「せっかくの誘いですが」のお勧め文例20選とNG例
目次
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「せっかくの誘いですが」
食事や宴席の誘いを断るときの一言です。
先日あるかたにメールで
会食のアポイントを入れました。
その方の仕事の展開に
興味があったからです。
「せっかくのお誘いですがあいにく今月は予定が詰まっています。」
「申し訳ありませんがまたの機会にお願いいたします。」
ご丁寧にこのような返信を頂きました。
会食に限りませんが、
宴席やイベントなど、
どうしても断らなければならない
ケースもあると思います。
もしくは、
その方に会いたくなかったり…
お誘いを受け断らなければならない場合、
「お断りいたします」「参加できません」
は失礼にあたるのでしょうか?
答えは失礼ではありませんが、
相手からすると
冷たく断られたように感じられます。
相手に不快感を
与えてしまう可能性もあり、
相手と距離を置きたくて
冷たく断るときだけにつかうべきです。
ビジネスシーンでは不適切で、
よりかしこまったフレーズが好まれます。
例として、食事に誘われたとします。
「せっかくの誘いですが、用事があるためご一緒することができません。」
「また次の機会に誘っていただけると嬉しいです。」
このように、
相手を不快にさせさせないように
することが必要です。
どうしても行きたいけど行けない。
という気持ちをわかりやすく伝えます。
時と場合によって断り方を
使い分けるようにしましょう。
良き人間関係を保つためには
断ることも大切です。
お互い気持ちよく過ごせるように、
慎重に言葉を選んで
コミュニケーションをとりたいものです。
誘いを上手に断らなければならないとき、
カドが立たないような表現を
しなければなりません。
そんなとき使えるのが、
「せっかくの誘いですが…」です。
今回はこの「せっかくの誘いですが…」
を記事にしてみました。
「せっかくの誘いですが」の意味
まずは、
「せっかく」の意味をみていきましょう。
「せっかく」の意味を辞書で調べると、
・困難や面倒、苦労をすること
・手を尽くす、尽力すること
・全力で物事に打ち込む様子
・努力が求められる困難な状況
・難儀であること
このような意味があります。
また、
・苦労が報われないこと
・期待に応えることができないこと
・相手に気持ちをあらわすこと
・わざわざ
このような意味もあります。
厚意や行動を労う表現と言えます。
つまり、「せっかくのお誘いですが…」は
厚意や面倒をかけて
わざわざ誘っていただいたに…
このような意味と
受け取って良いでしょう。
相手からの誘いや申し出を断るときに、
「せっかく」を使うのは
このような理由からです。
「せっかくの誘い…」の使い方・例文
「せっかくのお誘いですが…」のよくある使い方
ここではもう少し広く
「せっかくのお誘い」の
使い方をみていくことにしましょう。
「せっかくのお誘いですが…」は、
相手の厚意(お誘い)が
無駄になったときに使われます。
特に、相手の厚意を無駄にしてしまい、
そのことを申し訳なく
思うとき用いられます。
多く場合、
その後に謝罪の言葉が続きます。
以下、
ビジネスシーンで使う場面を
確認していきましょう。
「せっかく」をビジネスシーンで使っても
全く問題はありません。
相手の厚意を受け取りつつ、相手の申し入れを断るとき
「せっかく」という言葉は
相手の厚意を受け取りつつも、
相手の申し入れを
断りたいときに使えます。
・「せっかくの誘いですが、本日は先約がありまして…」
「せっかくの誘いですが」を使えば、
相手がしてくれたことに
感謝を示す事ができるので、
相手の申し入れを断っても
不快感を抱かせずに済みます。
相手の厚意を無駄にしてしまったことを謝罪するとき
「せっかくの誘いですが」は、
相手の厚意を無駄にしてしまったことを
謝罪するときに多く用いられます。
・「せっかくの誘いなのに、お待たせしてしまい申し訳ございません。」
相手への謝罪の気持ちを
より一層強く表すことができるので、
相手に誠意を示したい
場合は適した表現です。
相手の厚意を受け取るようにすすめるとき
・「せっかくの誘いなのだから、参加しないのは失礼だよ」
ビジネスシーンにおいて、
「せっかく」という言葉は、
他人の厚意に対する敬意を
払うときにも使われます。
取引先の人からのお誘いに
恐縮している後輩などに、
好意を受け取るように
促すときに使われます。
「せっかくの誘いですが…」のNG例
せっかくの誘いですがお断りします。
せっかくの誘いですが参加できません。
せっかくの誘いですが都合が悪いです。理由は申し上げられません。
せっかくの誘いですが、私は酒が嫌いで飲めません。
せっかくの誘いですが、もっと大事なことがありまして…
せっかくの誘いですが、それほど大切なことと思えないので…
せっかくの誘いですが、それほど親しい間柄ではないので…
このような使い方は誤りです。
「せっかくのお誘いなのだから」
に限りませんが、
ビジネスにおいてお断りするとき、
定番フレーズがあります。
このフレーズを使うことで、
自分たちが相手と同じ思いを持っている
と伝えながら謝る。
そういった基本的な
ルールが身につきます。
・「せっかくの誘いですが、申し訳ありません、先約が…」
・「せっかくの誘いですが、残念ですが、今回は欠席させてください。」
断る理由を伝える
お断りするときは必ず、
断る理由をきちんと伝えましょう。
理由をはっきりと言うことで
相手の理解が得やすくなります。
といっても、お断りをする相手と
それほど親しい間柄でない場合、
そこまで細かく理由を
伝える必要はありません。
ある程度信頼関係ができている
親しい間柄であるなら、
・「せっかくの誘いですが、明日までに資料をつくらねばならなくて…」
・「せっかくの誘いですが、あいにく今日は体調が芳しくなくて…」
といったように、
断る理由を伝えることが大切です。
また、「せっかくの誘いですが…」を
使えば毎回断ってもカドが立たない
というものではありません。
可能な限りお付き合いは
大切にしましょう。
「せっかくの誘いですが」のお勧め文例20選
ここでは「せっかくのお誘いですが」の
ケース別の例文を紹介します。
参考になれば幸いです
取引先からの飲み会・接待・食事の誘いのお断り
1、「この度はお声がけいただき、誠にありがとうございます。せっかくの誘いですが、あいにくその日は予定が立て込んでいるため、お気持ちだけ頂戴いたします。」
2、「せっかくの誘いにも関わらず心苦しい限りではございますが、あいにく別件があり不本意ながら今回は遠慮させていただきます。大変申し訳ございません。」
3、「本日会食の件、前々からとても楽しみにしていたのですが急な体調不良のため、誠に不本意ながら大事を取り欠席させていただきます。せっかく誘いいただいたにも関わらず大変申し訳ございません。」
4、「今回はお声がけていただきまして誠にありがとうございます。
せっかくではございますが、当日は私用があり出席することがどうしても叶いません。
この度の失礼の段、何卒ご容赦くだされば幸いです。是非次回、お声がけしていただければ嬉しい限りですので、お誘いお待ちしておりま
す。」
5、「この度は会食のお誘いありがとうございます。せっかく誘いいただき本当に残念なのですが、今回は都合により出席できません。次回はぜひとも参加したいと思いますので、またのお誘いを心よりお待ちしております。」
間柄によっては、
もう少しくだけた
言い回しでも良いでしょう。
社内の上司からの食事・飲み会のお誘いのお断り
社内の上司からは
誘われる機会も自然と多くなります。
今後とも誘ってもらえるような
断り方をするのがポイントです。
6、「声をかけていただき、ありがとうございます。せっかくのお誘いですが、どうしても外せない用事があり今回は辞退させていただきたいと思います。またの機会がありましたらそのときはよろしくお願いします。」
7、「この度はお誘いくださいまして、誠にありがとうございます。せっかくの誘いにも関わらず心苦しい限りではございますが、あいにく先約があり、今回は遠慮させていただきます。お心遣いをいただいておきながら大変申し訳ありません。また別の機会にご一緒させていただければと存じます。何卒宜しくお願いいたします。」
8、「飲み会のお誘いありがとうございます。せっかくの誘いなのですが、地元から学生時代の友人が上京しており今夜飲む予定になっており、参加できません。今回を逃すとまたいつになるかわかりませんのでどうしても断ることができず、申し訳ありません。」
9、「この度は、飲み会のお誘いをいただき本当にありがとうございます。せっかくの誘いではありますが、私は体質的にお酒が全く飲めないのです。ビールをほんの少し口にしただけで気分が悪くなってしまうくらいで、医者からもアルコールは合わない体質だから飲まないようにと注意を受けています。そのため、飲み会では逆に他の皆さんに気を遣わせてしまうため参加を控えさせていただいており、残念ですが今回もお誘いを遠慮させていただきます。」
上司からの休日ゴルフ等のお誘いのお断り
誘ってくれた上司に対する
感謝の気持ちを伝えることが大切です。
10、「今回はお誘いいただき、ありがとうございます。せっかくの誘いですが、その日はあいにく先約があり、今回は遠慮させていただきます。また、別の機会にご一緒させていただければと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。」
11、「お誘いいただき本当に嬉しいです。ありがとうございます。せっかくの誘いですが、当日は愚息の野球大会の応援がありまして参加することができません。誠に恐れ入りますがどうか今後ともよろしくお願いいたします。」
12、「今回のお誘い、大変嬉しく思います。せっかくお声をかけていただきましたが、あいにくその日は親戚の法事がございます。大変残念ですが、またの機会にお誘いくだされば幸いです。」
その他のお断り
13、「せっかくのご招待にもかかわらず申し訳ありませんが、仕事の予定が詰まっており、不本意ながら出席を辞退させていただきます。ぜひ出席しお祝いを申し上げたいところ、お心遣いを無にするようなお返事となりましたこと深くお詫び申し上げます。」
14、「御社設立記念パーティの件ですが、せっかくのお誘いなのですが、あいにく当日に先約があり、誠に遺憾ではございますが辞退させていただきます。ぜひ出席しお祝いを申し上げたいところ、このような返事となりましたこと深くお詫び申し上げます。」
15、「展示会にお誘いいただきありがとうございます。せっかくのお誘いなのですが、あいにく当日は出張に出ており、心苦しい限りではございますが出席を遠慮させていただきます。お気遣いをいただいておきながらこのような返事となりましたこと、深くお詫び申し上げます。」
16、「イベントのお誘いありがとうございます。せっかくのお誘いなのですが当日は先約があり、不本意ながら今回はお気持ちだけ頂戴します。本当に申し訳ありません。」
17、「業界勉強会にお誘いくださりありがとうございます。あいにくですが当日は地方へ出張に出ておりますので、参加を見送らせていただきます。せっかく声をかけていただきましたのに申し訳ございません。」
18、「せっかくのお誘いですが諸事情により参加が難しくなってしまいました。次回は是非参加したいと思っておりますので、またの機会によろしくお願いいたします。」
19、「この度はご出版おめでとうございます。また、出版記念パーティーにお誘いいただきまして、誠にありがとうございます。お祝いに駆けつけたいところではありますが、折悪くその日地域の事業があり本年度役員のため出席がかないそうにありません。せっかくのお誘いにもかかわらず、大変申し訳ありません。今回のパーティーが盛況となりますよう心よりお祈り申し上げます。」
20、「時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。この度はお声をかけていただき、誠にありがとうございます。今回の式典、残念ではありますが所用があり出席がかないません。せっかくお誘いいただいたにもかかわらず、都合がつかず申し訳ありません。またのお誘いを心からお待ちしております。」
「せっかくの誘いですが…」営業マンはどう使えば良いか
お断りするのは勇気が必要です。
誰もが大なり小なり心苦しいものです。
ですが、お断りをせずに
そのままにしておくほうが
相手に期待をさせてしまい、
かえって失礼です。
かと言って、
「お断りします・〇〇できません」
といった直接的な表現は、
相手からみると冷たく感じるため
ビジネスシーンではNGです。
相手に不快なイメージを
与える可能性が高いので、
今後距離を置きたい、
付き合いたくないときのみの言葉です。
ビジネスにおいて
最もやってはいけないことは、
「できない約束をしてしまうこと」
「曖昧な断り方をすること」
です。
営業マン時代(現在もですが)、
何らかのお誘いをお断りするときは、
必ず「せっかくの誘いですが」
を使っていました。
「せっかくの誘いですが」との
クッション言葉を入れることによって
相手に柔らかい印象を与えることができ
相手への尊重も伝わりました。
お断りは簡潔に、
文末に次につながるフレーズを足すことで
その後相手との関係が
悪くなることはなかったです。
こちらもその後に続く、
お断りの言葉を伝えやすい
との側面もありました。
「せっかくの誘いですが」
を活用して出来ない用件は
どんな人にも愛と感謝を込めて
相手にストレスを与えないよう
上手に断ってくださいね。