「お目通し」のお勧め文例30選とNG例
目次
お目通しとの言葉があります。
あなたは使ったことがありますか?
一言でいうと
相手に目を通してもらうことです。
ある方からメールを頂きました。
「下記の資料お目通しくださいますでしょうか」
「その上でご意見・ご感想伺えればと存じます」
文末にこのように記されていました。
あまり聞きなれない言葉ではありますが、
この「お目通し」の
意味と使い方を理解していますか?
何かを見るという意味であるのは
伝わってくるのですが、
正確な意味やどういった場面で使うのか。
知らない方も多いのではないでしょうか。
ビジネスシーンにおいては
良く使われる敬語のようです。
作成した資料をとりあえず
目を通してもらえないか。
上司にお願いすることもあるでしょう。
そのようなときに使えるのが
「お目通し」です。
「お目通し」を使った言い回しは、
実は、たくさんあります。
今日はこの「お目通し」の意味や使い方、
例文や類語表現を記事にします。
「お目通し」の意味
先ず読み方ですが「おめとうし」です。
「お目通し」の意味は「一通り見る」
「お目通し」とは「目を通すこと」、
初めから終わりまでをざっと
見ることが語義となっています。
特に「全体をさっとみる」
「大まかにチェックする」
といった意味になります。
最初から最後まで熟読するとの意味でなく
確認するというイメージでしょう。
「お」が付いていることから敬語表現であり、
目上の人に対して物事を一通り見てもらう
ことを意味し、ビジネスの場面などでは
よく用いられることが多いです。
「お目通し」は書き言葉で使うことが多い
「お目通し」はかなり堅苦しい言葉です。
日常会話ではあまり使いません。
但し、
書き言葉で使われることは
少なくありません。
「お目通し」は丁寧な言い回しで、
上司など目上の人に用いる表現です。
ただし、
さっと確認してくださいの意なので
軽めの敬語表現と言えます。
上司や取引先など目上の人に対して
メールやビジネス文書を送る際、
良く使われる言葉です。
使う際は、「お願いします」「いただく」
「ください」などの言葉とセットに
することを忘れないようにしましょう。
この点をおさえておいてください。
「お目通し」の正しい使い方とNG例
資料をお目通ししたのだがよく理解できなかった。
最近はお目通ししなければならない案件が多く疲れる。
部下からお目通し願いたいとのことなので時間をかけて精読した。
提出書類お目通ししましたがこれで良いでしょう。
念のため必要事項はお目通ししたのだが。
○○社の社長にお目通ししてきました。
高名な菅野先生にお目通しができて光栄です。
これらはNG例です。
「お目通し」は相手に何かを見せてもらう、
確認してもらうときに使う、
「~してもらう」という意味の
「していただく」と併せて
使うのが正しい表現方法です。
「~にお目通ししていただけますでしょうか」
のような文章で使い、
相手が時間を割いてまで目を通してくれる
ことに対して敬意を表す言葉になります。
「お目通し」の使い方を理解するために
例文をあげておきましょう。
「お目通し」は口頭よりも
文書・メールで使われる機会が多いです。
ここでは、特に、
ビジネスメールに焦点をあて
使い方をお伝えしていきます。
「お目通し」ください
書類や資料を見てもらうよう
お願いする表現です。
このフレーズはやや軽めの印象。
社内での目上や上司に対しては、
「お目通しください」と
そのまま使って失礼にはあたりません。
しかし、
社外や取引先の相手などに
使用する場合は
「お目通しくださいますようお願い申し上げます」
「お目通しくださいますでしょうか」
などと、さらに丁寧な表現にすべきです。
「お目通しいただく」
「いただく」という自分をへりくだる
言葉を使うことによって、
「お目通しくだい」と
比べより丁寧な表現になります。
「お目通しいただく」の後に続く言葉は、
「お願い申し上げます」「幸いです」
などがあげられます。
「お目通しいただく」は
敬意を感じさせる表現です。
使い方を覚えておくと
様々な場面で役立つでしょう。
お目通し願います
相手に見て欲しいと
依頼する丁寧な言い回しです。
「お目通し願います」は
正しい敬語表現ではありますが
受け取る人によっては失礼と
感じる恐れもあるので
使い方には注意が必要です。
そのため、
「お目通しをお願いいたします」
「お目通しいただきたく存じます」
など、
さらに丁寧に言い換えると良いでしょう。
「お目通し願います」は「お目通しいただく」
と比べるとやや軽めの印象を与えます。
ある程度親しい間柄で使うと良いでしょう。
「お目通し」はきちんと読んで
欲しいときにはつかわない
「お目通し」は書面などをさらっと
目を通す場合に用いる言葉です。
ですから、
しっかり確認してもらいたいときや
熟読、重要事項の報告などには
使えなうべきではありません。
書面などをきっちりと
確認してもらいたい場合は
「ご査収ください」「ご確認ください」
などのフレーズにしましょう。
「お目通し」のお勧め文例30選
例文をあげておきます。
お目通しくださいの例文
1、「こちらが先月の報告書になります。お時間あるときにお目通しください。」
2、「メールに資料を添付しております。お手すきの際に、お目通しくださいますよう、
よろしくお願い申し上げます。」
3、「早速、お目通しくださりありがとうございます。」
4、「お暇な時で結構ですので、お目通しくださいますようお願いいたします。」
5、「ご多忙とは存じますが明日の会議資料を作成しましたのでお目通しください。」
6、「お手続きに必要な書類ですのでお目通しくだされば幸いです。」
7、「必要事項を全てまとめましたのでお目通しください。」
8、「こちらの製品ですが是非一度お目通しください。」
9、「先日のお話をもとに提案書を本日付で郵送いたしました。お時間のあるときに一度お目通しください。」
10、「契約に関する必要事項にお目通しを願います。」
お目通しいただくの例文
11、「お手すきの際に、お目通しいただきたくお願い申し上げます。」
12、「報告書を作成いたしました。お時間のあるときで構いませんので、お目通しいただければ幸いです。」
13、「お忙しいところ恐れ入りますが、今週中にお目通しいただくことは可能でしょうか。」
14、「資料を訂正しました。お暇なときにお目通しいただけると助かります。」
15、「先日はお忙しい中四半期の決算書にお目通しいただきありがとうございます。また過去の資料までお目通しいただきありがとうございます。」
16、「メール便にて郵送した資料はお目通しいただけましたでしょうか?」
17、「新プロジェクトに関して質問事項をまとめました。お目通しいただきますようお願い申し上げます。」
18、「こちらの案内は生徒だけでなく保護者の皆様にもお目通しいただきたく存じます。」
19.「ユーザーからの声を聴いて改善案をまとめましたのでお目通しいただければ幸いです。」
20、「新製品のパンフレットをお持ちしましたのでお目通しいただければ幸いです。」
「お目通し願います」の例文
21、「お時間あるときで構いませんので、先日の会議の報告書にお目通し願います。」
22、「次の会議で提案予定の企画書を作成しました、お目通し願います。」
23、「資料をお渡ししますので、お手すきの際にお目通し願います。」
24、「見積書をメールに添付しております。お暇なときにお目通し願います。」
25、「当日までに今一度参考資料にお目通しのほど、よろしくお願いいたします。」
26、「提出書類にお目通しのほど、よろしくお願いいたします。」
27、「社内旅行のスケジュールが完成しました。お目通しのほど、よろしくお願いいたします。」
28、「新作を執筆しました。お目通しをお願いできますと幸いです。」
29、「サンプルにテキストを添付しましたのでお目通しをお願いいたします。」
30、「次回のイベントの案内状を作成いたしました。お目通しのほどよろしくお願いいたします。」
「お目通し」と「お目通り」の違い
「お目通し」とよく似た言葉に
「お目通り」がありますが、
全く違う意味なので注意が必要です。
「お目通し」は「全体をさらっと確認すること」
「お目通り」は「貴人と実際に会うこと」
「お目通し」は書いてあるもの
を読むことに対して、
「お目通り」は字でなくて、
人に会うことに使われます。
お目通りは「明らかな目上の人に会うとき」
に使う言葉なのです。
文例をあげておきましょう。
・ようやく中村様とのお目通りがかなった。
・お目通りの約束がとれた。
・念願かなって谷村様とのお目通りが実現した。
・目通りをお願いしております。
・目通りを願っておりますが。
・目通りを願い出る。
・お目通りをさせていただきたく存じます。
・なにとぞお目通りしたく存じます。
「お目通し」の類義語
「お目通し」の類義語を
あげておきましょう。
「ご一読」
「一度読むこと、ひととおり読むこと」
「お目通し」に近い言葉です。
「ご確認」
「確かめること・内容を認めること」
資料や書類の文章面に限らず、
現物の状態、状況などにも使えます。
「ご査収」
「良く調べたうえで受け取る」を意味します。
金品などきちんと確認して受け取って欲しい
ものがある場合に使います。
「ご高覧」
意味は「他人がみること」
それも「広く全体をみることです」
「ご覧ください」と言い換えることもできます。
営業マンが「お目通し」上手に使うには
「お目通し」についてお伝えしてきました。
営業マン時代、資料等を提案先に送る際、
添え書きで「お目通しください」
の一言を使っていました。
取引先とのメールでのやりとりでも
「添付資料お目通しください」
「よろしくお願いいたします」
このように使うことも多かったです。
「お目通し」には、大まかにチェックする、
目を通すとの意味があります。
ビジネスシーンでも
意外と多く使われている言葉です。
「見ておいてください」「ご確認ください」
よりも丁寧な表現方法なので、
是非、身につけ使いこなしてくださいね。
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