「おもたせですが」のNG例とお勧め文例20選
目次
「おもたせ」、、、
「おもたせ」とは何かご存知ですか。
「おもたせ」は、
お客様から頂いたものを出すときに
使う言葉です。
と、思っていました… …
しかし、
「おもたせレシピ」との言葉があったり、
こだわりのあるお土産を「おもたせ」と
言う人もいるようです。
自分が思っていた意味とは違うのかな?
そんな思いにかられました。
あなたはこんな経験はありませんか。
間違いのないよう
「おもたせ」の意味や使い方を
しっかりと押さえておきましょう
少し前の話ですが
京都に行く用事がありました。
お土産にと「八つ橋」を買い
地元に戻りました。
ある相談があり知人の家を訪ねるにあたり
「八つ橋」お土産に訪問しました。
知人宅にてこれからの展開などを
手土産の八つ橋をお茶菓子に
あれこれと相談させてもらいました。
その折、「おもたせですが…」
こんな一言を頂きました。
今日は「おもたせ」の意味や使い方
手土産やおつかいとの違いなどを
考えてみたいと思います。
「おもたせ」の意味
「おもたせ」意味から見ていきましょう。
辞書を引いてみると、
来客を敬って持ってきた土産物を言う語。
その客へのもてなしでその品をすすめる
ときに使う。
と記載されています。
補足として、
近頃では、客が持ってきた土産物を
受けた側から言うのではなく、
「このお菓子がおもたせに最適です」
のように、客が持っていく手土産の
意味で使うことが増えている。
との記載もありました。
そもそも「おもたせ」は、
お客様が持参したお土産を指す言葉。
それも受け取る側が使う言葉です。
「おもたせ」の使い方
「おもたせ」の使い方は、
お土産を下さった相手をもてなそうとして
その場でお土産を出す場合に
「おもたせで失礼ですが…」
と言うのが一般的です。
「お待たせ」のNG例
北陸に行きましたのでお持たせにのどぐろをお持ちしました。
新婚旅行のお持たせです。お使いください。
永本君です。連休に帰郷しまして熊本のお持たせをどうぞ。
このような使い方は間違いです。
おもたせと手土産の違いは?
このように話すと「おもたせ」と
「手土産」は同じと感じる人が
いるかもしれません。
同じお土産を指してはいるのですが、
違う点が1点あります。
「おもたせ」は、
受け取る側が使う言葉であり、
「手土産」は、
持参した側が使う言葉であるとの点です。
同じお土産のことを
持参する客側からみると「手土産」。
受け取る主側から見ると「おもたせ」
となります。
立場によって言い方が変わるのです。
しかし、先にもお伝えしましたが、
最近では、「手土産」との意味で
使われるケースもあるようです。
「おもたせには、こちらのお菓子が最適ですよ」
というように、
百貨店のお菓子売り場などで
使われていることもあります。
このような使い方は、
本来の意味からすると誤用なのですが、
近年、手土産との意味でも
使われているようです。
とはいえ、
誤用であるのは間違いないので、
「おもたせ」は
受け取る側の言葉と
理解しておきましょう。
「おもたせ」と「お使い物」の違いは?
手土産を渡す側の言葉として、
「おつかいもの」という言葉があります。
「おつかいもの」は
「お使い物(お遣い物)」と書きます。
「お使い物」は贈り物という意味です。
「おつかいもの」は、贈る側が使う
改まった贈り物、御進物のとこです。
「おつかいもの」の使い方
百貨店や観光地の売店コーナーでは、
お土産を選ぶ際に
「おつかいものですが…」
と言ったり、
逆に店員さんに「お使い物ですか?」
と聞かれたりします。
お使い物だとわかると、
包装して紙袋に入れてくれます。
その際に、熨斗が必要か、表書きや
水引をどうするかなども確認します。
ですから、
「おつかいもの」は渡す側の言葉。
「おもたせ」は受け取る側の言葉。
過って使われている手土産の意味での
「おもたせ」は、「おつかいもの」
という言葉の方がわかりやすいです。
「おもたせ」のお勧め文例20選
「おもたせ」のお勧め文例を
紹介しておきます。
1、「おもたせで失礼ですが…」
2、「おもたせですが、お召し上がりください。」
3、「おもたせで恐縮ですが、どうぞ。」
4、「おもたせで失礼ですがお召し上がりください。」
5、「おもたせのいただきものなのですが…」
6、「ご丁寧におもたせまでいただきありがとうございます。」
7、「おもたせで恐縮ですが、おひとつどうぞ。」
8、「これはまた上品で美味しいおもたせですね。」
9、「これは京都の老舗のおもたせです。以前より一度食べてみたいと思っておりました。」
10、「いただいたおもたせ大変美味しく頂戴しました。」
お使い物・手土産を用いた
例文も紹介しておきます。
11、「おつかいものには、こちらのお菓子が最適ですよ。」
12、「倉敷でお土産と言えば何が良いでしょうか。」
13、「出張で北海道に行ってきました。こちらは手土産です。お使いください。」
14、「○○社へ初回訪問させていただくのですが手土産は何がいいでしょうか。」
15、「お疲れ様です。武井です。この度はお土産をいただきありがとうございました。チームみんなで大変美味しくいただきました。」
16、「平素よりお世話になっております。岡田です。本日はご多用のところ、弊社までお越し下さりありがとうございました。また、手土産まで頂戴しまして筧様のお心遣いに恐縮しつつも、皆で美味しくいただきました。」
17、「この度は、お心尽しの品をお贈りいただき、本当にありがとうございました。いただきましたリンゴはさっそく部内皆でわけました。」
18、「おつかいものでしたら当店におまかせください。」
19、「九州へいってきました。ほんの気持ちですが手土産に博多明太子です。」
20、「おつかいものを探しているのですが何がいいでしょうか。」
「おもたせ」まとめ
「おつかいもの」や「おもたせ」は
あまりつかわれない言葉だと思います。
意味だけでなく言葉の存在自体を
知らない人も少なくありません。
近年では、百貨店の店員さんに
「おつかいものですが…」と伝えても、
経験が浅い方だったりすると
「何のことでしょうか?」と
聞かれてしまうこともあるようです。
そのようなときには、
「贈り物なのですが」と言い換えたり
「プレゼント」「ギフト」のような
言葉に置き換える必要があります。
また、「おもたせ」にしても、
持参したお土産をお茶菓子に出され
「おもたせですが…」と言われて
「何のこと?」と疑問に感じる人も
いるようです。
ビジネスシーンでも、
「おもたせ」や「おつかえもの」のような
言葉の使い方を知っておくことは大切です。
手土産を頂くのは嬉しいものです。
言葉や表情でありがとうの
気持ちは伝わりますが
相手に対しての礼儀を欠いてはいけません。
ただ、お伝えしてきたように、現在では、
このような使い方を知らない人もいるので、
相手によって臨機応変に
使っていくべきでしょう。
手土産を頂いてその場で供するときは、
頂戴した菓子等を出す際に、
「おもたせで失礼ですが…」
の一言を添えてみましょう。
「おもたせで失礼ですが…」
という慣用句を一言添えるだけで、
お客様に対する礼儀にかない、
「この家は来客に茶菓子のひとつも準備していないのか」
そう思われる心配もなくなります。
「おもたせ」をご相判することで、
贈る側の喜んで欲しいという気持ちと
頂いた側の嬉しい気持ちが重なって、
美味しい時間が過ごせれば何よりですね。
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