一顧だにしないのお勧め文例20選とNG例
目次
「一顧だにしない」
相手の存在や意見を軽視することを示す言葉と言えます。
自分の考えだけを押し通す人に対して
「彼は他人の意見を一顧だにしない」と言うことで、その態度を批判することができます。
では、この「一顧だにしない」は
どういった意味で、
どのように使う言葉なのでしょうか。
「一顧だにしない」とは
「一度も振り返らない様子」を意味し、
他者の意見や感情を無視する態度を表す言葉です。
ビジネスマンというより
社会人として是非とも
理解しておきたいフレーズです。
先日ある会議に参加したのですが
参加者の意見を全く聞かずに進行する司会者がいました。
その時、周囲の人々は
「彼は参加者の意見を一顧だにしない…」
と不満を漏らしていました。
今日はこの
「一顧だにしない」の意味と使い方、
例文や類義語を記事にしました。
「一顧だにしない」の意味
他人の意見や状況を
まったく気にかけないことを示します。
「一顧だにしない」の「一顧」には
「一度見ること」という意味があります。
「一顧だにしない」というのは、
他者の存在や声に対して
全く注意を払わない様子を示しています。
周囲の意見や状況を無視して
自分の考えだけを貫く姿勢に対し、
冷淡さや無関心を表現した言葉が「一顧だにしない」です。
「一顧だにしない」の使い方
「一顧だにしない」という表現は、
無視する、または全く気にかけないという意味で使われます。
この表現は、
「一顧」という言葉が「一度見る」という意味を持ち、
「だにしない」が「さえしない」という否定の意味を加えています。
つまり、「一度も見ることさえしない」ということで、
相手や物事に対して全く関心がないことを表現しています。
「一顧だにしない」には強い否定のニュアンスがある
「一顧だにしない」を使う場合、
その対象に対する強い無関心や軽視の気持ちが込められています。
ビジネスシーン
ビジネスシーンにおいて
「一顧だにしない」という表現は、
特定の提案や意見に対して全く考慮しない場合に使われます。
例えば、
上司が部下の提案を全く受け入れない場合や、
競合他社の動向に対して無関心であることを示す際に
「一顧だにしない」というフレーズが使われます。
ビジネスシーンにおける
「一顧だにしない」を使った
例文を紹介しておきます。
・「その提案については、彼は一顧だにしない姿勢を貫いています。」
・「市場の変化に対して、一顧だにしない企業は生き残れないでしょう。」
・「彼女の意見は一顧だにしないと決めたようです。」
手紙
「一顧だにしない」というフレーズは
挨拶やスピーチなど口語で
使う場合が多い表現ですが、
メールや手紙といった
文章としても使用されます。
手紙における「一顧だにしない」を
使った例文を紹介しておきます。
・「貴社の提案については、一顧だにしない方針です。」
・「この件に関しては、一顧だにしないとお伝えいたします。」
ご提案
「一顧だにしない」のフレーズと一緒に
使われる言葉に「ご提案」があります。
・「ご提案については、一顧だにしないという結果になりました。」
・「先日のご提案は、一顧だにしないと判断いたしました。」
メール
メールでの文例をあげておきます。
提案に対する返答のメールです。
件名:ご提案に関するお返事
株式会社○○
営業部 田中様
平素よりお世話になっております。
ご提案いただきました件について、
社内で検討いたしましたが、
残念ながら一顧だにしないという結論に至りました。
今後とも何か新しいご提案がございましたら、
ぜひお知らせください。
まずはお返事まで。
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署名
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「一顧だにしない」への
返事は慎重に
メールなどで「一顧だにしない…」
と送られてきた場合、
その意見に対する反応を
慎重に考えた上で返事を述べましょう。
例えば、
「ご提案については、今後の参考にさせていただきます。」
などがあります。
「一顧だにしない」のNG例
本日は一顧だにしないご配慮をいただき誠にありがとうございます。
一顧だにしないお引き立てにあずかりまして光栄です。
一顧だにしないおかげさまです。
一顧だにしないつかぬことをお伺いしますが…
今日は一顧だにしないお伺いいたしました。
先日は一顧だにしない貴社を訪問させていただき感謝です。
一顧だにしないお待たせしました。
このような使い方は誤りです。
「一顧だにしない」は、
相手の行動や意見を全く考慮しないことを意味します。
しかし、相手に対して無関心であることを示すため、
失礼にあたると受け取られることが多いです。
相手に不快な思いをさせないよう、
言葉を選ぶことが重要であり、
誤解を避けるためにも注意が必要です。
「一顧だにしない」のお勧め文例20選
「一顧だにしない」
お勧め文例を紹介します。
1、「一顧だにしないご意見をいただき、誠にありがとうございます。今後の参考にさせていただきます。」
2、「一顧だにしないご指摘を受け止め、改善に努めてまいります。」
3、「一顧だにしないご意見を真摯に受け止め、社内で検討いたします。」
4、「一顧だにしないご指摘をいただき、感謝申し上げます。今後の業務に活かしてまいります。」
5、「お忙しい中、一顧だにしないご意見をお寄せいただき、誠にありがとうございます。」
6、「本日は貴重なご意見をいただき、一顧だにしない姿勢で取り組んでまいります。」
7、「一顧だにしないご意見をいただき、心より感謝申し上げます。」
8、「先日は貴重なご意見をいただき、一顧だにしない姿勢で改善に努めます。」
9、「この度は一顧だにしないご意見を賜り、誠にありがとうございました。」
10、「本日はお忙しいところ、一顧だにしないご意見をいただき、感謝申し上げます。」
11、「一顧だにしないご意見をお寄せいただき、誠にありがとうございます。今後の参考にさせていただきます。」
12、「皆様にはお手間を取らせて失礼しました。一顧だにしないご意見をいただき、感謝申し上げます。」
13、「本日は一顧だにしないご意見をいただき、誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。」
14、「先日は一顧だにしないご意見をいただき、心より感謝申し上げます。」
15、「一顧だにしないご意見をいただき、今後の改善に繋げてまいります。」
16、「先日は一顧だにしないご意見を賜り、誠にありがとうございました。」
17、「一顧だにしないご意見をいただき、感謝の念に堪えません。」
18、「本日は一顧だにしないご意見をいただき、誠に恐縮です。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。」
19、「本日は、貴重なご意見を一顧だにしない姿勢で受け止め、改善に努めます。」
20、「本日は一顧だにしないご意見をいただき、誠にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。」
「一顧だにしない」の類語表現
「一顧だにしない」の
類語表現をあげておきます。
無視する
「一顧だにしない」の類語表現には
「無視する」があります。
「無視する」とは、
相手や物事に対して全く注意を払わないことを意味し、
日常会話やビジネスシーンで広く使われます。
特に、重要なことを軽視する場合に使われることが多いです。
例えば、
「彼はその提案を無視して、自分の意見を押し通した」
などと使います。
「気にしない」ことを強調したい場合は、「彼はその問題を無視しているようだ」といった使い方になります。
顧みない
「一顧だにしない」の類語には
「顧みない」も当てはまります。
「顧みない」とは、
過去のことや他者の意見を考慮しないことを指し、
特に自分の信念や目標に集中している場合に使われます。
「彼は周囲の反対を顧みず、自分の道を進んでいる」
このような表現になります。
「一顧だにしない」のフレーズを営業マンが正しく使うために
軽視しない姿勢を表す
「一顧だにしない」の意味と使い方を
お伝えしてきました。
営業マン時代、顧客からのフィードバックを
受け取った際にお礼状に
「一顧だにしない」の一言を
添えることが多かったです。
「この度は貴重なご意見をいただきまして誠にありがとうございました。」
「おかげさまでサービス向上に繋がりました。」
「これも皆様の一顧だにしないご指摘のおかげと厚くお礼申し上げます… …」
なんとなく使ってきた方も
少なくないと思いますが、
顧客との関係を深めるために、
感謝の気持ちを込めたり、
「一顧だにしない」を自然と使えると、
誠実で信頼できる印象を持たれるでしょう。
是非、「一顧だにしない」を使って
お世話になった人に
感謝の気持ちを伝えていきましょう。
感謝を言葉にすることで
あなたの印象が大きくアップします。