「恐れ入りますが」相手の手をとめさせてお願いする言葉

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用例:恐れ入ります。ちょっとお尋ねしたいのですが…
用例:恐れ入りますが、明日までにお願いできますでしょうか…
用例:夜分恐れ入りますが…

買い物などで、
「恐れ入りますが、
〇〇していただけるでしょうか?」

店員さんなどに
言われたことがあるかと思います。

「恐れ入りますが」は
日常でも良く使われる表現です。

今日はビジネスシーンにおいての
「恐れ入りますが」の
意味や使い方を考えてみましょう。

ビジネスにおいて、
メールや電話、接客などで
使う頻度の多い言葉ではないでしょうか。

けれども、正しく使い方について、
きちんと理解できている方は
それほど多くないようにも感じます。

人は相手を思いやる言葉づかいができるか
どうかで、関係は大きく変わってきます。

例えば、人に何を頼むときや声をかけるときに、
相手の状況をまったく考えずに一方的に
声をかけたのでは、相手を不快にさせてしまいます。

こんなときに使いたい気の利いた
言葉の代表格が「恐れ入りますが」です。

「明日までにこの報告書のチェックを
 お願いできますでしょうか」
とお願いするよりも

「お忙しいところ恐れ入りますが、
明日までにお願いできますでしょうか」
と話す方が印象は格段にアップします。

この「恐れ入りますが」という言葉は電話の応対でもよく使われ、


・夜電話するときは、「夜分恐れ入りますが」

・相手が不在の場合は、「恐れ入りますが、
お戻りになりましたら〇〇まで
お電話いただけないでしょうか」

・電話の相手が名乗らない場合は、
 「恐れ入りますが、お名前を頂戴できますか」

と使うことができます。

相手の手をとめさせてお願いする
「恐れ入りますが」という言葉。

ぜひとも、
日常的に使いこなしたいフレーズの一つです。

「恐れ入ります」の上手な使い方

「恐れ入ります」の意味を辞書で調べると…

・自分にとって過分と思われる目上の人の行為
に対して感謝の気持ちを表す挨拶

・目上の人や客などに、迷惑や骨折りに対して
「申し訳ない」という気持ちで言う語

と記載されています。

相手への敬意を表し、何かして頂いたことへ
の感謝の気持ちを表現する言葉です。

「恐れ入りますが」は、クッション言葉

コミュニケーションを円滑にする言葉を
「クッション言葉」と呼んでいます。

「恐れ入りますが」は
クッション言葉の代表格です。

「恐れ入ります」の「恐れ」は、
「あなたを恐れている」という意味から
「あなたにはかなわない」という意味に
発展したものです。

いわゆる、へりくだった言い方です。

この言葉をつけることで、
相手の機嫌を損なわずに
お願いを申し出ることが出来るのです。

「恐れ入りますが」には「申し訳ない」
という意味合いを含んでおり
目上の人やお客様に対して「申し訳ない」
という意味合いです。

目上の人やお客様に対して「申し訳ない」
という気持ちを込めて、お願いをするときに
使う言葉です。

「恐れ入りますが」はこんなときに使いたい

「恐れ入りますが」の使い方には、
主に三つのパターンがあります。

1、相手に何かをして頂く際
「恐れ入りますが〇〇して頂けますか?」
「恐れ入りますが、ご着席を願います」
「恐れ入りますが、こちらの資料をご確認いただけますか?」
「お話し中恐れ入ります。〇〇様がお見えです」

2、相手に何かを尋ねる際
「恐れ入りますが、お名前を伺ってもよろしいですか?」
「恐れ入りますが、〇〇様はいらっしゃいますか?」
「恐れ入りますが、今お時間よろしいでしょうか」
「恐れ入りますが、もう一度資料の確認よろしいでしょうか」

3、感謝の意を伝える際
「ご尽力頂き、誠に恐れ入ります」
「ご丁寧に連絡頂き、恐れ入ります」
(席を譲ってもらったとき)「恐れ入ります」
「打ち合わせの時間変更快諾頂き、誠に恐れ入ります」

それと、目上の方から
お褒めの言葉を頂いた際に
「恐れ入ります」と使ったりもします。

例としては

上司「今回の契約は見事だった」
  「〇〇君に任せて本当に良かった」
部下「恐れ入ります」

「恐れ入りますが」の間違いやすい使い回し

一見「恐れ入りますが」は
万能な使い回しに
感じられるかもしれません。

ですが、同じような場面で使われる
「恐れ入ります」と「申し訳ございません」
この二つを混同してしてしまうと
相手に失礼になるケースがあるので要注意です。

「恐れ入りますが」は
相手の行動に対して使われる言葉です。
自分の行動に非がある場合は使いません。

自分の行動に非がある場合は、
「恐れ入りますが」でなく
「申し訳ございません」を使います。

自分の行動に非がない場合は、
「申し訳ございません」は
なるべく使わない方が良いでしょう。

下記のような「恐れ入ります」は
間違った使い方なので注意が必要です。

・「恐れ入りますが、もう少々お待ちください」
・「恐れ入りますが、折り返しの連絡で宜しいでしょうか」
・「恐れ入りますが、本日の予約は承ることができません」

これらはこちらの都合で迷惑をかけています。

ですから、
「申し訳ございませんが」
を使いましょう。

また、お礼を述べる場合に、
「恐れ入ります」を使う場合もあります。

例としては
「〇〇様、先日は同行して頂き恐れ入ります」

ですが、感謝の気持ちを伝える場合には
「ありがとうございます」を使った方が
相手に伝わるケースも多いです。

丁寧にしようとするあまり「恐れ入ります」
を使うがゆえ、返ってまどろっこしいことも。

ストレートにあなたの気持ちを伝えた方が
わかりやすい場面も多いです。

「恐れ入りますが」の類義語

「恐れ入りますが」の類義語としては
「すみませんが」「申し訳ありませんが」
「あいにくですが」などがあります。

「すみませんが」は
日常会話でも良く使われますね。

ですが、ビジネスで使う場合、
軽い印象になってしまいます。

ビジネスシーンでは「恐れ入りますが」
や「申し訳ありませんが」を使うのが
失礼のない表現と言えます。

同様の表現に「恐縮ですが」があります。
よりかしこまった言い方になります。

場面と相手によっては「恐縮ですが」
の方が与える印象が良くなり
「あいにくですが」相手の期待に添えない
ニュアンスになります。

似た言葉には「残念ながら」があり
「あいにくでございますが」のように
口語で使われるのが特徴です。

他に「かたじけない」という言葉もあります。
とくに年配の方や体育会系気質の方には
好感をもってもらえる言葉です。

ビジネスの現場ではビジネス文も含め
上手に使い分けることが大切です。

「恐れ入りました」とはどうゆう意味か?

「恐れ入ります」が過去形になったような
言葉に「恐れ入りました」がありますが
これは全く違う意味を持つ言葉になります。

「恐れ入りました」は、
相手の腕力や実力を称える言葉です。

例えば、
「〇〇様の先見の明には恐れ入りました」
「御社の士気の高さには恐れ入りました」
「〇〇様の事前準備と配慮には恐れ入りました」

「すばらしいですね」と同様で
「恐れ入りました」と言えば
「あなたの実力に感服しました」

このような意味になります。

「恐れ入ります」は丁寧で柔らかい印象

「恐れ入ります」はとても丁寧で、
柔らかい印象を与えることができます。

ビジネスシーンのみならず
日常生活でも様々な場面で
使うことが出来ます。

相手に対して敬意を払った上で謙遜し、
配慮を伝えることもできます。
ある意味万能な使い勝手の良い言葉です。

使い方を把握しておくと便利です。

ビジネスシーンでは、ケースやシーンにおいて
正しい敬語が求められますよね。

メール等と違いその場その場での
とっさの判断が求められます。

そのような意味からも「恐れ入りますが」と
「申し訳ございませんが」の
使い分けには気をつけて下さい。

私もこの違いがわからず
恥をかいた経験が何度となくあります。

そして、言葉使いも大切ですが
「恐れ入りますが」も「申し訳ございませんが」も
やはり気持ちを添えて使いたいですね。

言葉は愛の顕われ。

あなたのちょっとしたお気遣いと一言。
これは思いのほか周りの人達を
爽やかに清々しく元気にさせるものです。



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