信頼度が大きくアップします。
