「ご清栄」のお勧め文例30選とNG例




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ご清栄のこととお喜び申し上げます」
ビジネスレターでは
よく見かける挨拶文です。

この「ご清栄」とは
どんな意味なのでしょうか?

なんとなく意味は掴めるのですが
しっかりと理解して使えている方は
少ないように思います。

ビジネスシーンではよく登場する
言葉ですから
意味や使い方は押さえておくべきです。

また、手紙や挨拶の冒頭などには
良く使われる言葉ではありますが
他に使い道はあるのでしょうか?

今回は「ご清栄」の意味や例文を
紹介しながら正しい使い方を
考えてみたいと思います。

また、
類義語なども同時にみていきましょう。

「ご清栄」の意味

「ご清栄」読み方は「ごせいえい」です。
手紙等で相手の健康と繁栄を
喜ぶ挨拶の言葉として使われます。

読んで字のごとく
「清」清く「栄」栄える。

清く栄えることを意味しており
頭に「ご」がついた敬語表現です。

「御社益々ご清栄のこととお喜び申し上げます」

このようにビジネス文書の
挨拶フレーズとして
用いられるのが一般的です。

「ご清栄」はどんな場面でどう使えば良いか

「ご清栄」は手紙やメール、
またはかしこまった場面で
使われるのがほとんどです。

手紙を書くときに、
いきなり要件から書き始めませんよね。

最初は頭語と呼ばれる
「拝啓」を書きます。
次に「新春の候」とか時候の挨拶。

そしてそのあとに、相手の繁栄・活躍
健康・幸せを喜ぶ慶賀の挨拶をいれます。
その慶賀の挨拶の一つが「ご清栄」です。

「〇〇様におかれましてはよりいっそうご清栄のこととお喜び申し上げます」

相手方の発展や幸せをこちらが
喜んでいることを伝える挨拶になります。

「ご清栄」は、
相手の健康や繁栄を喜ぶという
意味合いになるため、

個人だけでなく組織に
対しても使える言葉です。

団体に対しては、企業であれば「貴社」、
学校であれば「貴校」、病院は「貴院」
など丁寧な言葉を使うようにしましょう。

「ご清栄」のNG例

下記のような使い方はNGです。

(喪中で)ご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度はご清栄のこととお悔やみ申し上げます。
貴社におかれましてはご清栄のこととよろしくお願いいたします。
お世話様です。ご清栄様です。
ご清栄とは思いますが入金確認が取れていません。
ご清栄のことと恐縮に存じます。
今年こそご清栄となりますよう頑張ってください。





ご清栄を使う上で注意して欲しいのが
相手方が喪中であったり
お悔やみ事などがあった場合です。

「ご清栄」を使うこと自体は
問題ないのですが「お喜び申し上げます」
は避けるべきです。

「益々のご清栄衷心よりお祈り申し上げます」
などと表現を変えてください。

「ご清栄」のお勧め文例30選

口語ではあまり使われない
「ご清栄」ですが
主な例文をあげておきましょう。

1、「拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。」

2、「拝啓 時下ますますご清栄のことと存じます。毎々格別のお引き立てを賜り深謝申し上げます。」

3、「拝啓 早春の候 貴社ますますご清栄の御事とお喜び申し上げます。平素は格別のご愛顧を賜り厚くお礼申し上げます。」

4、「拝啓 厳冬の候 皆様方におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」

5、「立春の候 貴殿におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。」

6、「今後とも、御社の益々のご清栄をお祈り申し上げます。」

最初の5つはビジネス文書や個人への手紙
で使われる冒頭の挨拶文で使われます。

「時下~」や「早秋の候」など
時候の挨拶の次に、
「ご清栄」という言葉を使います。

また、最後の例文
「ご清栄をお祈り申し上げます」は、

手紙を締めくくる
結びの挨拶で使われる一文です。

手紙の最後に
相手への思いやりの気持ちを添える
役割からも、

相手を気遣う「ご清栄」という
言葉が用いられます。

以下例文を続けましょう。

7、「貴院、一段とご清栄の段、大賀に存じます。」

8、「貴店、ますますのご清栄のご様子、祝福申し上げます。」

9、「貴所、いっそうのご清栄の由、何よりと存じます。」

10、「謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」

11、「貴社におかれましては益々のご清栄のこととお慶び申し上げます。」

12、「拝啓 時下ますますご清栄の段、お慶び申し上げます。」

13、「大久保様にはいよいよご清栄の段、お慶び申し上げます。」

14、「皆様におかれましてはよりいっそうのご清栄の段、拝察いたします。」

15、「拝啓 貴社益々ご清栄のことと存じます。」

16、「西原様におかれましてはますますご清栄のことと存じます。」

17、「藤川様におかれましてはいよいよご清栄の由、慶賀の至りに存じます。」

18、「貴社ますますご清栄の由、心よりお喜び申し上げます。」

19、「貴社、よりいっそうのご清栄の由、何よりと存じます。」

20、「新緑の季節を迎えましたが、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」

21、「残暑厳しき毎日ですが、貴社におかれましてはご清栄の趣、お慶び申し上げます。」

22、「謹啓 陽春の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。さて、私儀、このたび株主総会の決議により、常務取締役に就任いたしました。」

23、「晩夏の候、ますますご清栄のことと存じます。突然のお手紙をお送りします失礼を、まずはお詫び申し上げます。」

24、「謹啓 早春の候 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。先般、父一郎永眠の際は、ご懇篤なるご弔詞とご丁重なご供物を賜りまして、誠にありがたく厚くお礼申し上げます。」

25、「ますますご清栄の段、お慶び申し上げます。さて私こと、12月31日付をもちまして、○○株式会社を定年退職いたしました。在職中は、ひとかたならぬご厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。」

26、「謹啓 陽春の候 貴社ますますご清栄の段、大賀に存じます。平素は格別のお引き立てを賜り誠に有難く厚くお礼申し上げます。さて、この度弊社事務所は下記に移転することになりました。」

27、「拝啓 立秋の候 貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。さて、私儀、急ではありますが8月末日を持ちまして転勤することとなりました。」

28、「謹啓 晩秋の候 貴社におかれましては益々ご清栄の御事とお慶び申し上げます。平素は格別のご愛顧を賜り、厚くお礼を申し上げます。さて、私ことこの度、社長を辞任いたしました。」

29、「拝啓 時下いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。さて、下記の通り○○会6月例会を開催いたします。」

30、「拝啓 錦秋の候 貴店ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」

「ご清栄」と「ご清祥」の違いとは?

次に「ご清栄」とともによく使われる
「ご清祥」との違いを説明します

「ご清祥」
よみかたは「ごせいしょう」です。

「ご清祥」は
相手が無事に健康に暮らすことを
喜ぶ挨拶の言葉です。

「祥」には喜ばしいこと、めでたいこと、
このような意味があります。

「ご清栄」とよく似た言葉です。

しかし、「ご清栄」には
繁栄を喜ぶ意味がありますが
「ご清祥」には含まれません。

それと「ご清祥」は、
相手の健康を喜ぶ点にポイントが
あると言われています。

ですから、
「ご清祥」は企業よりも個人にあてた
挨拶文で使われることが多い言葉です。

「〇〇様にはご清祥のこととお喜び申し上げます」
というように
「ご清栄」と同じ使い方をします。

個人に使うことが多いと書きましたが
ビジネスシーン・企業相手に使っては
いけないということはありません。

会社あての手紙の場合は「貴社」を外せば
自然な文章になります。

また、
企業内の人物にあてた挨拶もOKです。

「ご清栄」とほぼ同じ意味ですが
「ご清祥」の方が使える幅がやや狭い
と思って下さい。

例文をあげておきましょう。

・「拝啓 早春の候、皆様方にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます」
・「拝啓 時下益々ご清祥のこととお喜び申し上げます」

「ご清栄」の類義語

「ご清栄」は、
ビジネス文書の挨拶や結びの
言葉として使われますが、

類義語を知って
おくと何かと便利です。

「ご清栄」の類義語としては
微妙に意味合いは違うのですが

・ご健勝
・ご盛栄
・ご繁栄
・ご隆昌

などがあります。
例文をあげておきましょう。

・「ご健勝をお祈りしております」
・「ご健勝とご活躍をお祈り申し上げます」
・「全国大会でのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます」

・「拝啓 貴社益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます」
・「益々のご繁栄の段、なによりでございます」
・「御社のご隆昌を心よりお祈り申し上げます」

「ご清栄」をビジネスシーンで上手に使うために

普段、ビジネス文書や手紙の中で、
定型文として
何気なく使っている「ご清栄」。

本来の意味と使い方、
「ご清祥」との違い、
理解できましたでしょうか?

ビジネスシーンにおいては、
ビジネス文章の挨拶文は非常に大切です。

挨拶文で印象が変わる
といっても過言ではありません。

ですから、意味を理解し、相手によって
言葉を使い分けることが必要です。

決して難しくはありません。

基本的な文章を覚えてしまい、
送る相手の状況を思い浮かべながら、

状況に合った言葉を選ぶというパターンを
作ってしまうと
スムーズに書けるようになります。

「ご清栄」は
企業にも個人にも使えることから
ビジネス文書では頻繁に登場します。

手紙の冒頭には、
相手の現況を讃える
言葉を置くのが基本です。

今まで深く考えず
使っていた人も多いと思いますが、

それぞれに違った意味があり、
相手や相手の状況に合わせて
使い分けられるようになりたいものです。

ビジネス用語をきちんと使い分けることは
個人の評価に大きくつながります。

形式的にワンパターンで使うのではなく
送付する先方に合わせて

「ご清祥」「ご繁栄」「ご隆昌」など
使い分けをしてみましょう。

相手のことを
どれだけ理解し考えているか。
ここが大きなポイントです。

ここはビジネス敬語という枠を超えて
営業マンとしても最も必要な能力でもあり
大切な資質ではないでしょうか。

「ご清栄」という言葉は、
企業宛の文書やメールなどの
挨拶として使われますが

単に定型句でなく
心を込めて使ううべき言葉です。

そして、
相手の健康や繁栄を喜ぶ言葉ですから

やはり心から相手の幸せを願える
私達でありたいものです。



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