「お知恵を拝借したい」のお勧め文例30選とNG例
目次
「お知恵を拝借したい」
困った事態に協力を仰ぐとき
使われる一言です。
「部長、ご多用中申し訳ないのですが〇〇の件でお知恵を拝借できますか?」
「〇〇の件でどうしても答えが出せず先輩のお知恵を拝借したいのですが」
普段、何気なく使っている言葉が
相手に誤解を与えていたり
自分の意思とは違って
伝わっていることがあります。
自分だけではやり方がわからない、
自分だけでは解決の糸口すら掴めない。
そんなときに、
先輩や上司に助けを求めるとしたら
どんな言葉が良いのでしょうか。
課題にぶつかったとき、
「わかりません、私には無理です」
新米時代、
私は良くこの言葉を口にしてしまい
先輩や上司から叱咤されました。
これでは、
とりつく島がありませんよね。
「ちょっと教えてもらえませんか?」
これは目上に頼む
言葉遣いとしては失礼です。
では、
どのような表現が適切なのでしょう。
このようなとき、目上の相手から
助言や手助けを請う場合に最適なのが
冒頭に書いた「お知恵を拝借」です。
目上の方やお客様には
良く使う言葉のひとつですが、
使い方には注意も必要です。
今回は「お知恵を拝借」の
意味や使い方を考えてみたいと思います。
「お知恵を拝借」の意味
「拝借」の意味からみていきましょう。
「拝」は「おがむ」
「借」は「かりる」
という意味です。
「拝」という字は尊敬を表し、
「拝授」「拝読」などと
ビジネスシーンでも使われます。
ここでは、
借りることに対して「拝」するので、
「借りること」を
へりくだった表現になります。
「拝借」とはつつしんで
借りるを表す敬語表現です。
つまり、
「お知恵を拝借」は
相手の知恵を借りること、
平たく言えば「教えてもらうこと」
「困った事態に知恵で協力を仰ぐこと」
このような意味と
押さえておくと良いでしょう。
「お知恵を拝借」の使い方
「お知恵を拝借」は人の知恵、
助けを借りるときに、
便利な敬語表現です。
口頭で目の前の相手にも使えますし、
ビジネスメールのやりとりを
している相手に対して
お願いをするときにも使えます。
なにかアドバイスを求めるときに、
失礼のない形でお願いする表現なので、
是非身に着けておきましょう。
特に、
自分では解決策がなく万策尽きたときや、
自社、知り合いのつてなどでは
良い方法がみつからないとき
などにも使えます。
また、知恵を貸してくれた相手に対して、
拝借させていただくことへの
お礼を丁寧に伝える表現なため、
上司や先輩にも使えます。
「お知恵を拝借したい」のNG例
お知恵を拝借させていただきたく訪問させていただきました。
ありがたくお知恵を拝借させていただきとう存じます。
貴重なお知恵を拝借いたします。
弊社の資料から遠慮なくお知恵を拝借ください。
この書籍から必要なお知恵を拝借ください。
お困りでしたら私がお知恵を拝借いたしましょうか。
社長は顧問弁護士の武田先生からお知恵を拝借されたようだ。
これらはNG例となります。
「お知恵を拝借させていただく」
「拝借いたします」は二重敬語
注意していただきたいのが、
「拝借させていただく」
「拝借いたします」
は二重敬語と呼ばれ
基本的には使うべきでありません。
丁寧さを伝えたいあまり、
「いただく」「いたします」
を付けてしまいがちなのですが、
実は間違いなのです。
現代においては定着しつつあるのですが、
上記の理由から
使うのは控えるのが無難です。
会話の相手や目上の人に使うのは避ける
「お知恵を拝借」は
自分をへりくだる表現です。
「どうぞ、こちらの図書からお知恵を拝借ください」
「社長が〇〇様からお知恵を拝借されました」
「〇〇様のために私がお知恵を拝借しましょうか」
このように、
会話の相手や目上の人に
用いるべきではありません。
自分が知恵や力を借りる場合に
「こちらを拝借させてください」
と表現するのが
「拝借」の正しい使い方です。
目上の人に使う場合は
「お借りになる」を使って
「社長が〇〇様からお知恵をお借りになりました」
と表現するのが正しい表現です。
「お知恵を拝借したい」を使ったメール例文
「お知恵を拝借したい」は口頭のみでなくメールでも使えます。
以下例文をあげておきましょう。
前略 先日はご多用な中、貴重なお知恵を拝借しまして
本当にありがとうございました。
おかげさまで大変参考になり、仕事の方も無事終了しました。
本来であればお伺いしお礼を申し上げたいところなのですが、
メールにて失礼させていただきます。まずは取り急ぎお礼まで。
早々
先日は突然のお願いにもかかわらず、
高野様のお知恵を拝借しまして誠にありがとうございました。
おかげさまでようやく資料をまとめることができました。
一人では出せない答えでしたので本当に助かりました。
本日、心ばかりの品を別送いたしました。
これからもお世話になることと存じますが、
どうかよろしくお願い申し上げます。
拝啓 初冬の候、窪田様にはお元気でご活躍のことと存じます。
さて、突然のお願いで恐縮ですが、〇〇が課題で悩んでおります。
窪田様のお知恵を拝借したく、メールさせていただきました。
他にお願いできる心当たりもなく、ご迷惑は重々承知で窪田様に
お願い申し上げる次第です。日時は可能な限り合わせる所存です。
事情を御賢察の上、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
敬具
明後日〇〇社のプレゼンを控え準備中です。
自分なりに最善は尽くしたつもりなのですが
経験も浅いため不安は尽きません。
このような案件を得意とし経験豊富な
大野先輩のお知恵を拝借したいのですが
お時間をいただけないでしょうか。
「お知恵を拝借したい」のお勧め文例30選
1、「ご多用中大変恐縮ですが、桜庭様のお知恵を拝借してよろしいでしょうか。」
2、「ありがたくお知恵を拝借します。」
3、「この度は、貴重なお知恵を拝借する機会を頂戴し、誠にありがとうございました。」
4、「申し訳ございません、どうしても私にはわからずお知恵を拝借したいのですが。」
5、「白石様のお知恵を拝借したことで、無事納期に間に合わせることができました。」
6、「お知恵を拝借したことで、良い製品づくりが出来そうです。ありがとうございました。」
7、「以前、拝借しましたお知恵、大変参考になっております。」
8、「貴重なお知恵を拝借し、感謝申し上げます。」
9、「ご多忙中にも関わらず恐縮ですが、堀田課長のお知恵を拝借したく存じます。」
10、「有森様のお知恵を拝借したことで、無事プロジェクトが完遂できました。」
11、「新製品開発にあたり壁にぶつかっております。先生のお知恵を拝借できれば幸甚です。」
12、「取引先で相続に関してのトラブルが持ち上がっております。相続に詳しく経験と人脈をお持ちの山口様に是非とも、お知恵を拝借したく連絡させていただきました。」
13、「我々の知見が浅い点について、専門家である吉木様にお知恵を拝借したいと思いました。」
14、「法人開拓のご経験が豊富な鈴木さんから、是非ともお知恵を拝借したいのです。」
15、「WEB集客と言えば中村さんはこの道20年の大ベテランだから、一度お知恵を拝借したいと思っているんですが。」
16、「決算対策に詳しくないので、税理士の木村先生のお知恵を拝借したいのですが、ご多忙の様子でなかなかお時間をとっていただけずにいるのです。」
17、「新プロジェクト展開に先駆けて市場調査をしたいのですが経験がなく難儀しております。この分野で経験豊富な真野様からお知恵を拝借させていただければと思い連絡を差し上げました。」
18、「ややこしいクレームだったが課長に知恵を借りて何とか切り抜けることが出来た。」
19、「谷村君に知恵を借りて本当に助かった。君が一体いなかったらどうなっていたか。」
20、「わからないことがあったら遠慮なく先輩達に聞いてください。知恵を拝借することで今まで全く見えてこなかった解決の糸口が見えてくるものです。」
21、「一人で悩まないで誰かに相談して知恵を拝借すると良い。ひとつひとつかたずけていけば必ず解決できるから。」
22、「知恵を拝借することをあなたはどう思っているのか。あなたが何を提供できるかを良く考える必要がある。」
23、「職場での人間関係で悩んでいます。良いお知恵を拝借できないでしょうか。」
24、先日は失礼もかえりみず貴重なお時間とお知恵を拝借いたしましたこと、深く御礼申し上げます。」
25、若輩者ではございますが、皆さまのお力とお知恵を拝借し、社業の発展に全力を尽くしたいと存じます。」
26、「〇〇社提案の件なのですが、あいにくライバルのB社と競合になっております。つきましては部長のお知恵を拝借したいのですが今日か明日お時間頂くことは可能でしょうか。」
27、「お客様から契約のご意向のお返事はいただけたのですが、強い値引き交渉にあっております。課長のお知恵を拝借の上、再度交渉に臨みたいと思っております。」
28、「どなかたのお知恵を拝借したいのですが、社会保険、特に健康保険に詳しい方いらっやいますでしょうか。」
29、「せっかくマネージャーからお知恵を拝借しましたのに成約には至りませんでした。ご期待に沿えず申し訳ありません。」
30、「この度は業界に詳しい相沢様のお知恵を拝借したく失礼をかえりみずお手紙をさせて頂きました。」
「お知恵を拝借したい」(知恵を借りる)の類義語
「お知恵を拝借したい」は
良い案があったら教えて欲しい
と相談するとの意味です。
言い換えや類義語も抑えておくと
何かと便利でしょう。
・相談する
・意見を伺う
・教示を受ける
・教えを請う
・教えてもらう
・相談をする
・ご意見を伺う
・意見をもらう
「お知恵を拝借したい」一辺倒でなく
相手やシーンによって使い分けて下さい。
営業マンは「お知恵を拝借したい」をどう使う
仕事とは一人ではできないものです。
また、一人では必ず行き詰ります。
一人では解決できない壁には
必ずぶつかります。
そんなとき
先達の知恵を借りることは必須でしょう。
関係にもよるのですが、
「わからないから教えてください」
これだと失礼にあたったり
相手の気持ちを損なうことも多いです。
そんなときに役に立つのが
「お知恵を拝借したい」です。
私の在籍した業界では開拓ノウハウなどは
安易に他人に教えないのが慣例でした。
なかなか知りたくても知れない情報を
「お知恵を拝借したいのですが…」
を使い聞き出せたことが何度もあります。
賢い人には「お知恵を拝借したい」とお願いすると良い
経験上、賢い人、知恵者、頭のいい人に
協力をお願いする必要がある場合は、
「お知恵を拝借したい」
を使うと良いでしょう。
理由は、賢い人、頭のいい人は、
「お知恵を拝借したい」と言われたら、
プライドが保てますし
優越感が持て良い気分になるからです。
自分の知識と知恵に
ものすごい自信をもっていますから、
「では、協力してやろう」
と手を貸してくれることが多いのです。
賢い人、頭のいい人、
その業界のトップレベルの人ほど、
知恵者であるということを
尊敬・尊重すると意外なくらい
協力してくれる傾向にあります。
他人の意見をよく聞いて
他人の意見に振りまわされない。
これが伸びる人の要素のひとつです。
但し、
知恵を拝借した恩を忘れてはいけません。
拝借したものは何らかのカタチで返す。
この姿勢を忘れないでください。
【スポンサードリンク】
~グループサイト~
■使えるビジネス敬語.com
https://topsales.link/
■意外と知らない英会話
https://eigo.portal.jp.net/
■生年月日占い 生まれたひ
https://portal.jp.net/
■知らない電話リサーチ
https://number.portal.jp.net/
■ネットトラブルポータル
https://net-trouble.portal.jp.net/
■生命保険ナイショの話
https://www.irish-law.org/