「取り込んでいますので」のお勧め文例20選とNG例
目次
「取り込んでいますので」
「取り込み中でして」
このような言葉を
使われたことはありませんか?
突然の訪問等を拒否したいとき
用いられます。
この「取り込んでおりまして」
なんとなく意味はわかるのですが
正確な意味や使い方を答えられる方は
少ないのではと思います。
ビジネスマン、営業マンであれば、
是非とも押さえておきたい
フレーズのひとつです。
営業マン時代、駆け出しの頃、
地元企業へ飛び込みで
訪問をしていました。
経験のある方はわかると思いますが、
簡単に面談させてはもらえません。
冷たく邪険にされることしきり。
ときには怒られたこともあります。
受付で「社長は今取り込み中でして」
「総務は取り込んでおりまして」
このようなお断りを何度となくされました。
人との応対をする際において、
拒否の姿勢を示す態度として
「取り込んでいますので」
という表現があります。
使い方としては理由等を述べずに、
拒否姿勢を示す事が出来るので、
突然の訪問を拒否する
営業電話を拒否する
といった状況で
上手く使うことが出来ます。
本音や理由を言わなくても
良いというのも利点です。
本来は忙しい最中という意味なのですが、
相手に対してはあなたの用件より
大事な用件がるという
ニュアンスを与える面があります。
今日はビジネスシーンの中での
「取り込んでおりまして」「取り込み中」
の意味や使い方、
例文を記事にしてみました。
「取り込み中」の意味
ビジネスにおいて、
電話で担当者などを呼び出すとき、
頻繁に使われる言葉に
「取り込み中」
「取り込んでおりまして」
あるいは「立て込んでいる」
などの言葉があります。
「取り組み中」の意味は、
「予期せぬ出来事が発生し、トラブルなどでごたついている事」
です。
この「取り込み中」、
語源は冠婚葬祭からと言われています。
冠婚葬祭は「慌ただしく忙しい」です。
そのため、
「取り込み中」という言葉は
「忙しい最中」「とても慌ただしい」
という意味で使われるように
なったと言われています。
現代では、忙しいなどの理由から、
相手に断りを入れる目的で
使われることが多いです。
「取り込み中」の使い方
「取り込み中」の使い方は本来、相手が
「不意なアクシデントや不足の事態に陥っている際」
に使います。
自分の要件を伝える前に、
「お取込み中、申し訳ございませんが」
の気遣いの一言をいれると
受け入れてもらいやすくなります。
忙しい相手に、何の断りも入れずに
自分の要件を伝えようとすると、
相手に失礼な印象を与えるだけでなく
ときに怒らせてしまうこともあります。
また、逆の立場として、
自分が忙しいときに、
時間が取れないときに、
「取り込んでいますので」など
断り方として使われます。
「取り込み中」「取り込んでおりまして」
を使った例文を
シーン別に紹介しておきます。
「取り込み中」の使い方は、
相手が忙しいときに
自分の要件を伝える際、
自分が忙しく相手の要件が聞けない場合、
に使います。
同僚に使う場合
同僚から仕事を手伝って欲しい
と申し出があったのですが
自分の仕事から手が離せない。
この場面での取り組み中を例にします。
「取り込み中なので1時間ほど待ってくれませんか。」
「今、取り込んでいることがあるので、明日にしてもらえませんか。」
上司や目上に使う場合
「現在、取り込んでおりまして手が離せません。終わり次第こちらからお伺いしますのでしばらくお待ちいただけますでしょうか。」
「お取り込み中、大変申し訳ございません。こちらの資料に目を通していただけますでしょうか。」
「取り込み中」は
敬語表現ではありません。
しかし、
のちの文に敬語表現を混ぜることで
相手に良い印象を与えることができます。
取り組み中・取り込んでいますのでの例文
電話の場合
「取り込み中」「取り込んでいますので」
は電話で使われるケースが多く、
相手からの呼び出しを断る際に使われます。
「現在、担当は取り込み中でございます。再度折り返しお電話差し上げます。」
「お電話していただいて誠にありがとうございます。しかしながら、現在大変取り込んでおりまして再度、お電話こちらからかけなおします。」
相手からの突然の電話・訪問等を
嫌味なく断ることができます。
相手の印象も損なわないでしょう。
また、
「ただいま取り込んでおりまして、のちほどまたご連絡ください。」
このように、
断りの方便で使われることもあります。
「取り込んでいる」のNG例「立て込んでいる」との違い
現在取り込んでおりましてありがとうございます。
今週は取り込んでおりまして対応ができません。
取り込み中ですが恐縮です。
取り込んでおりましてお待ちしておりました。
取り込んでおりまして時間が空きました。
若村は取り込んでおりまして今週は不在です。
取り込んでおり面談の余裕がありました。
これらは間違った使い方です。
「取り込んでいる」に似た言葉に、
「立て込んでいる」があります。
どんな点が違うのでしょうか?
違いをみていきましょう。
「取り込んでいる」は
不意なアクシデントや
突発的な出来事の場合に
「取り込み中」という
言葉で表現し相手に意思を伝えます。
それに対して、
「立て込んでいる」は
仕事やスケジュールが
通常よりも予定が詰まっている
状態の場合に使う言葉です。
言うなれば仕事がいっぱいいっぱいで
あるときに他の仕事の依頼を断るとき
に使う言葉です。
「立て込んでいる」のメール文例
件名:仕事の依頼の件
藤沢課長お疲れ様です。書類作成依頼の件ですが、
現在別の仕事が立て込んでおります。
課長のお手伝いが出来そうにありません。
申し訳ありませんがお受けいたしかねます。
件名:10日の飲み会の件
岩崎係長お疲れ様です。あいにく仕事が
立て込んでおりまして、またの機会に
していただけないでしょうか?
せっかく誘っていただいたのに申し訳ありません。
「取り込んでいる」と「立て込んでいる」
の違いご理解いただけましたでしょうか?
「取り込んでおりまして」のお勧め文例20選
ビジネスシーンで使われる
「取り込んでおりまして」の
例文を紹介しておきます。
同僚に「取り込み中」を使う
1、「現在、取り込み中なので5分ほど待ってくれませんか。」
2、「申し訳ございませんが、現在取り込んでいるので明日また要件を伝えてくれませんか。」
3、「同期会の件だけれども、今週取り込んでいるもんだから、来週以降にしてもらえないかな。」
4、「今週末の約束なんだけど取り込んでしまって休日出勤することにしました。またの機会でお願いしたいんですが…」
5、「書類作成の件なのだけれど、お手伝いしたいのはヤマヤマなんですが、今別の仕事で取り込んでしまっておりお手伝いができそうにありません。せっかくお声がけいただいたのに本当に申し訳ない。」
上司や目上の方に「取り込み中」を使う
6、「現在、取り込んでおりまして再度こちらからお伺いしますので、もうしばらくお待ちいただけますでしょうか。」
7、「お取込み中、大変申し訳ございませんがこちらの企画書の方に目を通していただけますでしょうか。」
8、「月内は決算書作成等で取り込んでおりまして、次の案件は来月月初からの取り組みでよろしいでしょうか。」
9、「今週中は取り込んでおりましてとのことなので、来週時間のあるときにご相談したいことがあるのですが。」
10、「お取込み中恐れ入りますが、来週の会議資料を作成しました。お目通し願えれば幸いです。」
11、「佐田係長お疲れ様です。来週末のゴルフお誘いいただきありがとうございます。あいにくですが子供の運動会等、家庭の用事が取り込んでおりまして参加することができません。またの機会にお誘いいただけると嬉しいです。」
「取り込み中」電話の場合
12、「渡辺は取り込んでおりまして、現在電話に出ることができません。折り返しこちらからお電話をかけ直させていただきます。」
13、「現在、担当者は取り込み中でございますので、こちらから再度折り返しお電話差し上げます。」
14、「お電話いただいて誠にありがとうございます。しかしながら、現在大変に取り込んでおりまして、再度お電話をこちらからかけ直しますので、少々お待ちください。」
15、「次回御社へお伺いさせていただくお日にちですが、ご連絡いただいておりました日時は急な出張等が入り取り込んでおります。次の週で調整させていただきますがご都合の方はいかがでしょうか。」
16、「菅野は現在取り込んでおります。申し訳ございませんが後ほどお電話をおかけください。」
17、「ただいま、長谷川は取り込んでおりまして申し訳ございません。よろしければご用件をお伺いいたしますが如何いたしましょうか。」
「取り込み中」断りの方便で使う
18、「社長は取り込み中でして、面談することはできません。」
19、「ただいま取り込み中ですので、のちほどまたご連絡ください。」
20、「すみませんが、取り込んでおりましてそうした時間が作れそうにありません。」
「取り込んでいますので」営業マンはどう活用すべきか
「取り組み中」「取り込んでいますので」
の意味や使い方について
お伝えしてきました。
「取り込んでいますので」を
上手く活用することによって
断りにくいことも断ることが出来ます。
突然の来電や訪問を
断るときにも使えます。
最も差し障りのない断り方でしょう。
但し、拒否の姿勢としては
比較的強いものになるので、
ビジネスの場等で使うのには
不適切なケースもあるので
留意が必要です。
ですが比較的、後に引かない形で、
明確な拒否姿勢を示す表現としては
便利な使い方が出来ると言えます。
ビジネスでは拒否をしなければ
ならないケースは必ずあります。
「取り込んでいますので」
を上手く使えば、
今後の関係に傷がつくことがなく
関係を継続していくことが出来ます。
拒否をしても周囲との
良きコミュニケーションを保って
いくことができるでしょう。
あなたも例文を参考に
「取り込んでいますので」を
上手に活用していってください。
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