「謹んで」のNG例とお勧め文例30選




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「謹んで」

目上の人にかしこまって感謝する言葉です。

式典などで良く聞く言葉です。
新年の挨拶でも耳にすることが多いですね。

なんとなく礼儀正しい、
堅い感じであることはわかります。

日常会話ではあまり使わないでしょうが、
ビジネスシーンにおいては頻繁に
使われています。

「謹んで」のように
良く使われる言葉ほど、あらためて
意味を考える機会は少ないものです。

このような言葉は
正しく理解して使わないと
恥をかくことになりかねません。

早いもので今年も二週間余り。
年賀状の準備をする時期になりました。

近くのコンビニエンスストアにも

「あけましておめでとうございます」
「謹賀新年」
「謹んで新春のお喜びを申し上げます」

このように印刷された
年賀状が並び始めました。

今日はこの「謹んで」の意味と使い方を
取り上げてみたいと思います。

「謹んで」の意味

「謹んで」の意味は、
「敬意を表してうやうやしく物事をするさま」
「かしこまって~する」
です。

「敬意を示して礼儀正しく物事をするさま」
の方がわかりやすいでしょうか。

「謹」という漢字には、

「行動に注意してかしこまる」
「相手に対して敬う気持ちを表す」

このような意味を表しています。

ですから、
「謹む」は「うやうやしくかしこまる」
という意味になります。

「つつしむ」には「謹む」と「慎む」が
ありますが、

「慎む」の方は「慎重にする」「控えめにする」
という意味の「つつしむ」です。

「つつしんで~申し上げます」と言う場合の
「つつしんで」は「謹んで」の方です。

「謹んで」の使い方

「謹んで」は相手を敬った
態度の言葉であることから、

年配、目上の人、取引先などに
対して使います。

以下、「謹んで」を使ったフレーズを
場面ごとに確認していきましょう。

お祝いのとき

謹んでお祝い申し上げます。

単に「お祝い申し上げます」と伝えるより
相手に敬意を示すことができます。

・「この度はご結婚されたということで謹んでお祝いを申し上げます。

報告をするとき

ビジネスシーンにおいては、
進行状況を報告したり、

結果を報告したりと人に何かを
報告しなければならないことが多いです。

そのような場面では、

謹んでご報告申し上げます。

「謹んで」をつけることで、
謙虚な姿勢で報告する態度を
表すことができます。

・「私の作品が優秀賞を受賞しましたことを、謹んでご報告申し上げます。

お悔やみの時

お葬式の際などお悔やみの時も使いますね。





謹んでお悔やみ申し上げます。

誰もが一度は耳にしたことが
あるのではないでしょうか。

弔辞などを文書で伝える場合、
「謹んで」を使うことが多いです。

・「突然の悲報に驚くばかりです。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

謝罪のとき

ビジネス上では誰もが一度はミスをします。

そんなとき、
相手に敬意を示して謝罪を伝えることができる
フレーズを使います。

謹んでお詫び申し上げます。

単に「申し訳ありません」と伝えるよりも、
かしこまって反省している印象が
相手が受け取りやすいです。

・「会議での発言で、誤解を招いてしまったことを謹んでお詫び申し上げます。」

依頼を受けるとき

依頼だけでなく、内定や昇進では、
以下のようなフレーズが使えます。

謹んでお受けします。

相手に対し謙虚な態度で引き受けます。
との印象が伝わる丁寧な表現です。

・「ご依頼の件ですが、謹んでお受けします。」

また、依頼を残念ながら
断らなければならないときも

「謹んで」を使うことで、
相手を敬った態度で丁寧に伝えられます。

「せっかくご依頼いただいたのに大変残念ではございますが、今回は謹んで辞退させていただきます。

「謹んで」のNG例

謹んでご出席させていただきます。
謹んでご質問させていただきます。
謹んであけましておめでとうございます。
謹んで深謝申し上げます。
謹んで拝借いたしたく存じます。
謹んで私事で恐縮ですが…
謹んでおほめにあずかりましてありがとうございます。

これらの使い方は間違いです。

年賀状・新年挨拶

年頭の初めの挨拶や年賀状は、
正しい言葉遣いで伝えるのがマナーです。

「謹んで」の挨拶と「謹賀新年」
「あけましておめでとう」などの賀詞は
一緒に綴ると意味が重複してしまいます。

注意して使って下さい。

お詫び

謝罪の際、「謹んで」は適した言葉です。
但し、この場合、
「慎んで」の漢字表記は誤りです。

感謝

感謝の言葉を述べる場合も「謹んで」は
とても適した言葉です。

なのですが「深謝」「拝謝」は
「謹んでお礼申し上げる」との
意味をすでに含んでいます。

ですから、
「謹んで深謝申し上げます」は
意味が重複してしまうので間違いです。

「謹んで」のお勧め文例30選

「謹んで」
例文をあげておきましょう。

1、「営業部長に昇進されたと伺いました。謹んでお祝いを申し上げます。」

2、「県大会で優勝し、全国大会に出場することを、謹んでご報告申し上げます。」

3、「誠に失礼ながら書中をもちまして、謹んでお悔やみ申し上げます。」

4、「私の不手際でご迷惑をおかけしましたことを、謹んでお詫び申し上げます。」

5、「大役を仰せつかりましたが、謹んで務めさせていただきます。」

6、「ご多忙のところ誠に恐縮ですが、ご来臨賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。」

7、「3月5日付貴信、謹んで拝読いたしました。」

8、「突然の訃報に接し、哀惜の念に堪えません。奥様のおなげき、いかばかりかと、お察し申し上げますとともに、謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。」

9、「今後も先代同様に皆様のご支援ご鞭撻を賜りたく、謹んでお願い申し上げます。」

10、「謹んで新年のご祝詞を申し上げます。」

11、「失礼ながら書中にて謹んで哀悼の意を表させていただきます。」

12、「遅ればせながら、謹んでお祖父様のご冥福をお祈り申し上げます。」

13、「新郎、新婦のご結婚を謹んでお慶び申し上げます。」

14、「新規取引のお申し込みの件、誠にありがとうございました。謹んでお受けしたいと存じますのでお知らせ申し上げます。」

15、「念願であったカフェレストラン○○を開店する運びとなりました。謹んでお知らせ申し上げます。」

16、「謹んで新年のご挨拶を申し上げます。」

17、「ご就任を謹んでお慶び申し上げます。」

18、「大賞を受賞しましたことを、ここに謹んでご報告いたします。」

19、「突然のご不幸に謹んでお悔やみを申し上げます。」

20、「この度の不注意を謹んでお詫び申し上げます。」

21、「この度の辞令を謹んでお受けいたします。」

22、「誠に恐縮ですが今回は謹んで欠席とさせていただきます。」

23、「大変申し訳ありませんが諸事情により謹んでご遠慮させていただきます。」

24、「いかなる処分に対しましても謹んでお受けする所存でございます。」

25、「ご多用の折、恐縮に存じますが、是非ともご高覧賜りたく、謹んでご案内申し上げます。」

26、「なにとぞ事情をご賢察いただき、変わらぬご愛顧を賜りますよう謹んでお願い申し上げます。」

27、「この度業界の2019アワードにおいて最優秀賞として表彰されましたことを謹んでご報告申し上げます。」

28、「今年度の売り上げ目標を達成できたことを謹んでご報告いたします。」

29、「この度の昇進おめでとうございます。謹んでお祝い申し上げます。」

30、「ご期待に添えませんことを謹んでお詫び申し上げます。」

「謹んで」の類語表現

「謹んで」の類語表現を紹介しておきます。

恐れながら

「謹んで」の類義語としては
「恐れながら」との言葉があります。

敬意よりもへりくだる意味合いが
強く表れた言い方でしょう。

「恐れながら申し上げます」
「恐れながらご報告させていただきます」
などと使います。

意味は近いのですが、
これはビジネスシーンで
使われる場合のみです。

「恐れながら新年のご挨拶を…」
「恐れながらご結婚おめでとう…」
とは言いませんものね。

恐れながらと同じ意味の恐縮ながら

「恐れながらを」言い換えた
「恐縮ながら」との言葉があります。

「恐縮ながら辞退させていただきます」
「恐縮ながらご返答いたしかねます」
「恐縮ながら欠勤させていただきます」

このように使います。

かしこまった言い回しではありますが、
「謹んで」のような敬意を
示す言葉ではありません。

ですから、
「謹んで」とは違うニュアンスになります。

正直なところ、
敢えて「恐れながら」を
あげましたが、

適切な類語が見当たりません。
「謹んで」のみ使っていれば事足りるでしょう。

「謹んで」営業マンはもっと活用すべき

今回は「謹んで」の意味と使い方、
色々な文例や場面ごとの使い方について
お伝えをしてきました。

お伝えしてきた通り、

「謹んで」は、
「うやうやしく物事を行う様子。かしこまって」
という意味です。

目上の人にかしこまって
感謝する言葉と言えます。

目上の人と関わる機会の多い
ビジネスマンだからこそ、

敬意を表し丁寧に何かを伝える言葉は
押さえておくべきです。

フォーマルな場で
使われることが多い言葉なので、
間違えた使い方をしないよう注意しましょう。

機会や場に合わせて「謹んで」を
使えるようになれば、
大人のマナーが身につくでしょう。

営業マンもキャリアとともに、
文章を書いたり、挨拶したりと

フォーマルな場で
発言する機会は増えていきます。

是非、最大限に相手に敬意を表す
「謹んで」を使いこなせる
人になっていきましょう。



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