「拙宅(せったく)」のお勧め文例20選とNG例
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時代劇のワンシーンで「拙者」
との言葉がよく使われます。
自分をへりくだって使う言葉ですね。
では、
「拙宅」という言葉はご存じでしょうか。
「拙宅」の意味どころか読み方さえ
わからない方も少なくないと思います。
「拙宅」とは何を指す言葉なのでしょう。
「拙宅」とは、
自分の家をへりくだって言う言葉です。
古めかしい言葉との印象を持ちますが、
日常会話でも、目上の人との雑談等で
使われたりします。
しかしながら、ビジネス敬語として
使う機会はあるのだろうか?
そんな疑問を感じる方もいるでしょう。
今日は「拙宅」の意味や使い方を知り
ビジネスシーンでも使えるよう
考えてみたいと思います。
「拙宅」の意味
先ずは、
「拙宅」の意味を確認しましょう。
「拙宅」は「せったく」と読みます。
辞書を引いてみると、一言でいうと、
「自分の家をへりくだっていう語」
と記載されています。
「拙」にはつたない、劣っている、
技術的に未成熟との意味があります。
「宅」は邸宅や家を表しています。
文字からすると「質が劣っている家」
との意味になります。
けれども、実際のところ、「拙宅」とは、
立場が上の人に対し謙遜の意味を込めて、
自分の家をへりくだって言う言葉です。
例えばですが、
自分の家を相手に伝えるとき、
普通は何と言うでしょう。
自宅、我が家、
親しい人ならウチですよね。
しかし、ビジネスでは、相手が目上の方、
尊敬する方などの場合、ウチを使うのは
失礼なのは言うまでもないことです。
ビジネスで自宅を、
相手に丁寧に紹介したい場合、
自宅をへりくだった表現として
「拙宅」を使います。
「近くへお越しの際は、ぜひ拙宅へお立ち寄りください。」
このように使うことが出来ます。
また、引っ越した際
「是非拙宅にお立ち寄りください」
礼状の添え文に使うことも出来ます。
「拙宅」を使うと
自分の家をへりくだって言うことで、
立場が上の人に対して敬意を示せます。
「拙宅」の意味を理解して
上手に使えるようになれば
日常いろいろな場面で活用でき
周囲からも好印象を得ることが出来ます。
「拙宅」の使い方
「拙宅」意味は理解できましたか?
さて、そのうえで、
「拙宅」は敬語なのでしょうか?
目上の人と話す場合や、
ビジネスシーンでは、
敬語を使うことが必須です。
「拙宅」に関しても、
「敬語として使えるのだろうか?」
「どのように表現すればよいのか?」
そういった疑問をお持ちの方は
少なくないのではないでしょうか。
また、会話や手紙、メールなどで
どのように使えば良いのか?
戸惑う方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、
「拙宅」の敬語表現と使い方を
考えてみたいと思います。
答えは勿論、敬語です。
「拙宅」は「私の家」「我が家」を
意味する謙譲語です。
文法的な話になりますが、謙譲語とは、
自分をへりくだって
表現する言葉のことです。
つまり「拙宅」を使われた相手は、
敬意を示されたことになるわけです。
例をあげて説明していきます。
例えば、お世話になった先輩や上司に
ばったり会うことがあったとします。
そんなときに、
「実は今、この近くに住んでいます、狭い家ですが拙宅へもお越しください」
このように使えたりします。
上司や目上の家に招待された際、
帰り際に「是非拙宅へもおいでください」
こんな使い方もあるでしょう。
また、親しい間柄の人であれば
「我が家まで案内しますよ」
で構いませんが、
上司や目上を案内するのであれば
「拙宅へご案内します」
こう伝えた方がより敬意を
示すことが出来ます。
目上の人との会話の中で
「暖かくなり拙宅でも花が咲き始めました」
このような使い方もできます。
会話の相手との立場・関係によりますが
敬語を正しく使い相手に敬意を表せる
人間として評価されるでしょう。
「拙宅」は、
手紙や会話以外にメールでも使えます。
引っ越して住所が変わった場合、
単に住所を伝えるだけでなく
下記のような一文を
添えることもできます。
「この度〇〇に新居を構えました。近くにお越しの際は、是非、拙宅にもお立ち寄りください。」
取引先とのメールのやりとりにも、
時候の挨拶のまだ文化は残っています。
遠距離の取引先にメールをするとき
「初冬の候、拙宅から見える遠くの山々には雪が積もり始めています。」
このような使い方もあります。
また、法事・お祝いなどの
挨拶状にも使用できます。
「来る3月20日に拙宅にて父の七回忌を行います。」
「拙宅」のお勧め文例20選
さらに例文をあげておきましょう。
1、「先日は拙宅までご足労いただきまして、誠にありがとうございました。」
2、「この度は拙宅の新築祝いに結構なお品を頂きまして、誠にありがとうございました。」
3、「ささやかではございますが、拙宅にて父の古希のお祝いを催すことになりました。
ご案内を差し上げます。」
4、「拙宅では十分なおもてなしもできませんでしたのに、このようなお品を頂戴し大変恐縮です。」
5、「拙宅は〇〇駅の近くです。お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。」
6、「拙宅の梅の花も咲き始めいよいよ春の訪れを感じます。」
7、「蛇口が故障して水が止まりません。恐縮ですが拙宅までお越し願えますか。」
8、「〇〇の信号を右折し四件目が拙宅です。」
9、「実はこの近くに住んでおります。拙宅へも是非おいでください。」
10、「小さい庭ですが、拙宅でも福寿草の花が咲き始めいよいよ春の訪れを感じます。」
11、「今日は遠いところをお越しいただいて、ありがとうございます。では、早速拙宅までご案内しますね。」
12、「この度、見晴らしの良いところへ新居を構えました。近くをお立ち寄りの際には、是非とも拙宅へお越しください。」
13、「温暖の候、ご家族の皆様もますますご健勝のことと存じ上げます。日を追って春めいてまいりました。拙宅でも梅の花が咲き始めました。」
14、「さて、来る4月5日に老父の古希を迎えます。そこで、ささやかではございますが拙宅にて皆様への日頃の感謝を申し上げる場を設けたいと考えております。老父も皆様とお目にかかれることを楽しみにしております。」
15、「吉村様のお母さまにも、今度拙宅へいらっしゃいますよう、よろしくお伝えください。」
16、「引っ越した拙宅のベランダからは富士山を見ることができるんですよ。」
17、「もし、よろしかったら、拙宅でもう少し飲みませんか。」
18、「この度○○の地に、新居を構えることとなりました。お近くにお越しの際には、ぜひ拙宅へお立ち寄りください。」
19、「○○中学校と文房具店との間の角を曲がった二軒目に、拙宅がございます。」
20、「日頃の皆様への感謝の意を込めまして、ささやかではございますが、拙宅にて、お祝いの席を設けますので、ぜひ足をお運びください。」
「拙宅」のNG例
先日課長の拙宅に招待してもらった。
(立場が上の人が目下に)せっかくだから拙宅に寄っていきなさい。
井上君の拙宅に新築祝いで呼ばれてきました。
当日は社長の拙宅まで車で送迎をしなければならい。
取引先の部長から料亭で接待を受けその後拙宅へも立ち寄らせていただいた。
西沢君の拙宅でバーベキューパーティーをする予定なんだ。
父母の拙宅で古希を催すことになりました。
近くに来て道に迷ってしまったのですが拙宅はどちらでしょうか。
このような使い方は間違いです。
「拙宅」は
使いなれないうちは上手く会話等に
盛り込めないかもしれません。
ですが、
敬語や感謝の意を表す言葉使いは
ビジネスでは必須です。
使う相手によりますが、
「拙宅」はおさえておきたい
ビジネス敬語のひとつです。
自宅のことを話す相手が、
目上でない場合は「拙宅」は避け
他の表現にしましょう。
かしこまりすぎて堅苦しい表現になり
相手は違和感を感じてしまいます。
もうひとつの注意点は、
相手の家を指す意味ではないという点です。
自分がへりくだるときに使う言葉なので、
相手の家を指すときには使えません。
「拙宅へ伺ってもよろしいですか」
これは間違った使い方です。
くれぐれも注意して下さい。
参考までに、
上司や目上の人の家を指す場合は「貴宅」
との語を使います。
ちなみに「家」や「ウチ」は
家庭を表す場合もありますね。
「拙宅」も同様に、「自宅」のみでなく
「家」「家庭」両方を表すことが出来ます。
余談になりますが、
古来武士達が「拙者」との
言葉を使ってきました。
その影響でしょうか。
「拙宅」は男性のみが使ってよい言葉。
そんな説もあるようです。
これは間違いで「拙宅」は
女性が使っても全く問題はありません。
ただ、言葉の聞こえ方が「拙者」と
かぶり響きがあまりよくありません。
女性らしい言葉を使いたいときは
「拙宅」と同じ意味を持つ
「小宅」(しょうたく)との言葉があります。
好みや状況によって使い分けて下さい。
営業マンは「拙宅」を理解し美しく話すべき
日本語は言葉の善し悪しで
聞く側の印象は大きく変わります。
ビジネスの場ではなおのことです。
敬語表現を上手に使うことによって、
美しい言葉遣いを心がけることで、
話し相手に好印象を与えることができます。
結果、
豊かな人間関係を作るために
大変に有利になることでしょう。
早速、「拙宅」を用いて、
自分の家の紹介やお誘いを
書いてみましょう。
季節の変わり目にも、
「私の家」が場面になることで
より身近な話題となります。
我が家へのお誘いをもって
より充実した人間関係に
気づくことが出来るはずです。
「拙宅」に限りませんが、
敬語、特にビジネス敬語は相手への尊敬の
気持ちを込めて使うと誠実さが伝わります。
また、心と言葉は一体とも言われています。
美しい言葉、相手を尊重する
言葉を使っていると不思議なもので
心も相手本位の方向に向きだします。
これを機に状況や場面を
わきまえたうえで「拙宅」を使うことに
チャレンジしてみてください。
周囲があなたを見る目が変わってくるはずです。
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