「恐縮ですが」のNG例とお勧め文例30選




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「恐縮ですが」

依頼やお願いをするときに
この言葉を使うことがありますね。

特に、
電話で何かをお願いする場合、
この言葉を使うことが多いです。

電話だけでなく「恐縮ですが」は
ビジネスシーンにおいては
口頭・メール様々な場面で使われます。

また、持ち合わせる意味も
依頼やお願いだけではありません。

間違った使い方をしないよう
内容を押さえておく必要があります。

とある手続きのため
書類を役所に提出したのですが
行き違いがあったようです。

お電話をいただきました。

「先日お送りいただきました書類に不備がございました。」
恐縮ではございますが、ご訂正いただき再度ご送付のほどお願いいたします。」

ほんの一例ではありますが
「恐縮ですが」はこのように使われます。

今日は「恐縮ですが」を
記事にしてみました。

意味や使い方、例文などを
詳しくみていくことにしましょう。

「恐縮ですが」の意味

「恐縮」という言葉は

・身も縮まるほど恐れ入ること
・相手に迷惑をかけたり、
・厚意を受けて申し訳なく思うこと

このような意味になります。

「恐縮」は「恐縮です」と
使われることが多いです。

「相手からの厚意を受けた場合に、
申し訳なく感じること、畏れ入ること」

このような意味で
ビジネスシーンでは良く使われています。

ですから、「恐縮」とは
「ありがとうございます」
「申し訳ございません」

などの意味が込められている、
かしこまった言い方です。

「恐縮です」の使い方

「恐縮です」は
「陳謝・感謝どちらの場合でも謝意を表す」
言葉とのことです。

相手に感謝しているときと謝罪したいとき
どちらにでも使える言葉
ということになります。

また、
「恐縮です」という言葉に込められる
感謝や謝罪の幅も広く、

「心からの謝意や羞恥を表す場合もあれば、社交辞令的な意味合いで用いる」
こともあります。

謝罪と感謝、2つの意味を持っており、
言葉の意味の度合いも広いため、

ちょっとしたお礼や謝罪の際に、
「恐縮です」を使っても
決して大げさにはなりません。

心からの感謝や謝罪の際でも、
「恐縮です」を使っても
軽率ではありません。

このように「恐縮です」は、
様々な場面で使われる言い回し
と言うことができます。

感謝・お礼を伝えるとき

「恐縮です」と言うことによって
「相手の好意をありがたく思っている」
という意味合いを強めます。

「恐縮」は、「感謝申し上げます」
「ありがとうございます」など
感謝を表す表現と共に使用されます。

例えば、

・「お心にかけていただいて恐縮です。感謝申し上げます。」

と言ったように、「恐縮です」を
言った後に「感謝いたします」と
お礼を述べます。

依頼・お願いをするとき

先にもお伝えした通りで
「恐縮」は依頼やお願いを
する場合にも使えます。

「恐縮ですが…」
と依頼することによって、

「迷惑をおかけしますが…」
などと謙遜した気持ちを表します。





「申し訳なく思う」との意が含まれるので、
相手への配慮も示すことができます。

断りや辞退などの了承を求めるとき

「恐縮」は断る場合にも使えます。
この場合は、
クッション言葉の役割を果たします。

単に「欠席します」「辞退します」
というのでなく、

「恐縮ですが~」を入れることによって、
語感を和らげることができます。

また、
何かを断る場合や了承を求める場合は
理由を明記しましょう。

・「大変恐縮ですが、来月の会議は出張のため参加できません。」

目上の人から褒められたときの返事

「恐縮です…」と言うことによって、
「褒めていただいて、身が縮みます」
との気持ちを表すことができます。

「お褒めいただき恐縮です」
と言うとかしこまった印象になります。

「恐縮」のNG例

この度の件、大変恐縮に存じます。
お手数をおかけし誠に恐縮に存じ上げます。
お手をわずらわせてしまい恐縮の限りと存じます。
恐れ入りますが恐縮です。
平素は大変お世話になり恐縮と存じます。
お気持ちはとても嬉しいのですが恐縮です。
いつもひとかたならぬ恐縮にあずかりまして…

これらは誤った使い方です。

多用しない

「恐縮」を使うことによって
謙遜することができますが、

多用しすぎると相手に違和感や
失礼な印象を与えてしまいます。

恐縮の誤用に注意

多く見かける間違いは
「恐縮に存じます」です。

「存じます」との言葉は
「思います」になります。

「申し訳ない」「おこがましい」と言う
表現の意味を持つ「恐縮です」
と使うのは相手に失礼な表現となります。

「恐縮です」は
自分に対して使用する言葉のため、
相手に対して使うのはおかしいです。

例えばですが、

「恐縮と存じますが、ぜひご出席賜りますよう、お願い申し上げます」

このような言い回しも
適切ではありません。

「恐縮ですが」のお勧め文例30選

「恐縮ですが」にとらわれず、
「恐縮」を使った例文を挙げておきます。

感謝・お礼を伝えるとき

1、「貴重なお時間をいただき恐縮です。本当にありがとうございます。」

2、「お忙しい中、お電話をいただき恐縮しております。」

3、「今日は弊社までご足労いただき誠に恐縮です。」

4、「平素は大変お世話になっております。ご連絡いただきまして恐縮でございます。」

5、「この度はご丁寧なお中元のお品を賜り、大変恐縮です。」

6、「常日頃から樋口様にはお心にかけていただき、恐縮しております。」

7、「本日退院いたしました。ご心配、ご迷惑をおかけし申し訳ありません。また、お見舞いまでいただき恐縮いたしております。」

依頼・お願いをするとき

8、「お忙しいところ恐縮ですが、資料の作成をお願いできますか。」

9、「大変恐縮ですが、期限が近づいております。お返事お待ちしております。」

10、「誠に恐縮ですが、会場内での携帯電話のご使用はお控えくださいますようお願いいたします。」

11、「お忙しいところ恐縮ですが、今週末までにご回答をいただけますでしょうか。」

12、「ご多忙なところ恐縮ですが、明日までに書類の提出をお願いいたします。」

13、「再三のお願いで恐縮ですが、締め切りが近づいていますのでご返答をいただきたいのですが。」

14、「恐縮ですが、原田様に伝言をお願いできますか。」

15、「大変恐縮ですが、太枠内にご署名とご捺印をお願いいたします。」

16、「お忙しいところ大変恐縮ですが、ぜひご検討いただけますと幸いです。」

断りや辞退、不参加の了承を求めるとき

17、「お誘いいただいて恐縮ではありますが、今回の懇親会は参加できません。」

18、「大変恐縮ではございますが、出張があり来週の会議には参加できません。」

19、「私事で誠に恐縮ですが、その日は休みをいただいております。後日でもよろしいでしょうか。」

20、「御社接待の件、大変恐縮ですが、謹んで辞退させていただきます。」

21、「恐縮ですが、社内で話し合った結果、今回の提案は見送らせていただきます。」

22、「来週末のゴルフの件です。大変恐縮ですが、その日法事がありまして不参加とさせていただきます。」

23、「私事で恐縮ですが、8月1日~8月7日まで夏季休暇を取らせていただきます。」

目上の人から褒められたとき

24、「身に余るお言葉、大変恐縮でございます。」

25、「皆様の励ましのお言葉には、ただただ恐縮するばかりです。」

26、「私のようなものに勿体ないお言葉です。お褒めいただき恐縮です。」

27、「このような名誉ある賞を私が受賞できるとは恐縮の至りです。」

28、「愚息をこれほど褒めていただけるとは恐縮です。」

29、「このような身に余るほどのお褒めの言葉をいただき、恐縮の極みでございます。」

30、「川島先生から過分なお褒めをいただくことができ恐縮の限りです。」

「恐縮ですが」ビジネスメール例文

メールでの例文あげておきましょう。
まずはアポイントメールです。


件名:貴社訪問のお願い(氏名)

○○株式会社
久保田 様

突然のご連絡、失礼いたします。
●●株式会社・営業部の国分と申します。
貴社和久井様からのご紹介で連絡いたしました。

この度は、弊社の新製品「□□」の紹介に伺いたく存じます。
日時は久保田様のご都合に合わせます。
ご都合のほどはいかがでしょうか。

ご多用のところ大変恐縮ですが、
ご検討のほど何卒よろしくお願いいたします。

ーーーーーーー
署名
ーーーーーーー


打合せの日程変更の依頼


メール件名:打ち合わせ日程変更のお願い(氏名)

○○株式会社
営業部
山内 様

平素は大変お世話になっております。
(株)●●の本上です。

さて、本日は打ち合わせ日程の変更をお願いしたく連絡させていただきました。

12月15日15:00~のお約束でしたが、
あいにくその日、急な出張が入ってしまいました。

誠に身勝手ながら日程の変更をお願いできればと存じます。

よろしければ下記日程のいずれかで、
ご都合のほどはいかがでしょうか。

12月23日9:30~12:00
12月25日15:00~17:00
12月26日13:00~15:00

お忙しい中、大変恐縮ではございますが、
ご検討の程何卒よろしくお願い申し上げます。

ーーーーーーー
署名
ーーーーーーー


「恐縮ですが」の類語表現

「恐縮ですが」の
類義語をあげておきます。

関連語をワンセットで覚えて
いいろいろと言い回しができると
何かと便利です。

心苦しいですが

「心苦しいですが」という表現も
「恐縮ですが」とほぼ同じ内容で
使われます。

・「心苦しいですが、今回はご協力はいたしかねます。」
・「心苦しいですが、どうしても参加ができません。」

恐れ入りますが

「恐れ入りますが」は「恐縮ですが」という
意味合いの言葉を使う際には、
最も多く使われている表現です。

・「恐れ入りますが来月の会議の司会をお願いできますか。」
・「恐れ入りますが一度お時間をいただきたいのですが。」
・「書類の提出を今週末までにお願いします、恐れ入ります。」

痛み入りますが

「痛み入りますが」という言葉は、
「恐縮する・恐れ入る」とほぼ同じ意味です。
文末に置くのが一般的です。

・「皆様のお心遣い、誠に痛み入ります。」
・「この度のご支援・ご協力、痛み入ります。」
・「ご無理を申し上げて、本当に痛み入ります。」

「恐縮ですが…」営業マンが上手に活用するために

「恐縮ですが」の意味と使い方、
例文、類語などについて
お伝えしてきました。

「恐縮ですが」という言葉は
ビジネスシーンでも日常生活でも、
非常に多く用いられます。

また、別の言い換え表現も多くあり、
正確な使い方が求められます。

「感謝」「依頼」「謝罪」「謙遜」等
相手に対して表現をしたいとき
非常に役に立つ万能な言葉と言えます。

あらゆる状況に応じて上手く使いこなせば
相手に与える印象も大きく変わるでしょう。

敬意を払いたい相手にこれらの言葉を
付け加えるととても良いイメージです。

電話対応はもとよりビジネスシーンや
日常生活でも是非使いこなしてください。



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あいにくいただいたお電話でおかげさまで
おさしつかえなければおっしゃることはわかりますがおほめにあずかりまして
お引き立てにあずかりましてお気持ちはありがたいのですがお言葉に甘えて
お言葉を返すようですがお呼び立てしてお口汚しに
お構いもできませんでお骨折りをいただきましてお持たせですが
お時間をいただきたいお耳に入れておきたいお手すきの折に
お手をわずらわせてお手数ですがお心づかいをいただき
お世話になりますお世話様ですお足元が悪い中
お待たせいたしましたお知恵を拝借したいお答えするほどのことでは
お納めくださいお忙しい中をお名残り惜しいのですが
お名前はかねがねお目にかかるお目通し
お役に立てず
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ご希望に沿えずご教授願いますご健勝
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せっかくの誘いですがそこをなんとかその節は
それはお困りでしょう
ただいまつかぬことをとおしゃいますと
とんでもございません謹んで
なにとぞ、あしからず
ひとかたならぬひとつ確認させていただきたいひらに
ぶしつけなお願いでほんの気持ちですが
一言もありませんが
まことに不本意で
やぶさかでないよけいなことかもしれませんがよろしければ
よんどころない事情で
私でよければ私どもの不手際で私の一存では
私の考え違いでしたら私事で恐縮ですが
恐縮ですが駆け出しですが空茶ですが・粗菓ですが
君だから言うのだけど君を見込んで口幅ったい
合わせる顔がないのですが今、よろしいでしょうか催促がましいようで
至りませんで時下ますます失礼ですが
釈然としないのですが取り込んでいますので承服
深謝申し遅れて拙宅
折り返し説明が足りませんで存じます
長居をいたしまして
二、三、質問してよろしいですか念のため
不行き届きで
不退転の決意
不調法ですみませんが
別の見方をしますと
本当は言いたくないのですが
無理を承知で
力不足で
老婆心ながら
僭越(せんえつ)ながら
忸怩(じくじ)たる思いで
慙愧(ざんき)に堪えず
油を売る
ご査収
ご快諾
如才ない
相殺
ささやかですが
重々承知
承知いたしました
善処します
ちなみに
当方
予めご了承ください
ご存知
ひとえに
衷心より
賜る
不徳といたすところ
ご推察のとおり
ご提示いただいた
光栄です
幸甚に存じます
申し上げます
お気になさらず
ご了承ください
すべからく
ご指導ご鞭撻
お力添えをいただき
ご指南
ご厚情
ご高配を賜り
ご配慮いただき
致し方ない
ご参照ください
ご所望でしたら
気の置けない
かたじけない
よろしくお伝えください
先立って
かねてより
微力ながら
またの機会に
これもひとえに
お取り計らい
ご用命いただき
お力添えをいただき
ご尽力をいただき
蓋然性が高い随時連絡します