「略式ながら」のNG例とお勧め文例20選




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ビジネスシーンでは、時には正式な手続きを省略して、迅速に物事を進めることが求められます。そんな時に役立つのが「略式ながら」という表現です。この言葉を覚えておくと、省略された形式であることを相手に伝えつつ、敬意を保つことができます。おすすめ度は100点中70点。なぜなら、頻繁に使うわけではありませんが、必要な時に適切に使えると非常に便利だからです。それでは、この表現の意味や使い方について、分かりやすく解説していきましょう。

「略式ながら」とは何か

ビジネスマンの経験から

私の経験上、ビジネスの現場では、時には迅速な対応が求められることがあります。そんな時に「略式ながら」という表現が非常に役立つのです。例えば、あるプロジェクトの進捗を上司に報告する際、通常ならば詳細な書類を準備するのがセオリーです。しかし、緊急を要する状況では、その全てを整える時間がないこともあります。そんな時、私は「略式ながら」と前置きして、要点を絞った報告を口頭で行うことがあります。これにより、必要な情報は伝えつつ、時間を有効に活用することができるのです。

略式表現の適切な使用

「略式ながら」という言葉を使う際には、相手に対する敬意を忘れてはなりません。この表現は、省略していることを認めつつも、相手への配慮を示すために用いるものです。私が心がけているのは、略式であることを明確にしつつも、相手の理解と協力を得られるようにすることです。たとえば、クライアントに対して提案書を送る際、時間の都合で完全なものを用意できなかったとしても、「略式ながら」と前置きし、要点をしっかりと伝えることで、信頼関係を損なわずに済むのです。このように、状況に応じた柔軟な対応が、ビジネスマンとしての信頼を築く上で重要なのですね。

類語や言い換え表現

ビジネスシーンでは、さまざまな場面で「略式ながら」という表現を使いますが、似たような意味を持つ類語や言い換え表現も存在します。これらの言葉を知っておくと、より適切なコミュニケーションが可能になりますね。以下にいくつかの例を挙げてみましょう。

・「簡易的に」 – よりシンプルな方法でという意味合いがあります。





・「手短に」 – 短時間で済ませることを意味し、手早くとも言い換えられます。

・「簡潔に」 – 無駄を省いて要点を絞った表現を指します。

・「形式を省いて」 – 正式な形式をとらずに行うことを示します。

・「正式でない形で」 – 正式な手続きを経ずに行うことを表します。

これらの言葉は、状況に応じて使い分けることが大切です。例えば、短い時間での報告が求められる場合は「手短に」、書類の提出が求められるが正式なものが用意できない場合は「形式を省いて」といった具合です。適切な言葉を選ぶことで、相手に対する配慮と状況の理解を示すことができます。

言葉の選び方のポイント

言葉を選ぶ際には、相手の立場や状況を考慮することが重要です。たとえば、上司やクライアントに対しては「略式ながら」という表現を使うことで、敬意を表しつつも状況を伝えることができます。一方で、同僚や部下に対しては「簡易的に」や「手短に」といった言葉を使うことで、よりカジュアルなコミュニケーションが可能になります。

また、文脈に応じて言葉を選ぶことも大切です。文書での報告や提案では「簡潔に」という言葉が適している場合が多いですね。一方で、口頭での説明では「手短に」という言葉が適していることがあります。このように、言葉を選ぶ際には、相手との関係性だけでなく、コミュニケーションの形式にも注意を払うことが大切です。

ビジネスでの使い方

正式な手続きを省略する場面

ビジネスの世界では、時には迅速な対応が求められることがあります。そんな時、全ての正式な手続きを踏む余裕がないこともあるでしょう。例えば、緊急の会議で突然プレゼンテーションを求められた場合、準備された資料がなくても、手書きのメモや簡単なスライドで代用することがあります。このような状況で「略式ながら」と前置きすることで、相手に対して正式な形式ではないことを伝えつつ、必要な情報を提供する意志があることを示すことができます。たとえば、「略式ながら、本日の議題についての概要をご説明します」といった使い方ですね。

相手への敬意を表す工夫

また、「略式ながら」という言葉は、相手への敬意を表す際にも役立ちます。ビジネスでは、形式を重んじることが多いですが、時には柔軟な対応が必要です。その際に、形式を省略することを選択した理由を丁寧に伝えることで、相手に不快感を与えずに事を進めることができます。例えば、急ぎの連絡をメールで行う際に、「略式ながら、重要なお知らせをさせていただきます」といった表現を使うことで、正式な書簡ではないことを前提にしつつ、その内容の重要性を伝えることができるのです。このように、「略式ながら」という表現は、ビジネスマンとしての配慮と敬意を示すための重要なツールの一つと言えるでしょう。

NG文章例10選

それでは次に、この文章を使用するにあたっての注意点をご紹介しましょう。文法的には間違っていなくても、相手に誤解を与えるケースもあるため注意が必要です。

ビジネスシーンにおける「略式ながら」のNG例

NG例1: 「略式ながら、お金をお願いします」

理由: 金銭の要求に「略式ながら」という表現を使うのは不適切です。金銭のやり取りは正式な手続きを要するため、この表現は失礼にあたります。

NG例2: 「略式ながら、あなたの提案は却下します」

理由: 提案の却下は重要な決定であり、略式で伝えるべきではありません。正式なフィードバックが求められる場面です。

NG例3: 「略式ながら、明日の会議はキャンセルです」

理由: 会議のキャンセルは関係者に正確に伝える必要があるため、略式での通知は適切ではありません。

NG例4: 「略式ながら、この書類を承認してください」

理由: 書類の承認は正式なプロセスを経るべきであり、「略式ながら」という表現は不適切です。

NG例5: 「略式ながら、あなたを解雇します」

理由: 解雇は非常に重大な事項であり、略式で伝えることは法的な問題を引き起こす可能性があります。

NG例6: 「略式ながら、昇給します」

理由: 昇給の通知は正式な手続きを通じて行うべきであり、略式で伝えることは適切ではありません。

NG例7: 「略式ながら、契約を結びましょう」

理由: 契約は法的な効力を持つ重要な文書であり、略式での合意は適切ではなく、誤解を招く可能性があります。

NG例8: 「略式ながら、会社の方針を変更します」

理由: 会社の方針変更は全員に影響を及ぼすため、略式での通知は不適切です。

NG例9: 「略式ながら、休暇を取得します」

理由: 休暇の取得は事前に正式な手続きを踏む必要があります。略式での申告は適切ではありません。

NG例10: 「略式ながら、業務の指示を出します」

理由: 業務指示は明確であるべきであり、略式での指示は誤解や混乱を招く可能性があります。

おすすめの文章例20選

それでは次に、この文章のおすすめ文例です。あらゆるビジネスシーンで使えるようまとめました。

上司への報告

「略式ながら、本日の会議の要点をメールで送らせていただきました」

「簡易的にではありますが、プロジェクトの進捗状況をお知らせします」

「手短に報告させていただきますが、予算案についての概要をまとめました」

「簡潔に申し上げますと、新規顧客との初回打ち合わせは成功しました」

「形式を省いて申し上げますが、緊急のトラブルに対応し、解決いたしました」

部下への指示

「略式ながら、この書類のチェックをお願いします」

「簡易的に説明しますが、このプロセスを優先して進めてください」

「手短に指示します。今日中にこのデータの分析を終えてください」

「簡潔に言いますが、クライアントへのレポートは明日までに完成させてください」

「正式でない形でお願いしますが、この案件の概要をまとめてください」

同僚とのコミュニケーション

「略式ながら、昼食後のミーティングの場所を変更しました」

「簡易的にですが、プロジェクトの最新情報を共有します」

「手短にお知らせしますが、来週のスケジュールが少し変わりました」

「簡潔に言いますが、あなたの提案が採用されましたよ」

「形式を省いて伝えますが、今日は早めに退社しても大丈夫です」

取引先との会話

「略式ながら、お見積もりをメールで送らせていただきました」

「簡易的にではありますが、製品の特徴をご説明させていただきます」

「手短にご連絡しますが、納期を少し前倒しできそうです」

「簡潔に申し上げますが、次回の打ち合わせは来週になります」

「正式でない形でお伝えしますが、新製品のサンプルをお送りしました」

電話のやり取り

「略式ながら、先ほどの会議の結果をお伝えします」

「簡易的にですが、明日のアポイントメントの時間を変更させていただきます」

「手短にご説明しますが、その書類は郵送でお送りしました」

「簡潔に言いますが、ご注文いただいた商品は本日発送いたしました」

「形式を省いてお話ししますが、次のプロジェクトミーティングはオンラインで行います」

手紙の文章例

この言葉を使用した手紙の文章例を一つご紹介します。 上司宛に部下が送るシチュエーションで作成しています。

ビジネス手紙の文例

拝啓、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、略式ながら、本日の会議に関する重要事項を報告させていただきます。

本来であれば、詳細な報告書を作成し、ご提出するところでございますが、時間の制約により、ここに要点をまとめたメモを添付いたします。

ご一読いただき、後日、改めて正式な報告書を提出させていただく予定でございます。

何卒、略式ながらの報告となりますことをご容赦いただきたく、お願い申し上げます。

敬具

添付:会議の要点メモ

(日付)

メールの文章例

この言葉を使用したメールの文章例を一つご紹介しましょう。 取引先への送付を例に作成しています。

拝啓、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、略式ながら、来週のプロジェクト打ち合わせにつきまして、日程の調整をお願いしたくメールを送らせていただきました。正式な会議の設定に先立ち、ご都合の良い日時をお知らせいただけますと幸いです。

お忙しいところ恐縮ですが、ご確認の上、ご返信いただけますようお願い申し上げます。

敬具

まとめとして

ご覧いただきいかがでしたでしょうか。それでは最後にまとめます。ビジネスシーンにおいて「略式ながら」という表現は、正式な手続きを省略した形式であることを伝える際に非常に便利です。この言葉を使うことで、相手に対する敬意を保ちつつ、状況に応じた柔軟な対応を示すことができます。また、類語や言い換え表現を覚えておくことで、より適切なコミュニケーションを図ることが可能になります。簡潔に、しかし重要なポイントを押さえたコミュニケーションは、ビジネスマンとしての信頼性を高めることにも繋がります。今後も、このような表現を上手に使い分けて、スムーズなビジネスの進行に役立てていただければと思います。



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