「お耳に入れておきたい」のNG例とお勧め文例30選
目次
「お耳に入れておきたい」
耳障りな話を聞く気にさせる際
用いられることが多いフレーズです。
日常会話やビジネスシーンでも
「お耳に入れておきたい」
あるいは「耳に入れる」を
使う場面があるのではないでしょうか。
「耳に入れる」は「知らせる」
の敬語表現です。
なぜか姑息な印象があり
あまり良いイメージの言葉では
ないかもしれませんね。
但し、
どうしても聞いて欲しい話などを
切り出す際には使える表現です。
ビジネスマンであれば
是非とも知っておくべきです。
友人から電話がありました。
「ちょっと耳に入れたいことがあって…」
話の内容は省略しますが
決して悪い話ではなかったです。
今日は、
「お耳に入れておきたい」
「耳に入れる」
この意味と使い方、例文や類語を
を記事にしました。
「耳に入れる」の意味
「耳に入れる」は「知らせる」
を丁寧にした言葉です。
ニュアンス的には「こっそりと知らせる」
という使い方をするため、
ほんの少し気になったことや、
内々の事情、内密の情報などを
目上の人に知らせる場合に使われています。
自分より地位の高い人などに
こちらがへりくだる形で用います。
「ちょっと知らせたいことが…」
という使い方をこの言葉で言い換えると
「少々お耳に入れたいことが…」
となります。
お耳に入れるは、
「正式な話の前に、知らせたい情報」
を目上の人に伝える場合に使います。
現在では、どちらかと言うと、
耳障りな話を聞く気になってもらう
フレーズとしてつかわれています。
「耳に入れる」の使い方
「耳に入れる」は
「お耳に入れたいことが…」
などと使われることが多く、
直接「耳に入れる」という
形はあまり使いません。
「知らせる」という意味から、
人に対して使う言葉になりますが、
「~で耳に入れた話だけど」
のように自分に使うこともできます。
「お耳にいれておきたい」を使う前に
クッション言葉として、
「すでにお聞き及びでしょうが」
「すでにお聞きになっているでしょうが」
などと「耳に入れる」の前につけると、
さらに聞きやすくなります。
ビジネスでの使い方
ビジネスでは、上司に対して使います。
「耳に入れる」は口語で使う言葉なので、
メールや文書には向きません。
内々の情報を、上司に知らせたい場合は、
「お耳に入れたいことがあります」で、
相手の注意を引く効果が期待できます。
「耳に入れる」は「こっそりと」「秘密裏に」
と言う印象もあるため、
相手の気を引く手段としては、
最大限に力を発揮してくれるでしょう。
「お耳に入れておきたい」のNG例
ごていねいにお耳に入れておきたいお話が…
あいにく課長のお耳に入れておきたいことが…
お忙しい中をお耳に入れておきたいです。
ほんの気持ちですがお耳に入れさせてください。
お耳にいれておきたいのですが説明が足りませんで…
お耳に入れておきたくぶしつけなお願いですが…
お耳に入れてお手をわずらわせますが…
これらはNG例です。
耳に入るは別の意味
「耳に入れておきたい」と似た言葉で
「耳に入る」との言葉もあります。
こちらは別の意味で使われます。
「耳に入る」は偶然、
聞こえてきたことに用いられます。
耳に入るは「聞く」の敬語になり、
「お耳に入っているかと存じますが」
と言うように、
耳に入れたい事情を説明する
前座的な役割をして、
話に耳を傾ける働きもします。
「お耳に入れておきたい」のお勧め文例30選
「お耳に入れておきたい」の
お勧め文例を紹介しておきます。
1、「社員の水川君のことで、部長のお耳に入れておきたいことがございます。」
2、「これから取引の始まる○○社について、お耳に入れておきたいことがございます。」
3、「部長のお耳に入れておきたいことは、現場の進捗状況についてです。」
4、「今月の全体会議の件で、事前にお耳に入れておきたいことがあるのですが…」
5、「これだけは必ず耳に入れておいて欲しいのです。」
6、「そこまでお耳に入っていましたか。」
7、「お耳に入れたいことがございます、少しお時間よろしいですか。」
8、「すでにお聞き及びとは存じますが、是非お耳に入れたいことがございます。」
9、「皆さんのお耳に入れてよいものなら、喜んでお聞かせしたいものです。」
10、「思うことがあるのであれば、ことと次第によっては部長のお耳に入れてみても良いですよ。」
11、「ついては、先立って、二つ三つ、お耳に入れておきたい話があります。」
12、「課長、私もこうゆうことはあまりお耳には入れたくないのですが…」
13、「今日は大変残念なことをお耳に入れなければなりません。」
14、「あなたのお耳に入れておきたいことがあります。弊社の新システムはいろいろな課題に幅広く対応が出来るんです。」
15、「大した問題ではないのだれど、一応桜井君の耳には入れておきたいことがあって…。」
16、「折り入ってお耳にいれておきたいことがございまして、お電話差し上げた次第です。」
17、「先日取引先でこのようなことがありました。部長のお耳にだけは入れておこうと思います。」
18、「ちょっとお耳に入れておきたいことがございます。取引先のA社の不祥事の件について、お聞きになっていらっしゃいますでしょうか。」
19、「プロジェクトの進行状況について、途中経過をお耳に入れたいと思いますので、少しお時間をいただけますか。」
20、「今回の人事選考について少々お耳にいれたいことがございます。」
21、「それにしても誰が、こんなことを社長の耳に入れたのでしょうかね。」
22、「今回の不手際については不愉快ではあるが、やはり以上のことを部長のお耳に入れざるを得ない。」
23、「実はいい考えが浮かびましたので、一度はお耳に入れておきたいと思ってお伺いした次第です。
24、「判明した事実は本社の耳に入れなければなりません。」
25、「おそらくこのことは、もう既に取引先○○社の耳に入っていると思った方が良い。」
26、「私は当日現場で起きた本当の事を、部長のお耳に入れておきたいと思いました。」
27、「こんなお粗末なことをしでかしてしまったことは、上司の耳にはいれたくないのだが…。」
28、「本当なら黙っていたいところなのですが、課長のお耳にだけは入れなければなりません。」
29、「能瀬君、まさかこのことを、もう部長の耳にいれたんじゃないだろうね。」
30、「現場の収拾と責任は私がとりますから、このことは会社の耳に入れないでおいて欲しいのです。」
「耳に入れる」の類語表現
耳に入れるは「知らせる」の敬語表現です。
事情を相手に聞かせることで、
他の敬語表現に言い換えると、
「お知らせする」「お伝えする」になります。
お知らせする
お知らせするは知らせるの敬語表現です。
知らせるとは、報告する、通知する、
との意味があります。
耳に入れるが内々の事情をこっそりと
耳打ちするニュアンスがあるのに対して、
お知らせするは、皆に広く知らせる
印象が強いと言えるでしょう。
伝える
伝えるは、言葉で知らせることです。
敬語で表現すると、「お伝えします」
になります。
「お伝えします」は社内で使う敬語です。
知らせるが「報告」であれば、
伝えるは「連絡」と言って良いでしょう。
報告とは状況や結果を述べることを指し、
連絡は関係の人に情報を伝えることです。
取引先など外部に使う場合には、
「申し伝える」になります。
「お耳に入れておきたい」営業マンはどう使うべきか
いかがだったでしょうか。
「お耳に入れる」
「お耳に入れておきたい」
意味や使い方を紹介してきました。
ちょっとお耳に入れて
おきたいことがございます。
これは、上司にどちらかと言えば
マイナスな情報をつたえるときに、
前振りとして用いると有効なフレーズです。
こう言えば、相手は、
「これから良くない話をお伝えします」
と暗にほのめかしていることに
気がついてくれるでしょう。
「○○の件について、お聞きになっていらっしゃいますでしょうか」
という言い方もあります。
本来は、正式な話の前に、
お伝えしたい情報があります。
との言葉なのですが、
密談、こっそりと、姑息な、
そんなイメージがついてしまっていますね。
そのため、
この表現をつかうよりも、ストレートに、
「お伝えしたいことがあります。」
「お知らせしたいことがります。」
と伝えた方が良いのかもしれません。
但し、使い方に工夫はいるものの
前述したとうりで、
耳障りな話をどうしても
伝えなければならないとき
相手に聞く姿勢を
つくってもらえるフレーズです。
ビジネスシーンでこのような場面も
いつか必ずやってくるでしょう。
そのようなとき、
価値を発揮する言葉であることは
言うまでもありません。
耳に入れるは控えめな印象の言葉です。
上手に活用していきたいですね。
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