薫風の候のお勧め文例20選とNG例
目次
「薫風の候」
季節の移り変わりを感じさせる言葉と言えます。
心地よい風が吹く中、自社のイベントに参加していただいたお客様に対して
「薫風の候、弊社のイベントにお越しいただきましてありがとうございます。」
では、この「薫風の候」は
どういった意味で、
どのように使う言葉なのでしょうか。
「薫風の候」とは
「心地よい風が吹く季節」を意味し、
来訪者に対する
歓迎と感謝を表す言葉です。
ビジネスマンというより
社会人として是非とも
押さえておきたいフレーズです。
先日あるセミナーに参加したのですが
爽やかな風が吹く日でした。
オープニングの挨拶で
「本日は薫風の候…」
で講義がスタートしていきました。
今日はこの
「薫風の候」の意味と使い方、
例文や類義語を記事にしました。
「薫風の候」の意味
春の訪れを告げる心地よい風が吹く頃、
自然の中で新たな息吹を感じる時期です。
「薫風の候」の「薫風」には、
「香り高い風が吹いている」
との意味があります。
「薫風」とは、
花や草木の香りを運ぶ優しい風を示しています。
この時期に感じる風は、
心を和ませ、自然との一体感をもたらしてくれます。
新しい季節の到来を喜び、
自然の恵みを感じることができる「薫風の候」です。
「薫風の候」の使い方
「薫風の候」という表現は、
季節の挨拶としてよく使われます。
先述しましたが、
「薫風」とは、
心地よい香りを伴った風のことを指します。
「春の訪れを感じさせる、穏やかで爽やかな風が吹いている時期に」
という意味合いを持ち、
相手への思いやりや季節感を表す表現となっています。
「薫風の候」には季節感を加える
「薫風の候」を使う場合、
「ご自愛ください」
など、
相手を気遣う言葉と一緒に使われます。
ビジネスシーン
ビジネスシーンにおいて
「薫風の候」という表現は、
メールや手紙、挨拶と様々な場面で
使われています。
春の訪れを感じる時期に送る挨拶として、
相手の健康や繁栄を願う気持ちを込めて「薫風の候」
というフレーズを使います。
ビジネスシーンにおける
「薫風の候」を使った
例文を紹介しておきます。
・「薫風の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。」
・「薫風の候、貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。」
・「薫風の候、皆様のご健康をお祈り申し上げます。」
手紙
「薫風の候」というフレーズは
挨拶やスピーチなど口語で
使う場合が多い表現ですが、
メールや手紙といった
文章としても使用されます。
手紙における「薫風の候」を
使った例文を紹介しておきます。
・「薫風の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。」
・「このたびは薫風の候、貴社までお越しいただき誠にありがとうございました。」
ご挨拶
「薫風の候」のフレーズと一緒に
使われる言葉に「ご挨拶」があります。
・「薫風の候、皆様にご挨拶申し上げます。」
・「薫風の候、心よりご挨拶申し上げます。」
メール
メールでの文例をあげておきます。
ご挨拶のメールです。
件名:ご挨拶
株式会社○○
営業部 中山様
平素より大変お世話になっております。
薫風の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
このたびは貴重なお時間をいただき、
心より感謝申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
まずはご挨拶まで。
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署名
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「薫風の候」への
返事は感謝を述べる
メールなどで「薫風の候…」
と送られてきた場合、相手の気遣いに対する感謝を
返事として述べましょう。
例えば、
「薫風の候、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。」
などがあります。
「薫風の候」のNG例
本日は薫風の候、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございます。
薫風の候、お引き立てにあずかりまして光栄です。
薫風の候、おかげさまです。
薫風の候、つかぬことをお伺いしますが…
今日は薫風の候、お伺いいたしました。
先日は薫風の候、貴社を訪問させていただき感謝です。
薫風の候、お待たせしました。
このような使い方は誤りです。
「薫風の候」は、
心地よい風が吹く季節に、
相手に感謝の気持ちを伝える言葉です。
しかし、「薫風」が「香りの風」という意味を持つため、
あまりにも形式的に使うと、
相手に違和感を与えることがあります。
相手に不快な思いをさせないよう、
言葉を選ぶことが大切ですので、
使い方には注意が必要です。
「薫風の候」のお勧め文例20選
「薫風の候」
お勧め文例を紹介します。
1、「薫風の候、ご多忙の中お越しいただきありがとうございます。」
2、「薫風の候、心地よい季節にお越しいただき感謝申し上げます。」
3、「薫風の候、お運びいただくことになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
4、「薫風の候、お出かけいただきますと幸いです。」
5、「遠方より薫風の候お越しいただき誠にありがとうございます。」
6、「本日は薫風の候、お越しいただくことになりますが、どうぞご無理のないようお願いいたします。」
7、「本日は薫風の候、ご足労いただきありがとうございました。」
8、「先日は薫風の候、本当にありがとうございました。」
9、「この度は薫風の候、弊社までお運びいただき恐縮です。心より感謝申し上げます。」
10、「本日はお忙しいところ、また薫風の候お出かけいただき、誠にありがとうございました。」
11、「薫風の候、ご足労をおかけしてすみません。お待ち申し上げておりました。本日はよろしくお願いいたします。」
12、「皆様にはお手間を取らせて失礼しました。本日は薫風の候、弊社までお越しいただきありがとうございます。」
13、「本日は薫風の候、お越しいただきありがとうございました。お気を付けてお帰り下さい。」
14、「先日は薫風の候、弊社までご足労いただき、誠にありがとうございました。」
15、「薫風の候、こちらまでお出かけいただきお手数おかけしました。しかし現場の状況をご覧いただけて良かったと感じています。」
16、「先日は薫風の候、取引先の皆様にはご足労をいただき、心より感謝申し上げます。」
17、「薫風の候、弊社まで足を運んでいただき感謝の念に堪えません。」
18、「本日は薫風の候、お越しいただき恐縮です。次回は弊社より貴社にお伺いいたします。」
19、「本日は、心地よい薫風の候を、父○○○○の葬儀・告別式にご参列いただきまして誠にありがとうございました。お陰様で滞りなく式を終えることができました。」
20、「本日は薫風の候、私達のために式にお越しいただきまして誠にありがとうございます。」
「薫風の候」の類語表現
「薫風の候」の
類語表現をあげておきます。
初夏の季節
「薫風の候」の類語表現には
「初夏の季節」があります。
「初夏の季節」とは、
新緑が美しく、心地よい風が吹く時期を指し、
主に自然や季節感を表現する際に用いられます。
この時期は、さまざまな花が咲き誇り、
人々の心を和ませる季節です。
例えば、
「初夏の季節にふさわしいイベントを企画しました」
などと使います。
爽やかな風
「薫風の候」の類語には
「爽やかな風」も当てはまります。
「薫風の候」と同じく、
心地よい風を感じる状況で使われる言葉です。
「今日は爽やかな風が吹いていて、散歩日和です」
このような表現になります。
「薫風の候」のフレーズを営業マンが正しく使うために
心地よい季節の訪れを表す
「薫風の候」の意味と使い方を
お伝えしてきました。
営業マン時代、お客様へのご挨拶や
季節の変わり目に送るメッセージに
「薫風の候」の一言を
添えることが多かったです。
「この度はお世話になっております。薫風の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。」
「おかげさまで新たなプロジェクトが進行中です。」
「これも皆様の薫風の候のご支援のおかげと心より感謝申し上げます… …」
なんとなく使ってきた方も
少なくないと思いますが、
季節の挨拶やお礼のメールを送ったり、
お客様へ感謝の気持ちを込めたり、
「薫風の候」を自然と使えると、
温かみのある印象を持たれるでしょう。
是非、「薫風の候」を使って
お世話になった人に
感謝の気持ちを伝えていきましょう。
感謝を言葉にすることで
あなたの印象が大きくアップします。