「なにとぞ、あしからず」のお勧め文例30選とNG例




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「なにとぞ、あしからず」

相手の気持ちに沿えないとき
用いられるフレーズです。

先日ネットで買い物をしようとしました。
ずっと探していた欲しい品だったので。
お値打ち品でした。

申し込むかしないか数日迷い、
迷った挙句申し込んだのですが…

返信がありこのように記載されていました。

「限定商品のため、販売個数に達してしまいました。今回はご購入いただけませんので、なにとぞ、あしからずご了承ください」

どうしても必要な物ではなかったので、
縁がなかったと思えばそれまで…

というわけで、今日は、
「なにとぞ、あしからず」
を考えてみたいと思います。

街中やビジネスの場で見受けられる
「なにとぞ、あしからず」という言葉、
あなたはどのように受け止めていますか?

使う機会は多いですが言葉意味を
きちんと理解している人は少ないのでは。

「あしからずってどうゆう意味?」
「あしからずの使い方がわからない」
という人は多いと思います。

「なにとぞ、あしからず」の
意味や使い方例文などを

なるべくわかりやすく
お伝えしたいと思います。

「なにとぞ、あしからず」の意味 

まずは、「なにとぞ」の
意味からみていきましょう。

ご存知とは思いますが
漢字では「何卒」と書きます。

「なにとぞ」は「どうぞ」との意味

「なにとぞ」は「どうぞ」
の堅い表現です。

「期待する」ニュアンスが含まれており、
相手に何かを強くお願いする
場合に使われる表現です。

「なにとぞよろしくお願いします」
だったら

「どうぞよろしくお願いします」
という意味になります。

「なにとぞ」を使うことで、
文章はあらたまった印象になります。

ですから、
ビジネスシーンでは多用されています。

メールや文書だけでなくときとして
口頭でも使うことがありますね。

「あしからず」の意味は「どうか悪くとらないで」

では、「あしからず」は
どうゆう意味なのでしょう。

「あしからず」の
正しい意味を説明します。

「あしからず」は
「悪しからず」とも書き、

事情を説明したうえで、
そのことを
「どうか悪くとらないで欲しい」
という気持ちを表す言葉です。

文法的な話になり恐縮ですが、
「あしからず」は副詞です。

ですから、
修飾する言葉が必要になります。

例えば、

「当日は混雑が予想されます、満席になった場合は、入場制限させていただく場合もありますので、あしからずご了承ください」

「限定の特別入荷品で在庫に限りがあります、先着順とさせていただきますが、売り切れの場合は、あしからずご容赦ください」

このように使われるケースが多いです。

また手紙やメールの文末
などにも良く使われます。

「なにとぞ、あしからず」の使い方

「あしからず」は、
「悪気はないのですがご意向やご期待に沿えない場合があります」

「悪いとは思うけど、やむを得ず」
の意味で、
不都合が起きた場合に使います。





相手にとって不愉快な情報を伝える際、
わざと不愉快な思いをさせたのではない
という気遣いのマナーとして
使うことが多いです。

「あしからず」を使う場面としては、
許可を得るとき、

やむを得ない事情での予定変更、
中止を伝えるとき、
断りを伝えるときなどになります。

「あしからず」を使うことによって
申し訳なく思っている気持ちを
表すことが出来ます。

基本的には
「すでに起きている事」
「覆すことが難しいこと」
について使います。

「なにとぞ、あしからず」のNG例

今回の不祥事、なにとぞあしからず。
このような事態を招き、なにとぞあしからず、恐縮です。
私の不注意から大変にご迷惑をおかけしなにとぞあしからず。
私が至りませんでご心配をおかけしております、なにとぞおしからずご容赦ください。
この度の件、なにとぞあしからず、申し訳ございません。
納品が遅れている件ですが、なにとぞあしからず。
課長からあれほど注意をされていたのにミスをしてしまいました、なにとぞあしからずご了承ください。

このような使い方は誤りです。

「なにとぞ、あしからず」は
本当に悪いことをした場合や

自分のミスによって
謝罪するような場合には使いません。

「あしからず」に
「なにとぞ」がつくことによって、


より申し訳ないとの
気持ちを強調しています。

「あしからず」はやむを得ず
相手に迷惑をかけてしまいそうなとき、

どうか気を悪くしないでくだい
という気持ちを込めて使います。

こちらが申し訳なく
感じていることを一言で、

しかもフォーマルな
シーンでも伝えられる
「あしからず」は便利な言葉です。

但し、「あしからず」を
頻繁に使うのは良くありません。

「なにとぞ、あしからず」を使った例文

「なにとぞ、あしからず」を使う
代表的なシーンと、例文を紹介します。

「なにとぞ、あしからず」は、
こちらに悪意がないことを伝えています。
使われる場面は「相手に謝るとき」です。

相手が気分を損ねるような
結果になってしまうけれど、

自分には期待に応えることが
できない事情があるから、
どうか気を悪くしないでください。

などと表明したいときに使われます。

さて、
どんな場面で使えば良いのでしょう。

依頼を断る

相手から何か依頼があったとき、
断らなければならない場合も
少なくないと思います。

このようなとき
「なにとぞ、あしからず」が使えます。

「すでに予定が入っています、なにとぞ、あしからず」

理由を説明する

「理由を説明する」場面で
「なにとぞ、あしからず」が使えます

相手に、「正当な理由があるんです」と
受け取って欲しい
気持ちを込めて使います。

「体調不良のため、なにとぞ、あしからず」

前もって謝る

「前もって謝る」場合にも
「なにとぞ、あしからず」
を使うことができます。

謝罪を求められたり、
謝罪することが予想される場合に、

「あしからず」を使うと
前もって謝っておくことができます。

前もって謝っておくと、
再度謝罪する手間を少なくしたり、
丁寧な印象を与えることができます。

「本状との行き違いの場合は、なにとぞ、あしからず」

申し込みを断る

「申し込みを断る」場面でも
「なにとぞ、あしからず」を
使うことができます。

例えば、予約の申し込みや、
応募して下さった方に
申し込みを断る際にです。

「応募者多数のため、なにとぞ、あしからず」

「なにとぞ、あしからず」のお勧め文例30選

「なにとぞ、あしからず」を
使った例文を紹介します。

1、「今回の貴殿のご要望には添いかねます事、なにとぞ、あしからずご了承ください。」

2、「今回のお申し出、誠に申し訳ありませんが、お断りさせていただきます。なにとぞ、あしからずご了承ください。」

3、「ご希望に添えず申し訳ございません。なにとぞ、あしからずご承諾下さい。」

4、「せっかくのご依頼でございますが、どなたか他にふさわしい方にお願いできればと存じます。なにとぞ、あしからず、ご容赦ください。」

5、現在、体調が芳しくありません。やむなく懇親旅行を欠席させていただきます。なにとぞ、あしからずお許しのほどお願い申し上げます。」

6、「多忙のため、貴意に添えず、誠に申し訳なく存じております。なにとぞ、あしからずお許しくださいますようお願い申し上げます。」

7、誠に申し訳ございませんが、先の申し込みを取り消させていただきたく存じます。ご賢察のうえ、なにとぞ、あしからず、ご容赦くださいますようお願い申し上げます。」

8、12月25日以降のご注文は、年明けの発送となりますので、なにとぞ、あしからずご了承ください。」

9、「ご返品はお受けしかねますので、何卒あしからずご了承ください。」

10、「電話でのお問い合わせにはお答えいたしかねますので、あしからずご了承ください。」

11、「こちらの商品は数量限定のため、即刻売り切れることがあります。何卒あしからずご了承願います。」

12、「ご注文いただいた商品は既に完売いたしました。何卒あしからずご容赦ください。」

13、「3月29日~31日の3日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応してはおりません。皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、あしからずご容赦くださいますようお願いいたします。」

14、「応募者多数のため、貴意に添いかねる結果となりました。何卒、あしからずご了承ください。」

15、「本状と行き違いの場合は、あしからずご容赦願います。」

16、「急遽入院することとなり、やむなく社員旅行は欠席させていただきました。どうかあしからずお許しのほど、お願い申し上げます。」

17、「業界勉強会にお誘いいただき、誠にありがとうございます。あいにく先約が入っており、伺うことができかねますが、どうぞ、あしからず。」

18、「当店の蕎麦は1日30食限定で出させていただいております。品切れの際はお断りさせていただく場合もありますので、その際はあしからずご了承くださいませ。」

19、「屋上ビアガーデンは雨天の場合は予告なく中止となる場合があります。あしからずご了承ください。」

20、「個別のご連絡はしておりません。何卒、あしからずご了承くださいませ。」

21、「この松茸は地元産です。今朝収穫してきたものを並べておりますゆえ、まれに中に虫等が入っている場合がありますが、あしからずご容赦ください。」

22、「現在、売れ行き好調で今ご契約いただいても納車に3ヶ月はかかる見込みです。あしからずご容赦くださいませ。」

23、「これらについて弊社としては一切の責任を負いかねますので、何卒、あしからずご容赦くださいますようお願い申し上げます。」

24、「お客様には大変ご不便をおかけいたしますが、あしからずご容赦くださいますようお願い申し上げます。」

25、「電話に出ることが出来ず申し訳ございません。会議中でしたので。どうぞあしからず。

26、「せっかくのお誘いですが、出張のため欠席とさせていただきます。何卒、あしからずご了承ください。」

27、「先日は全体会議に出席することができず申し訳ありませんでした。何卒、あしからずご容赦ください。」

28、「ご依頼の資料添付いたしました。読みづらい点も多々あるかとは思いますがどうぞあしからず。」

29、「15日までの提出期限でご依頼をいただいておりました報告書につきまして、作業に遅れが生じております。大変恐縮ではございますが20日までには提出いたします。何卒、あしからずご了承ください。」

30、「ご希望に添えず恐縮ですが、今回の採用は見合わせたいと存じます。何卒、あしからずご了承ください。」

「なにとぞ、あしからず」の後に、
ご了承ください、ご容赦ください、

などと続けると
より丁寧な言い回しになります。

目上の方に
「なにとぞ、あしからず」
を使う場合、

必ずこれらの言葉を添えて下さい。

「なにとぞ、あしからず」営業マンはどう使う?

「なにとぞ、あしからず」は
「どうぞ、悪く思わないでください」
「どうか、気分を害さないでください」
との意味です。

相手の意向に
添えないときに使う言葉です。

営業マン時代、
不可抗力でお客様に
ご不便をおかけしてしまった場合、

ご無理をおかけしてしまう
可能性がある場合、
このフレーズを使っていました。

また、どうしてもできなく、
お断りしなければならない場合も

相手の気持ちを損なわない
このフレーズは有効です。

明らかなこちら側のミスの場合は
使うべきではありません。
そのときは、きちんと謝罪しましょう。

個人的にですが、
目上の方に使うときは注意が必要です。

現在では「あしからず」は
失礼だと感じる方もいるようです。

そして、
便利な言葉ではありますが
多用も禁物です。

ビジネスシーンに限りませんが、
心情を伝えるということは、
人と人を繋ぐために欠かせない要素です。

正しい言葉を正しく活用することによって
円滑な人間関係が築いていけます。

是非、心と言葉と行動を完全一致させ
より良き営業活動をしていきましょう。



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なにとぞ、あしからず
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ぶしつけなお願いでほんの気持ちですが
一言もありませんが
まことに不本意で
やぶさかでないよけいなことかもしれませんがよろしければ
よんどころない事情で
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私の考え違いでしたら私事で恐縮ですが
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長居をいたしまして
二、三、質問してよろしいですか念のため
不行き届きで
不退転の決意
不調法ですみませんが
別の見方をしますと
本当は言いたくないのですが
無理を承知で
力不足で
老婆心ながら
僭越(せんえつ)ながら
忸怩(じくじ)たる思いで
慙愧(ざんき)に堪えず
油を売る
ご査収
ご快諾
如才ない
相殺
ささやかですが
重々承知
承知いたしました
善処します
ちなみに
当方
予めご了承ください
ご存知
ひとえに
衷心より
賜る
不徳といたすところ
ご推察のとおり
ご提示いただいた
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申し上げます
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ご了承ください
すべからく
ご指導ご鞭撻
お力添えをいただき
ご指南
ご厚情
ご高配を賜り
ご配慮いただき
致し方ない
ご参照ください
ご所望でしたら
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かねてより
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お力添えをいただき
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