「平にご容赦下さい」のNG例とお勧め文例30選




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「ひらに…」

耳にしたことはあると思いますが、
日常会話ではあまり使われない言葉です。

この「ひらに」とは
どんな意味なのでしょう。

真摯に許しを請いたいとき
使われる言葉です。

実は、この「ひらに」、
ビジネスシーンでは
ときとして登場します。

押さえておきたいビジネス用語の
ひとつでもあります。

テレビドラマを見ていると
こんなシーンがありました。

主人公が失態をしでかしてしまい
「ひらにご容赦ください」と
土下座してお詫びをするシーンでした。

今回は、「ひらに」とは、
どのような意味なのか。
どんな場面でどう使えば良いのか。

これらを考えていきたいと思います。

「ひらに」の意味

先ずは「ひらに」とは、
どのような意味なのでしょうか。

辞書を引いてみました。

「相手に懇願するさま、なにとぞ、どうか。」
「相手に許しを請う際に何とかといった意味合いで付け加えられる言い回し。」

「平にご容赦ください」などの言い方で、
なんとか許してください、
どうか勘弁してください、

と言った意味で用いる表現。
と記載されています。

「ひらに」は漢字では「平に」と書きます。

平身低頭、平伏という言葉があるように、

「平」は、まったいらになるように
頭を地面や畳にこすりつけて、
へりくだって相手に強く頼むさまを言います。

「ひらに」で「どうか」「なんとか」
「なんとしても」「とっても」「ひたすら」
このような意味と言って良いでしょう。

「ひらに」の使い方

では、
「ひらに」はどのようなときに
使われるのでしょう。

やはり、
許してもらうことを
強くお願いするときに使う言葉です。

「ひらに謝る」で、
「ひたすらごめんなさいを態度で表す」
ということになります。

「ひらにお許しください」で、
「どうにか、なにとぞお許しください」
となります。

このように相手に対して
強く許しを請いたいときに使います。

文法的な話になり恐縮ですが、
「ひらに」は副詞として使われ、
その意味合いは

「平穏無事に丸く収めてください」
「穏便に物事をお運びください」
「どうか丸く収める形でお許しください」

このような意味とも受け取れます。

「ひらに…」のお勧め文例30選

「ひらに」を使った
例文をあげておきましょう。

1、「先日の不始末を、どうかひらにご容赦ください。」





2、「ご要望のシステムの設計につきまして、間違った設計をしてしまいましたが、早急に対処いたしますので、どうぞひらにご容赦願えれば幸いです。」

3、「会場の設営に関して不備がございました。どうかひらにご容赦願いたく存じます。」

4、「なにとぞご事情をご拝察の上、送金していただきたくひらにお願い申し上げます。」

5、「現場の声をお聞き届けくださいますよう、ひらにお願い申し上げます。」

6、「先日はお約束の時間に遅れましたこと、ひらにご容赦ください。」

7、「貴重なお時間を拝借しましたこと、ひらにお詫び申し上げます。」

8、「このような不始末、簡単にお許しを請うべき筋合いではございませんが、今回だけはひらにご寛大なご処置をお願い申し上げます。」

9、「いかなる理由であれ商品のご返品はひらにご勘弁ください。」

10、「資料作成のミスにつきましてお許しいただきたく、ひらにお願い申し上げます。」

11、「弊社の吉永が先日は大変なご無礼をしたようで、ひらにご容赦いただきたくお邪魔した次第です。」

12、「特売品は先着順のため先ほど売り切れとなりました。ひらにご容赦ください。」

13、「突然お手紙を差し上げますご無礼の段、ひらにご容赦ください。」

14、「ご説明の通りで事故のため納品が遅れてしまいました。ひらにお許し願えればと存じます。」

15、「かねてより念願の小料理店を開業いたしました。一度足を運んでいただきたくひらにお願い申し上げる次第です。」

16、「この度のプロジェクトリーダーご依頼の件ですが、諸事情によりお引き受けしかねます。ひらにご勘弁くださるようお願いいたします。」

17、「祈念式典のスピーチの件ですが、私よりも他に適任がいらっしゃるような気がいたします。ひらにご容赦くださるようお願いいたします。」

18、「見学は構いませんが、講義中ですので妨げとならないよう話し声、携帯電話、足音等へのご配慮をひらにお願いいたします。」

19、「例年の通り、当日は大混雑が予想されます。お席を確保したい方は事前のご予約をひらにお願いいたします。」

20、「天候不順の場合はやむを得ず中止となる場合があります。その際はひらにご容赦くださいますようお願いいたします。」

21、「弊社の手違いから商品の発送が遅れております。ひらにお詫びを申し上げます。」

22、「本状と行き違いにご発送いただきました節は、ひらにご容赦ください。」

23、「諸事情によりしばらく休業させていただきます。期間中、お客様には大変ご不便をお掛けいたすますが、ひらにご容赦くださいますようお願いいたします。」

24、「商品につきましては、在庫がなくなり次第、販売終了とさせていただきます。ひらにご容赦くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。」

25、「今回はご希望に沿えられず大変申し訳ありませんでした。ひらにお許しいただきますようお願い申し上げます。」

26、「今後は二度とこのような事態が起きないよう細心の注意を払いますので、ひらにご容赦くださいますようお願いいたします。」

27、「今回の案件は残念ながらお断りさせていただくことになりました。ひらにご了承のほどお願いいたします。」

28、「宴会の料理は旬の食材にこだわっており、事前の予告なく変更される場合がございます。ひらにご了承くださいませ。」

29、「工事は7日ほど続きます。ひらにご理解いただければ幸いです。」

30、「この度は、ご応募をキャンセルさせていただくことになりました。ひらにご理解くださいませ。」

「ひらに」メールでの文例

ここでは「ひらに」を使った
メールの文例をあげておきます。


商品欠陥によるお詫び

メール件名:商品欠陥のお詫び

株式会社○○
松嶋 様

いつもお世話になっております。

さて、このたび納入品のうち一部に欠損製品があったとのこと、
深くお詫び申し上げます。

このたびのご連絡を受け調査すると共に、
万全の発送システムを構築すべく努力していく所存でございます。
平にご容赦賜りますようお願いいたします。

また本日、代替品を発送いたしましたのでご検収いただければと存じます。

甚だ略儀ではありますが、まずはメールにてお詫び申し上げます。

ーーーーーーー
メール署名
ーーーーーーー


社内上司へのミス報告

メール件名:誤手配のお詫び

宮沢 課長

大変申し訳ございません。

下記ご注文分につき手配ミスがあり、誤った商品を納入しておりました。

今朝、●●物産の●●さんより誤出荷の連絡があり調べましたところ、
私の手配ミスが発覚しました。不注意によりこのような事態を招いてしまい、
誠に申し訳ありません。

つきましては大至急、再手配を進めております。
通常ですと最速納期は12月20日となりますが、
早めるべく関係各所にお願いしております。確定次第あらためてご報告します。

【今後の対応】
最速納期にて再手配。12月20日が現実的な納期ですが、
早めるべく調整中。現在、確定待ち。

このたびは私の不手際によりご迷惑をお掛けしましたこと、
深くお詫び申し上げます。
二度とこのようなことが無いよう、厳重なチェックに努めてまいります。

平にご容赦くださいますようお願い申し上げます。

取り急ぎ、まずは状況のご報告までメールに連絡いたします。

ーーーーーーー
メール署名
ーーーーーーー


お客様へ資料の誤配送のお詫び

メール件名:資料誤配送のお詫び

吉永 様

先日は弊社にお問い合わせをいただきありがとうございました。

(株)○○の鈴木と申します。

さて、早速お詫びをしなければならないのですが、
私の手違いからお問い合わせいただいた件と
異なる資料をお届けしてしまいました。

せっかくお問い合わせいただきましたのに、
本当に申し訳ございません。

資料の方は昨日付けで再送しております。
以後このようなことがないよう注意していく所存です。

あらためて、この度の件、平にお詫び申し上げます。

ーーーーーーー
メール署名
ーーーーーーー


 

「ひらに…」のNG例

昇格に向けてひらに努力を重ねた。
ひらに多くの取引先に鍛えられ今の自分がある。
ひらにお心遣いをいただきまして…
ひらにお引き立てにあずかりまして…
ひらに一言もありませんが…
ひらにご容赦のほど、大変に申し訳ございません。
ひらに了解いたしました。

このような使い方は誤りです。

ビジネスメールで重要なこと

何かミスや過失がありお詫びをする場合
「ひらに…」との言葉を使うよりも
大切なことがあります。

それは過ちに気が付いたら
すぐに謝ることです。
また言い訳や弁解もNGです。

お詫びのメールはスピードが大事です。
間違いに気づいたら
「早ければ早いほどリカバリーできる」

そう心得てすぐに対応しましょう。

基本的には、いきなりメールするよりも、
電話で謝ってから確認の意味で
メールを送ると印象が良いものです。

お詫びのメールは言い回しを丁寧にし、
気持ちを届けましょう。

あなたの気持ちが伝われば、
温かい返信が
もらえるのではないでしょうか。

また、自分の過失が大きい場合は
「ひらにご容赦ください」でなく
「申し訳ございません」を使いましょう。

「ひらに」営業マンが上手に使うために

いかがだったでしょうか。

「ひらに」は
真摯に許しを請う言葉です。

ビジネスシーンでは
誰もが必ずミスを経験します。

上司や取引先、お客様に
謝ったことが無い人はいないでしょう。

それだけに、正直に自分の非を認め
素直にお詫びする気持ちがあるかどうか。
それもなるべく早く。

ここが「ひらに」を上手に使えるかどうか
のポイントのような気がしています。

クレームも含めてですが
お客様からの苦言・提言こそがお宝。
そのように言う人もいるくらいです。

苦言提言を聞き入れ自分を改めていく

それが出来る営業マンが
大きく早く伸びていくのでしょう。

是非、
「ひらに」を上手にビジネスに取り入れ
さらに飛躍されることをお祈りします。



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ひとかたならぬひとつ確認させていただきたいひらに
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やぶさかでないよけいなことかもしれませんがよろしければ
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不行き届きで
不退転の決意
不調法ですみませんが
別の見方をしますと
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無理を承知で
力不足で
老婆心ながら
僭越(せんえつ)ながら
忸怩(じくじ)たる思いで
慙愧(ざんき)に堪えず
油を売る
ご査収
ご快諾
如才ない
相殺
ささやかですが
重々承知
承知いたしました
善処します
ちなみに
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ご存知
ひとえに
衷心より
賜る
不徳といたすところ
ご推察のとおり
ご提示いただいた
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幸甚に存じます
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ご了承ください
すべからく
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お力添えをいただき
ご指南
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