甘んじてのお勧め文例20選とNG例
目次
「甘んじて」
自らの立場を受け入れる姿勢を示す言葉と言えます。
自分の役割や状況に対して、無理をせずに受け入れることが求められる場面で
「甘んじてその役割を果たすことにします。」といった表現が使われます。
では、この「甘んじて」は
どういった意味で、
どのように使う言葉なのでしょうか。
「甘んじて」とは
「自らの状況を受け入れること」を意味し、
自分の立場や役割に対する
謙虚さと受容の姿勢を表す言葉です。
ビジネスマンというより
社会人として是非とも
押さえておきたいフレーズです。
先日あるプロジェクトに参加したのですが
自分の役割が限られていることを理解し、
チームミーティングで
「私はこの役割に甘んじて…」
と発言して、協力の意志を示しました。
今日はこの
「甘んじて」の意味と使い方、
例文や類義語を記事にしました。
「甘んじて」の意味
自分の状況や立場に対して
満足し、受け入れることを指します。
「甘んじて」の「甘んじる」には
「自分の状況を受け入れる」
との意味があります。
「甘んじて」というのは、
自分の現状に対して不満を持たず、
それを受け入れる様子を示しています。
困難な状況や制約の中で
自分の役割を果たそうとする姿勢に対し、
謙虚さと前向きな態度を表現した言葉が「甘んじて」です。
「甘んじて」の使い方
「甘んじて」という表現は、
自分の状況や立場に対して受け入れる姿勢を示す言葉として使われます。
先述しましたが、
「甘んじる」という言葉は、
自分の現状や役割に満足し、受け入れることを意味します。
「自分の役割や状況に対して、特に不満を持たず、受け入れている」という
心情を表す表現となっています。
「甘んじて」には謙虚さを加える
「甘んじて」を使う場合、
「この役割を甘んじて受け入れます」といったように、
謙虚な姿勢を示す言葉と一緒に使われます。
ビジネスシーン
ビジネスシーンにおいて
「甘んじて」という表現は、
自分の役割や責任を受け入れる際に
使われることが多いです。
特に、上司や同僚に対して自分の立場を
理解してもらうための挨拶や
報告の際に「甘んじて」というフレーズを使います。
ビジネスシーンにおける
「甘んじて」を使った
例文を紹介しておきます。
・「このプロジェクトの責任者として、甘んじて役割を果たします。」
・「私の経験不足ではありますが、甘んじてこの仕事を引き受けます。」
・「この役割を甘んじて受け入れ、全力で取り組みます。」
手紙
「甘んじて」というフレーズは
挨拶やスピーチなど口語で
使う場合が多い表現ですが、
メールや手紙といった
文章としても使用されます。
手紙における「甘んじて」を
使った例文を紹介しておきます。
・「このたびは、甘んじてお引き受けさせていただきます。」
・「私の力不足ではありますが、甘んじてこの任務を全ういたします。」
ご提案
「甘んじて」のフレーズと一緒に
使われる言葉に「ご提案」があります。
・「この提案を甘んじて受け入れていただければ幸いです。」
・「私の提案を甘んじてご検討いただけますようお願い申し上げます。」
メール
メールでの文例をあげておきます。
提案に関するメールです。
件名:提案の件
株式会社○○
営業部 田中様
平素より大変お世話になっております。
このたびは、私の提案を甘んじて受け入れていただき、
誠にありがとうございます。
提案内容については、今後の進行において
貴社にとって有益なものとなるよう、
全力で取り組む所存です。
心より感謝申し上げます。
まずは提案のお礼を申し上げます。
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署名
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「甘んじて」への
返事は受け入れを示す
メールなどで「甘んじて…」と送られてきた場合、
その姿勢に対する理解を示す返事を
述べましょう。
例えば、
「この役割を引き受けていただき、誠にありがとうございます。」
などがあります。
「甘んじて」のNG例
本日は甘んじてご参加いただき誠にありがとうございます。
甘んじてお引き立てにあずかりまして光栄です。
甘んじておかげさまです。
甘んじてつかぬことをお伺いしますが…
今日は甘んじてお伺いいたしました。
先日は甘んじて貴社を訪問させていただき感謝です。
甘んじてお待たせしました。
このような使い方は誤りです。
「甘んじて」は、
自分の立場や状況に満足していることを表す言葉ですが、
相手に対して使うと誤解を招くことがあります。
特に、相手の行動や気持ちを軽視しているように受け取られることがあり、
不快感を与える可能性があります。
相手に敬意を表すためには、
より適切な表現を選ぶことが重要ですので、注意してください。
「甘んじて」のお勧め文例20選
「甘んじて」
お勧め文例を紹介します。
1、「甘んじてお待ちいただくことになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
2、「甘んじてお待ちいただきありがとうございます。さっそくお手続きを始めさせていただきます。」
3、「甘んじてお待ちいただくことになりますが、ご都合のよろしい時にお越しくださいませ。」
4、「甘んじてお待ちいただきますが、弊社までお出かけいただきますと幸いです。」
5、「遠方より甘んじてお越しいただき誠にありがとうございます。」
6、「当日はお待たせすることが予想されるため甘んじてお待ちいただくことになりますが、ご容赦くださいますようお願いいたします。」
7、「本日は甘んじてお待ちいただきありがとうございました。」
8、「先日は甘んじて本当にありがとうございました。」
9、「この度は甘んじて弊社までお運びいただき恐縮です。心より感謝申し上げます。」
10、「本日はお忙しいところ、また甘んじてお待ちいただき、誠にありがとうございました。」
11、「甘んじてお待たせしてすみません。お待ち申し上げておりました。本日はよろしくお願いいたします。」
12、「皆様にはお手間を取らせて失礼しました。本日は甘んじて弊社までお越しいただきありがとうございます。」
13、「本日は甘んじてお待ちいただきありがとうございました。お気を付けてお帰り下さい。」
14、「先日は甘んじて弊社までご足労いただき、誠にありがとうございました。」
15、「甘んじてこちらまでお出かけいただきお手数おかけしました。しかし現場の状況をご覧いただけて良かったと感じています。」
16、「先日は甘んじて、取引先の皆様にはご足労をいただき、心より感謝申し上げます。」
17、「甘んじて弊社まで足を運んでいただき感謝の念に堪えません。」
18、「本日は甘んじてお越しいただき恐縮です。次回は弊社より貴社にお伺いいたします。」
19、「本日は、雨で甘んじてを、父○○○○の葬儀・告別式にご参列いただきまして誠にありがとうございました。お陰様で滞りなく式を終えることができました。」
20、「本日は甘んじて、私達のために式にお越しいただきまして誠にありがとうございます。」
「甘んじて」の類語表現
「甘んじて」の
類語表現をあげておきます。
受け入れる
「甘んじて」の類語表現には
「受け入れる」があります。
「受け入れる」とは、
状況や結果をそのまま受け止めることを意味し、
主に日常会話やビジネスシーンで用いられます。
自分の意に反することでも、受け入れる姿勢を示します。
例えば、
「結果を受け入れることが大切です」
などと使います。
「受け入れる」ことを強調したい場合は、「この状況を受け入れるしかない」といった使い方になります。
甘受する
「甘んじて」の類語には
「甘受する」も当てはまります。
「甘受する」とは、
不本意な状況や結果を受け入れることを指し、
「この結果を甘受する覚悟です」といった表現が可能です。
このように、
「甘んじて」と同じく、受け入れることを強調する言葉として使われます。
「甘んじて」のフレーズを営業マンが正しく使うために
謙虚な姿勢を表す
「甘んじて」の意味と使い方を
お伝えしてきました。
営業マン時代、お客様から
フィードバックをいただいた際のお礼状に
「甘んじて」の一言を
添えることが多かったです。
「この度は貴重なご意見をいただきまして誠にありがとうございました。」
「おかげさまで、より良いサービスを提供できるよう努めてまいります。」
「これも皆様の甘んじてのご指摘のおかげと厚くお礼申し上げます… …」
なんとなく使ってきた方も
少なくないと思いますが、
お客様との関係を深めるために、
感謝の気持ちを込めたり、
「甘んじて」を自然と使えると、
誠実で信頼できる印象を持たれるでしょう。
是非、「甘んじて」を使って
お世話になった人に
感謝の気持ちを伝えていきましょう。
感謝を言葉にすることで
あなたの印象が大きくアップします。