「お呼び立てして」のお勧め例文30選とNG例




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「お呼び立てして、申し訳ございません」
「お呼び立てさせていただきますので…」

先日、
とある会社を訪問させて頂いた折
天気の悪い日だったせいか、

「雨の日にお呼び立てして、申し訳ございません」
ご丁寧にこんな一言を頂きました。

また、健康診断で病院にいるとき
「順番が来たらお呼び立ていたしますのでしばらくお待ちください」
このようなアナウンスがありました。

ビジネスシーンにおいても
この「お呼び立て」を使うことは
少なくありません。

今日はお呼び立ての意味や使い方、
特にビジネスシーンでの正しい
利用の仕方を考えてみたいと思います。

「お呼び立て」そもそもの意味は?

辞書を引いてみると「お呼び立て」は
人を呼びだすことを、
その相手を敬って言う語とあります。

また、もう少し深い意味では、
「呼ぶ」という意味だけでなく、

強制してその場に来させる
との意味も加わるようです。

強制して来させているわけでなくとも
お願いして、相手がそれを受けいれ、
来てもらっている場合も使います。

相手はそのために、予定の変更を
しなければならなかったかもしれません。

そうゆうことを配慮して、結果として、
強制して、無理して来させた、
迷惑をかけたかもしれない。

その気持ちを「お呼び立てして」と
言う言葉で表現します。

そして、そのことに対して
「申し訳ございません」と
謝罪をしている意味にもなります。

個人的に先の例で、
病院で順番待ちしているときの

「お呼び立ていたしますので」
は「お呼びしますから」
で十分ではないかと
少し違和感すら感じたりもしました。

けれども、詳しく調べてみると、
「お呼び立てします」は「お~する」
の謙譲語となります。

自分の行為をへりくだり
相手を立てる表現になるので
敬語の形になっています。

例えば、

普通の言い方 ⇒ 呼び出す
尊敬語 ⇒ お呼び出しになる
謙譲語 ⇒ お呼び立ていたします

「呼び立てる」は
<呼んでわざわざこさせる>との意味です。

ですから、「会社へ呼び出す」
「税務署に呼び出される」などの
「呼び出す」と同じニュアンスがありませんか?

こうなってくると、目上の人に対して
使うには違和感があります。

ですから、「お呼びします」、
さらに丁寧な「お呼びいたします」の方が
違和感がありません。

来てくれた相手に対して、
「お呼び立てして、すみません」
と使うのは一般的です。

順番待ちなどで呼びかける
「お呼び立てしますのでお待ちください」
は「お呼びします」のさらに丁寧な表現で
使い方としては正しいと言えます。

※この場合「お呼びします」で
失礼にはあたりませんが…

「お呼び立て」ビジネスシーンでどう使うか?

「お呼び立てします」は
わざわざ来て下さったことに対する
感謝を意味を意味する言葉です。

「相手が自分のために時間を割いて来てくれた」
とのニュアンスが強く、
外から来た相手を労う際に使われます。

また、
「お呼び立て」は来てもらう前から
使うことができます。

事前打ち合わせの際に
「お呼び立てして大変恐縮ですが、宜しくお願い致します」
このように使うことがありますね。

「お呼び立て」とは労いの言葉であり、
強い時間的な制約はありません。

しかしながら、
感謝はしてもらった後に
述べるのがベストです。

事前にも使える「お呼び立て」ですが、
実際に来て頂いて顔を合わせた際も

「お呼び立てして大変恐縮です」
とお礼と労いをするようにしましょう。

「お呼び立て」は社外の人に使う言葉

基本的に「お呼び立て」は社外の人、
お客様といった社外から来た人に
使う言葉です。

「お呼び立て」の類義語・関連語

「お呼び立て」の類義語や関連語をあげておきます。

類義語や関連語を知ることにより
また、文例を知ることによって
「お呼び立て」のニュアンスは
さらに深まるでしょう。

・お手数をおかけします
「お手数をおかけしますが弊社までお越しいただけますか?」
     ↓
「お呼び立てして大変恐縮ですが弊社までお越し頂けますか?」

ご面倒かと存じますが
「ご面倒かと存じますがもう一度お行き会いさせて頂きたいのですが」
     ↓
「お呼び立てして恐縮ですがもう一度お行き会いさせて頂きたいのですが」

ご足労おかけします
本日はわざわざ出向いて頂き御足労をおかけしました。
     ↓
本日はお呼び立てに応じて頂き大変ありがとうございました。

文例にはあげませんでしたが
似たようなニュアンスの言葉で
「お越しいただき」があります。

お越しいただきが感謝のみを
伝えているのに対し、

「お呼び立て」しては、
「わざわざ足を運んでいただいて申し訳ありません」
このような気持ちが込められている点です。

「お呼び立て」してには、
足を運んで頂くだけでなく、

この言葉を用いた側が、
相手を呼び出したことに対して
呼び出しをしたことで、
相手が足を運ぶことになった。

このような意味が込められています。

つまりは、
「自分が呼び出しことによって、わざわざ足を運んで頂き申し訳ございません」
感謝と労いの双方を伝えています。

「お呼び立て」のお勧め例文30選

「お呼び立て」をメールや手紙で
具体的にどのように使えばよいのでしょう。

例をあげてみます。
(※基本口頭も同じです」

相手に来てもらった後のお礼、挨拶

1、「先日は弊社にお呼び立てをいたしまして大変恐縮です。」

2、「お忙しい中、お呼び立てに応じて下さり、心より感謝致します。」

3、「今日は急な用件でお呼び立てしまして誠に申し訳ありません。」

4、「せっかくの休日にお呼び立てするようなことになってしまい申し訳ないです。」

5、「お呼び立てしておきながら、申し訳ないのですが、しばらくお待ちいただけますか。」

6、「いつもお世話になっております。中村です。本日はお忙しい中お呼び立ていたしまして誠にありがとうございます。」

7、「お世話になっております。三矢です。ご連絡が遅くなってしまい、誠に申し訳ございません。先日は急なお呼び立てにもかかわらず来社いただき、貴重な時間をありがとうございました。」

8、「先日はお呼び立てに応じていただきありがとうございました。」

9、「遠方にもかかわらず、お呼び立ていたしまして、誠に恐れ入ります。」

10、「この件に関してはこちらが伺うべきところ、お呼び立てしてしまい大変に申し訳ありませんでした。」

相手に来てもらう際のお願い

11、「急なお呼び立てで大変恐縮ですが、弊社まで来訪頂けると幸いです。」

12、「お呼び立てして恐れ入りますが、それでは、弊社で打ち合わせと言うことでお願いいたします。」

13、「勿論、お呼び立てをするのは、少しわけがあるのですが、会って直接お伝えできればと。」

14、「契約の確認でもう一度面会させて頂きとう存じます、お呼び立てして申し訳ありませんが、ご都合はいかがでしょう。」

15、「お呼び立てしてすみませんが、では、1月22日15:00でよろしいでしょうか。」

16、「それでは、弊社までお呼び立ていたしますが、ご都合はいかがでしょうか。」

17、「急なお呼び立てにもかかわらず対応していただき、お礼申し上げます。」

18、「お呼び立てして恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。」

19、「お呼び立てしてしみませんが、本日はよろしくお願いいたします。」

20、「このような状況なのにお呼び立てして、感謝の言葉もありません。」

21、「案件に関係のない部長までお呼び立てすることになり、感謝申し上げます。」

雨で足場が悪いとき、相手に迷惑をかけて来てもらう場合

22、「本日は雨の中、お呼び立てをして申し訳ございません。」

23、「急にお呼び立てして、弊社に来社いただき、誠に恐縮です。」

24、「突然お呼び立てして大変恐縮ですが、何卒宜しくお願い致します。」

25、「天候が悪い中お呼び立てして恐れ入ります。」

26、「本日はあいにくの天気の中、お呼び立ていたしまして誠に申し訳ございません。」

27、「先日はお足元の悪い中、弊社までお呼び立ていたしまして、誠にありがとうございます。」

電話で相手と話す場合

28、「お呼び立てして申し訳ございません、○○の件でお電話させていただきました、今お時間いただいてもよろしいでしょうか。」

29、「会議中とのことであれば、佐藤様をお呼び立てするのも恐縮ですので、また改めさせていただきます。お電話があったことだけお伝えください。」

30、「先ほどお電話でお呼び立ていただいた石川と申します。お急ぎの件とのことでしたのでこちらからお電話させていただきました。」

「お呼び立て」のNG例

「お呼び立て」をビジネスシーンで使う際
気を付けておきたいことをお伝えします。

まず以下のような表現は誤りですので
注意が必要です。

(取引先を前にして)課長、社長がお呼び立てになっていらっしゃいます。
貴社中里様をお呼び立てさせてください。
明日お呼び立てされているので御社に伺います。
部長からお呼び立てになられたのでこれから帰社します。
集合の時間になりました。所管長はメンバーをお呼び立てしてください。

「お呼び立て」を使うのは社外の相手

「お呼び立て」を使うのは基本、
社外の人に対してです。

上司や目上に絶対に使ってはいけない、
ということはありませんが、

社外の人がいらっしゃる場合は
必ずそちらを優先させましょう。

社内目上に対しても「お呼び立て」は避けた方が無難

先にも書きましたが、
「お呼び立て」は、
社外の方に使う言葉です。

仮に、使うとしても、
社外の人がいる前では
使うべきではありません。

「お呼び立て」をビジネスシーンで使うポイント

「お呼び立て」の使い方を説明してきました。

相手に感謝と労いが伝えられる便利な言葉です。
但し、社内の人には使うべきでない等、
使い方には注意が必要です。

類義語との使い分けも含め、
正しく使うことが出来れば
相手からの印象もあがることでしょう。

社外の人とも良い関係を創れます。
ですから人間関係だけでなく
キャリアの面でも発展が期待できます。

そして、言葉遣いも大切ですが、
「お呼び立て」の奥にある
相手への感謝と労いの気持ちを
持ち続けているかが最も大切です。

うわべだけだけの言葉は伝わりません。
またすぐに見破られます。

あなたがどんな気持ちで取引先や
お客様や社内の人に接しているのか?

ある意味、ビジネス敬語はそれを測る指針とも言えます。

言葉選び、使い方はとても大切ですが
その背景にある仕事への姿勢、
相手への思いやりや気遣い、
これらをさらに高めていきましょう。

これらの土台や背景がしっかりしていれば
適切な言葉が自然と出てくるものです。

また、
多少の使い方の間違いがあったとしても
十分に取り返しが出来ますから。



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不行き届きで
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不調法ですみませんが
別の見方をしますと
本当は言いたくないのですが
無理を承知で
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老婆心ながら
僭越(せんえつ)ながら
忸怩(じくじ)たる思いで
慙愧(ざんき)に堪えず
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ご査収
ご快諾
如才ない
相殺
ささやかですが
重々承知
承知いたしました
善処します
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衷心より
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ご推察のとおり
ご提示いただいた
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申し上げます
お気になさらず
ご了承ください
すべからく
ご指導ご鞭撻
お力添えをいただき
ご指南
ご厚情
ご高配を賜り
ご配慮いただき
致し方ない
ご参照ください
ご所望でしたら
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かたじけない
よろしくお伝えください
先立って
かねてより
微力ながら
またの機会に
これもひとえに
お取り計らい
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お力添えをいただき
ご尽力をいただき
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