「釈然としないのですが」のお勧め文例30選とNG例




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「釈然としないのですが…」

このフレーズを聞いたり
使ったりしたことはありますか?

相手の筋の通らない主張に
反論するときに使えます。

なんとなく意味はわかっていても、
細かいニュアンスまで理解できて
使えている人は少ないです。

この「釈然としないのですが」
実は、ビジネスシーンでも、
ときとして登場するフレーズです

ニュースを見ていると「桜を見る会」に
関して連日報道がなされています。

野党側の追及にこんな一言がありました。
「釈然としないのですが…」

「釈然としない」には、
「疑いや迷いなどがが晴れなくて、もやもやした様子」
という意味があります。

言葉と言うのはシーンによっては、
自分の意図することと相手が受け取る
ニュアンスに差が出てくる場合があります。

今回は「釈然としないのですが…」
の正しい意味やビジネスシーンおける

正しい使い方、類語表現などを
記事にしてみました。

「釈然としない」の意味

「釈然としない」という言葉は
人間の感情を表しています。

感情を表す言葉には別の言い回しを
していたり日常会話では使わない
言葉を用いたりして、

文字だけ見ていると何を表しているのか
わかりにくいものがあります。

しかし言葉は相手の認識と
異なっていても使われます。

それも会話の中で急にです。

そのようなとき困らないように
「釈然としない」の意味と使い方を
おさえておきましょう。

では、
「釈然」の意味からみていきましょう。

「釈」は解き明かす・すっきりする
「然」は状態・様子

「釈然」とは迷いや疑い、恨みなどが
すっきりと消えて心が晴れる様子
を指します。

つまり、「釈然としない」は
「迷い・疑いが晴れずもやもやとした様子」
を表しています。

ビジネスシーンにおける
「釈然としないのですが…」は、

相手の主張や言動に筋が通らず
納得がいかない、受け入れがたい、
このような意味と言って良いでしょう。

「釈然としないのですが…」の使い方

「釈然としないのですが…」は
解決策などを投げかけた相手や周囲の人に
対して使われています。

ある程度の年齢に達していたり、
かしこまった場面での使用が多くなります。

余計に言葉の意味と使い方を
理解しておきたいところです。

「釈然としないのですが…」は
相手の意見や言動に疑問や迷いなどがあり
反論をしたいときの前置きとして使います。

また、「釈然としないのですが…」は
ネガティブなニュアンスで使われます。

例文をあげておきましょう。

・「今回の人選は釈然としないのですが、何か特別な事情があったのでしょうか。」
・「西村さんの案の方が合理的に思えます。釈然としないので理由を知りたいです。」
・「商品力をみればA社の方が優れているのは誰の目から見ても明らかです。なぜB社を選んだのか釈然としないのですが。」

「釈然としませんが…」のNG例





(目上に)釈然としないのですが。
釈然としないのですがよく理解できました。
説明を受け納得できたのだが釈然としない。
釈然としたのだが不明瞭な点が残った。
釈然しませんがありがとうございました。
釈然としませんが恐縮です。
釈然としませんが申し伝えるわけには参りません。

これらは誤った使い方です。

「釈然としませんが…」は目上には使わない

これは、個人的にです。

「釈然としませんが…」は
敬語表現ではありますが、

上司や取引先など目上の人に
対しては別の表現の方が
無難な気がしています。

目上の人に対して「釈然としない思い」を
伝えたいときは、

「理解いたしかねますが…」
「承服いたしかねますが…」

このような言葉を用いた方が良いでしょう。

「釈然としないのですが」のお勧め文例30選

文例をあげておきますので
参考にしてください。

1、「釈然としないのは、なぜこの時期に〇〇の資料を提出しなければならないかです。」

2、「なぜ、見積書価格の高いA社を選ぶのか、釈然としないのですが…」

3、「この条件で受注しなければならない点が、どうしても釈然としないのですが…」

4、「日頃、お世話になっているB社を優先しない理由が、釈然としないのですが…」

5、「釈然としないのですが、なぜ納期を遅らせてまでこちらを優先するのでしょう。」

6、「決算が赤字なのに、釈然としないのですが、なぜこの時期設備投資をするのでしょう。」

7、「丁寧な説明をありがとうございます。ですが、まだ釈然としないのですが…」

8、「取引先からの返答に対して、私たちの多くは釈然としない表情を見せた。」

9、「せっかく楽しみにしていた社員旅行だっただけに、宿泊先の残念な対応には皆が釈然としない気持ちになった。」

10、「本部の決定に私たちは釈然としないまま指示に従うしかなかった。」

11、「取引先からの提案に対して、同席した広田係長までもが釈然としない表情を見せた。」

12、「あまりに理不尽なクレームに釈然としない思いではあったが、お客様からのお申し出を延々と聴くしかなかった。」

13、「今朝の朝礼でマネージャーから説明を聞いたが、まだ釈然としない社員がほとんどだった。」

14、「お客様宅にお邪魔して苦情を聴かされ対応を約束してきました。確かにその通りなのだろうと思う一方、どこか釈然としないのです。」

15、「取引先に駆け付けもう一度入念に説明をさせていただいた。相手の怒りは収まったが、私は釈然としないながらもその日は帰ることにした。」

16、「具体的にどのような動機でこの行動をしたのかを聞かせてもらえなければ、釈然としないのですが。」

17、「この説明だけでは釈然としないのです。作業現場を見せていただいてもよろしいでしょうか。」

18、「今回の会議で建議案に対する結論は出ました。けれども、どうも私は釈然としないものを感じてしまいます。」

19、「何度も経緯は説明したのだが、取引先の山村部長は釈然としないような顔つきをしている。」

20、「彼は釈然としない様子ではあったが、それ以上は追及しようとはしなかった。」

21、「私の会議での発言はおよそ無視される形になった。どこか釈然としない気持ちで席に戻ると和田君が心配そうな顔をして待っていた。」

22、「それはよかった、と言いたいところですが、私はいささか釈然としないのですが。」

23、「釈然としない気持ちは私も一緒ですが、何かを言ったところで変えられる状況ではありません。」

24、「釈然としない気持ちはわかるが、交渉に行くのであれば早い方が良い。」

25、「今回の決定はやむを得ないことだと思いますが、釈然としないものが心に残っています。」

26、「藤原課長が納得したのかどうかはわからないのですが、私はいまだに釈然としないのですが。」

27、「結果だけ見れば今回のプロジェクトは成功したのでしょう。けれども私には釈然としないものがあります。」

28、「何度も説明を受けて一応同意はしました。ですが、釈然としないものは感じています。」

29、「この説明のみだと釈然としないのですが、業務命令である以上、指示は守り完遂いたします。」

30、「理屈の上では納得できました、ですが、気持ちの面で釈然としないのですが。」

「釈然としない」と「腑に落ちない」の違い

「釈然としない」とよく似た言葉に
「腑に落ちない」があります。

ここでは双方の違いを
お伝えしておきましょう。

「腑に落ちない」も「釈然としない」と
同様に、すっきりせずもやもやしている。
この点は一緒です。

微妙なニュアンスの違いになるのですが、

「釈然としない」は
迷いなどが晴れなくてもやもやしている。

「腑に落ちない」は
理解できずもやもやしている。

「釈然としない」は
事情が理解できてもすっきりしない。

「釈然としない」は
事情が理解できればすっきりする。

「釈然としない」は
何かの事情に理由があり

それをわかったとしても
自分の心情として納得できない様子です。

それに対し、「腑に落ちない」は、
理由が理解できれば
すっきりするものに対して使います。

例文で確認してみましょう。

・「今回の件は、理由はわかったけれどまだ釈然としないのですが…」

・「今回の件は、理由がわからないのでまだ腑に落ちないのですが…」

ニュアンスの違いを
ご理解いただけましたでしょうか。

「釈然としない」の類語表現

「腑に落ちない」以外にも
「釈然としない」に似た意味を持つ
表現があります。

ここで確認しておきましょう。

「疑念が残る」

疑念が残ったままの状態を意味します。
「釈然としない」と近い意味と言えます。

「疑念が晴れない」

「疑念が残る」を言い換えた表現です。
ですから、「釈然としない」に
近い表現の言葉と言えます。

「判然としない」

「はっきり理解できない・はっきりしない」
状態を表しています。

「釈然としない」は
「もやもやする・すっきりしない」

そのような感情を表しているため、
ややニュアンスは異なります。

他の言葉としては、

「違和感がある」

「違和感がある」は、
「なんとなくしっくりこない」
「理由はわからないがすっきりしない」

このような意味です。

ビジネスなどフォーマルなシーンでは
「釈然としない」を使う方が良いでしょう。

「疑問を感じる」

「疑問を感じる」は、
「納得・理解できず不明点がある」
という意味です。

疑問点が解消されればすっきりするで
あろうことから「腑に落ちない」に
近い表現と言えます。

「釈然としませんが…」営業マンが使う場合の注意点

「釈然としませんが…」
はネガティブ的に用いられ

他者に対して
「納得できない」「同意できない」
との意思を示します。

ですから、基本的には、
相手を不快にさせてしまう言葉です。

また、敬語ではないため、
目上の人にも使うべきでないと思います。

釈然としない気持ちを
上司に伝えたいときは、

先にも述べましたが、
「承服いたしかねます」
などが良いでしょう。

また、「釈然としない」は、
相手の言い分を
全否定するものではありません。

一部ひっかかる箇所がある、
なんとなくわかるけど
完全に理解できていない。

そのような心情を示すものであるため、
「承服できません」と言い切るよりも

「承服いたしかねます」と伝えた方が、
より「釈然としない」に
近い表現になります。

ビジネスシーンにおいて
立場が対等以上の場合、

「釈然としませんが」を使い
筋の通らないことや納得のいかないことに
反論するのも良いでしょう。

このようなケースで
威力を発揮するフレーズです。

ときとして、ビジネスの現場では
反論しなければならないケースは
必ずやってきます。

ただ、ビジネスの現場ですから、
感情的にならず、冷静に、穏やかに
笑顔でこのフレーズを使いましょう。

何度も繰り返しになり恐縮ですが、
このフレーズ自体ネガティブで

相手を不快にさせてしまう
可能性があるからです。

筋の通らないことを言われても
納得のいかない言動をされても

大人の対応ができる
営業マンを目指しましょう。

「釈然としませんが…」が
笑顔で言えるようになっていれば

一歩一流の営業マンに
近づいたと言えるでしょう。



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