「お心づかいをいただき」のお勧め文例30選とNG例
目次
「お心づかいをいただき」
上司や目上の人、
取引先やお客様に感謝を伝えるときに
よく使うフレーズです。
気にかけてくれたことへの
感謝の念を伝える言葉で
営業マンであれば是非とも
押さえておきたいフレーズでもあります。
ではどのような場面で、
どのように使えば良いのでしょうか。
クリーニング業を営む知人が
新たに店舗を出店しました。
日頃なにかとお世話になっているので
お祝いにと花をお届けしました。
早速、お礼のハガキが届きました。
「弊社〇〇店の開店に際しましてはお花を頂戴し、温かいお心づかいをいただき深く感謝いたしております。」
日頃「お心づかい」との
言葉を使う機会があります。
ビジネスシーンに限らず、
お礼や感謝を伝える場面が多々あります。
そんなシーンでは正しいビジネス用語を
使って気持ちよく
伝えることが求められます。
今日は、
この「お心づかいをいただき」の意味と
使い方、例文を考えてみたいと思います。
「お心づかい」の意味
「お心づかいいただき、ありがとうございます。」
この言葉を使うときは、
私のような者に気を配っていただき、
ありがとうございます。
このようなへりくだった
意味が込められています。
また、
気にかけてくれたことへの感謝の気持ち
を伝える言葉です。
「お心づかいいただき」は
上司や目上の人、お客様や取引先、
自分より立場が上を考えなければならない
人に用いる言葉です。
「お心づかい」に似た意味をもつものに
「ご配慮」「ご厚情」「ご厚意」
などがあります。
これらを使ってもいいのですが、
少し堅苦しい印象になってしまいます。
どの言葉を使うのか。
そのシーンのおいて何が相応しいか。
考えて使ってください。
「お心づかい」の使い方
「お心づかい」「お心づかいいただき」
の使い方をみていきましょう。
誰かに気をつかってもらったり、
贈り物をもらったり、
助けてもらったり、
そのようなときは
お礼を伝えるのがマナーです。
同僚や自分よりも立場が下の人に対しては、
「…してもらってありがとうございます。」
これで良いと思います。
けれども、立場が上の人には、
「お心づかい」を含んだ
別の言い方にしましょう。
これは直接伝えるだけでなく、
挨拶文やビジネスレターにもお勧めです。
「お心づかいをいただき」を
使うのは主に以下のようなシーンです。
1、金品をもらったとき
2、祝儀をもらったとき
3、普通のお礼
金品をもらったとき
この場合の金品と言うのは、
葬儀・入院などの見舞金のことです。
お中元お歳暮や手土産なども含まれます。
一例をあげておきましょう。
・「このたびは結構なお中元の品を頂戴しまして、誠にありがとうございます。ご過分なお心づかいをいただき感謝いたします。」
祝儀をもらったとき
ご祝儀は「お心づかい」のもともとの意味です。
・「私どもの結婚に際しまして、過分なお心づかいをいただき、誠にありがとうございました。」
普通のお礼
仕事のことで相手が配慮してくれたときなど、
普通のお礼に対しても
「お心づかい」を使うことができます。
・「今回のプロジェクトに関して、温かいお心づかいをいただきまして誠にありがとうございました。」
「お心づかいをいただき」のお勧め文例30選
「お心づかいをいただき」
のお勧め文例を挙げてみました。
参考にしてください。
1、「いつもながらお心づかいをいただき、ありがとうございます。」
2、「皆様にお心づかいをいただいたおかげで、素晴らしい展示会になりました、ご協力ありがとうございました。」
3、「入院中はお心づかいをいただきありがとうございました。おかげさまですっかり快復いたしました。」
4、「日程変更の件、お心づかいをいただき、ありがとうございます。」
5、「お心づかいをいただき、ありがとうございます。お蔭さまで納期に間に合わせることができました。」
6、「私の体調までお心づかいいただき、恐縮です。」
7、「スケジュールにもお心づかいいただき、心より感謝申し上げます。」
8、「私の家庭の事情についてもお心づかいいただき、感謝いたします。」
9、「この度は私の出産に際し、お心づかいありがとうございました。さっそく使わせていただいております。」
10、「私の入院に関しましては会社の皆様から温かいお心づかいをありがとうございました。」
11、「栗原課長にはいつもフォローしていただき、そのお心づかいには大変に感謝しております。」
12、「弊社の事情を汲み取っていただき、お心づかいいただけるとのこと、誠にありがとうございます。」
13、「ヨーロッパ旅行のお土産をいただきありがとうございました。このようなお心づかいをいただき恐縮です。」
14、「お歳暮の品昨日届きました。川島様には、いつも何かとお世話になり、その上このようなお心づかいをいただきまして大変恐縮しております。」
15、「斎藤先生には今回研修と言うお心ずかいをいただき、誠に感謝いたしております。次回もまたお世話になりますのでよろしくお願いいたします。」
16、「中森課長、いつもお心づかいくださいましてありがとうございます。」
17、「先日はお忙しい中、弊社までお越しいただきありがとうございました。また、たいそうなお品までいただき、お心づかい痛み入ります。」
18、「この度は突然の申し出にもかかわらずご快諾いただきありがとうございます。皆様のお心づかい痛み入ります。」
19、「この度はお忙しい中出席してくださった上、贈り物などたいそうなお心づかいを賜りまして感謝申し上げます。」
20、「過分なお心づかいを賜りまして恐縮です。」
21、「お心づかいいただき、ありがとうございます。お陰様で無事プレゼンを済ますことができました。」
22、「在職中、麻生部長には公私にお心づかいいただき、心よりお礼を申し上げます。」
23、「この度は、商品の納入日につきまして、お心づかいいただきありがとうございます。」
24、「鳥居さまには今回のプロジェクトでは様々な場面でアドバイスやフォローをしてくださりお心づかいありがとうございました。」
25、「弊社ではお取引様からの接待はご遠慮させていただくルールになっております。
お心づかいだけありがたく頂戴させていただきます。」
26、「当店ではお客様からの贈り物はお受けできないことになっております。お心づかいのみありがたくいただきまして、誠に勝手ながらお品は別便にて返送させていただきました。」
27、「先日は大変お世話になりました。心ばかりのものではありますが、ご笑納いただけると幸いです。」「お気づかいありがとうございます。」
28、「たくさんの励ましのお言葉をくださり、お心づかいに感謝いたします。」
29、「今回の弊社の不手際に際しましては寛大なる対応をしていただき、そのお心づかい大変に恐縮です。」
30、「この度は身に余るお心づかいを賜り、誠にありがとうございました。今後ともお引き立てとご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。」
「お心づかいをありがとうございます」は、
ビジネス上では自分を気にかけてくれた人に
感謝の気持ちを表すフレーズです。
具体的には、
自分を気遣ってくれた人に
言葉として伝えるだけでなく、
お客様など目上の人から配慮をいただいたとき、
入院中のお見舞いなどをいただいたときや
お礼状の挨拶文にも使われるのが一般的です。
また、企業や団体などにも使えます。
展示会やイベントが成功したときや、
無事終了したとき。
配慮や気配りをしてくれた人々に対し
感謝の挨拶の言葉としても用いられています。
「お心づかいをいただき」メールでの例文
「お心づかいいただき」
メールでどのように使えば良いのか。
例文をあげておきます。
まずはイベント協力のお礼を伝えるケースです。
件名:イベント協力御礼の件
○○株式会社
営業部 原様
お世話になっております。
(株)●●の嶋村です。
先日は弊社イベントにご協力いただきまして、
誠にありがとうございました。
ご多用な中ご尽力いただき、
お心づかい痛み入ります。
原様のお力のお蔭で素晴らしいイベントにすることが出来ました。
いつもながらお心づかいをいただき、
心より感謝しております。
略儀ではございますが、
まずはお礼かたがたメールにてご挨拶申し上げます。
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署名
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次に金品の辞退をする場合のメールです。
メール件名:お中元の御礼
〇〇株式会社
営業部 田中様
お世話になっております。
(株)●●の豊田です。
この度は、たいそうなお品をいただき、
誠にありがとうございました。
いつもお心づかいをいただき大変恐縮でございます。
せっかくのご好意を無にするようで心苦しいのですが、
弊社ではお取引先様からの贈り物はお受けできないことになっております。
お心づかいだけありがたく頂戴し、
誠に勝手ながらお品は別送にて返送させていただきました。
無礼なこととは存じますがご理解の上、
ご容赦くださいますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
甚だ略儀ではございますが、
まずはメールにてお礼ならびにお詫びを申し上げます。
ーーーーーーー
署名
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「お心づかい」のNG例と「お気づかい」の違い
お心遣いをいただきお慶び申し上げます。
お心遣いをいただきおかげさまでした。
お心遣いをいただくのはやぶさかではありません。
私でよければお心遣い頂戴いたします。
お手数ですがお心遣いをありがとうございます。
せっかくのお心遣いですがご要望にお応えできず…
この度のお心遣いおっしゃることはわかりますが…
このような使い方は間違いです。
「お心づかい」とよく似た言葉に
「お気づかい」があります。
この二つの言葉、
意味や使い方に違いがあります。
ここでは「お心づかい」と「お気づかい」
の違いについてお伝えしておきましょう。
「お気づかい」の意味は、
相手が自分に対して気を使ってくださること、
配慮してくださること。
全く同じ意味のようにも
受け取れるのですが
ニュアンスに違いがあります。
「お気づかい」は
神経を使って相手のために行為をしたり
言葉をかけたりすることを意味します。
「お心づかい」は
真心や思いやりを示してくれること、
との意味合いが強いです。
もっと簡単に言うと、
「お気づかい」は「気を使うこと」
「お心づかい」は「思いやりを示すこと」
このような違いとなります。
間違えやすいので注意して下さい。
「お心づかいをいただき」営業マンが上手に使うために
「お心づかいいただき」は、
相手が気にかけてくれたこと、
真心や思いやりを示してくれたこと、
これらに感謝する言葉です。
「お心づかいをいただき」を
言われる人は真心や思いやりを
言葉や行動で示せている人。
ということが出来ます。
ビジネスにおいては、
相手への「思いやり」は重要です。
できるビジネスマンは、
相手に対する「心づかい」「気づかい」が
さりげなく自然にこなせています。
相手の立場に立って行動することができれば、
おのずとそのような行動がとれるようになり、
相手からの信頼も増します。
相手から「お心づかいいただき」
と言われることも多くなるでしょう。
「お心づかいいただき」を理解し
使いこなすことは大切です。
あなたも「お心づかいいただき」を
言われる営業を目指していきましょう。
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