周知の事実のお勧め文例20選とNG例
目次
「周知の事実」
一般的に認識されている事柄を指す言葉と言えます。
多くの人が知っている情報を前提にして、
「周知の事実として、私たちの業界は急速に変化しています。」
では、この「周知の事実」は
どういった意味で、
どのように使う言葉なのでしょうか。
「周知の事実」とは
「広く知られている事実」を意味し、
特定の情報を共有する際に
相手に理解を促す言葉です。
ビジネスマンとしてはもちろん、
日常会話でも是非とも
押さえておきたいフレーズです。
先日、業界のセミナーに参加したのですが、
講師が冒頭で
「これは周知の事実ですが…」
と話を始めました。
今日はこの
「周知の事実」の意味と使い方、
例文や類義語を記事にしました。
「周知の事実」の意味
多くの人が知っていることや
一般的に認識されている事柄を指します。
「周知の事実」の「周知」には
「広く知られている」という意味があります。
「事実」とは、
真実であることや現実の状態を示しています。
広く知られている事柄について
改めて言及することは、
その重要性や影響を再確認するための言葉が「周知の事実」です。
「周知の事実」の使い方
「周知の事実」という表現は、
一般的に広く知られている事柄を指す際に使われます。
先述しましたが、
「周知」とは多くの人に知られていることを意味し、
「事実」は真実であることを示します。
「多くの人が知っている事柄について言及する際に」
という意味合いを持つ表現となっています。
「周知の事実」には説明を加える
「周知の事実」を使う場合、
「皆様ご存知の通り」
など、
前置きの言葉と一緒に使われることが多いです。
ビジネスシーン
ビジネスシーンにおいて
「周知の事実」という表現は、
会議やプレゼンテーション、メールなど様々な場面で
使われています。
特定の情報や状況について、
参加者全員が理解していることを前提に話を進める際に
「周知の事実」というフレーズを用います。
ビジネスシーンにおける
「周知の事実」を使った
例文を紹介しておきます。
・「このプロジェクトの重要性は、周知の事実です。」
・「市場の変化については、周知の事実として認識されています。」
・「我々の業界における競争の激化は、周知の事実です。」
手紙
「周知の事実」というフレーズは
挨拶やスピーチなど口語で
使う場合が多い表現ですが、
メールや手紙といった
文章としても使用されます。
手紙における「周知の事実」を
使った例文を紹介しておきます。
・「ご承知の通り、周知の事実として、業界全体が変革を求められています。」
・「このたびの変更については、周知の事実としてお知らせいたします。」
会議
「周知の事実」のフレーズと一緒に
使われる言葉に「ご承知の通り」があります。
・「本日の議題については、周知の事実として皆様にお伝えしたいと思います。」
・「この問題は、周知の事実として認識されていますので、改めて確認いたします。」
メール
メールでの文例をあげておきます。
会議の案内メールです。
件名:次回会議のご案内
株式会社○○
営業部 田中様
平素より大変お世話になっております。
次回の会議では、
周知の事実として、業界の最新動向について
議論したいと考えております。
皆様のご意見を伺う貴重な機会ですので、
ぜひご参加いただけますようお願い申し上げます。
何卒よろしくお願いいたします。
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署名
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「周知の事実」への
返事は理解を示す
メールなどで「周知の事実…」
と送られてきた場合、その内容に対する理解を
返事として述べましょう。
例えば、
「ご案内いただき、ありがとうございます。内容について承知いたしました。」
などがあります。
「周知の事実」のNG例
本日は周知の事実を踏まえてお話しさせていただきます。
周知の事実に基づき、貴社のご意見を伺いたいと思います。
周知の事実ですが、改めてご確認いただければ幸いです。
これは周知の事実であるため、特に説明は不要かと思いますが…
今日は周知の事実を前提にお伺いいたしました。
先日は周知の事実を考慮し、貴社を訪問させていただき感謝です。
周知の事実をお伝えするためにお待たせしました。
このような使い方は誤りです。
「周知の事実」は、
多くの人が知っていることを前提にした
話を進める際に使われる言葉です。
しかし、「周知の事実」という表現は、
相手に対して「あなたも知っているはず」と
暗に強要する印象を与えることがあります。
相手に不快な思いをさせないよう、
言葉を選ぶことが重要であり、
状況に応じて配慮した表現を心がける
ことが望ましいです。
「周知の事実」のお勧め文例20選
「周知の事実」
お勧め文例を紹介します。
1、「周知の事実として、皆様にはご理解いただいているかと思いますが、何卒よろしくお願いいたします。」
2、「周知の事実に基づき、今後の方針についてお話しさせていただきます。」
3、「周知の事実ですが、私たちの取り組みが重要であることを再確認したいと思います。」
4、「周知の事実として、皆様のご協力が不可欠です。引き続きよろしくお願いいたします。」
5、「この件については、周知の事実であるため、改めてご説明する必要はないかと思います。」
6、「周知の事実ですが、私たちの目指す方向性について再度確認しておきましょう。」
7、「本日は、周知の事実に関する重要な情報をお伝えするためにお集まりいただきました。」
8、「先日は、周知の事実に関して貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。」
9、「この度は、周知の事実に基づく新たな取り組みについてお話しできることを嬉しく思います。」
10、「本日はお忙しい中、周知の事実に関する会議にご参加いただき、誠にありがとうございました。」
11、「周知の事実により、今後の進め方について皆様のご意見を伺いたいと思います。」
12、「皆様にはお手間を取らせて失礼しましたが、周知の事実に関する重要な情報をお伝えできて良かったです。」
13、「本日は、周知の事実に基づく新しい方針についてお話しできることを楽しみにしておりました。」
14、「先日は、周知の事実に関して貴社のご理解をいただき、誠にありがとうございました。」
15、「周知の事実ですが、私たちの活動が地域に与える影響についても考慮していきたいと思います。」
16、「先日は、周知の事実に関して皆様にご協力いただき、心より感謝申し上げます。」
17、「周知の事実として、私たちの目標に向けて一緒に進んでいけることを嬉しく思います。」
18、「本日は、周知の事実に基づく新たな提案をさせていただきます。」
19、「本日は、周知の事実に関する重要な会議にご参加いただき、誠にありがとうございました。」
20、「本日は、周知の事実に基づき、私たちの活動にご理解を賜り、誠にありがとうございます。」
「周知の事実」の類語表現
「周知の事実」の
類語表現をあげておきます。
公然の事実
「周知の事実」の類語表現には
「公然の事実」があります。
「公然の事実」とは、
誰もが知っている事柄を指し、
主に議論や説明の際に用いられます。
特に、特別な説明を必要としない場合に使われます。
例えば、
「これは公然の事実であり、誰もが理解していることです」
などと使います。
「明らかにしたい」ことを強調する場合は、「これは公然の事実であることを明確にしたい」といった使い方になります。
常識
「周知の事実」の類語には
「常識」も当てはまります。
「周知の事実」と同じく、
多くの人が知っていることを指す言葉です。
「この問題については常識として理解されています」
このような表現になります。
「周知の事実」のフレーズを営業マンが正しく使うために
明確な情報を伝える
「周知の事実」の意味と使い方を
お伝えしてきました。
営業マン時代、お客様との打ち合わせで
重要なポイントを強調する際に
「周知の事実」の一言を
添えることが多かったです。
「この度の市場動向は周知の事実であり、私たちもその影響を受けております。」
「おかげさまで、皆様のご支援により、順調に業務を進めることができています。」
「これもお客様の周知の事実に基づくご理解のおかげと厚くお礼申し上げます… …」
なんとなく使ってきた方も
少なくないと思いますが、
プレゼンテーションや報告書を作成する際に、
お客様へ信頼性を持たせるために、
「周知の事実」を自然と使えると、
信頼感と専門性のある印象を持たれるでしょう。
是非、「周知の事実」を使って
お客様に正確な情報を伝え、
信頼関係を築いていきましょう。
明確な情報を言葉にすることで
あなたの信頼度が大きくアップします。