相手方のお勧め文例20選とNG例
目次
「相手方」
ビジネスにおける重要なコミュニケーションの一環と言えます。
取引先との会話の中で
「相手方のご意向を尊重し、最善の提案をさせていただきます。」
では、この「相手方」は
どういった意味で、
どのように使う言葉なのでしょうか。
「相手方」とは
「相手の側」を意味し、
ビジネスにおける
相手への配慮と敬意を表す言葉です。
ビジネスマンとしてはもちろん、
社会人としても是非とも
押さえておきたいフレーズです。
先日ある商談に参加したのですが
相手方との意見交換が非常に活発でした。
会話の中で
「相手方のニーズをしっかりと把握し…」
で話が進んでいきました。
今日はこの
「相手方」の意味と使い方、
例文や類義語を記事にしました。
「相手方」の意味
ビジネスや交渉の場において、
自分とは異なる立場や意見を持つ人を指します。
「相手方」の「相手」には、
「対峙する存在」という意味があります。
「方」という言葉は、
その人の立場や状況を示す役割を果たしています。
異なる意見や立場を持つ相手に対し、
敬意を持って接することが重要であることを示す言葉が「相手方」です。
「相手方」の使い方
「相手方」という表現は、
ビジネスや法律の文脈でよく使われます。
先述しましたが、
「相手方」という言葉は、
取引や契約における相手を指す表現です。
「契約の当事者としての立場を明確にし、
その意向や行動を示すために用いられる」
という意味合いを持っています。
「相手方」には具体的な情報を加える
「相手方」を使う場合、
「相手方の意向を尊重しつつ」
など、
具体的な状況や意図を示す言葉と一緒に使われます。
ビジネスシーン
ビジネスシーンにおいて
「相手方」という表現は、
契約書や合意書、メールなど様々な場面で
使われています。
取引先とのやり取りや、
交渉の際に相手の立場を明確にするために
「相手方」というフレーズを用います。
ビジネスシーンにおける
「相手方」を使った
例文を紹介しておきます。
・「本契約においては、相手方の同意が必要です。」
・「先日は相手方との打ち合わせにお時間をいただき、誠にありがとうございました。」
・「相手方の意向を踏まえた上で、次のステップを検討いたします。」
手紙
「相手方」というフレーズは
挨拶やスピーチなど口語で
使う場合が多い表現ですが、
メールや手紙といった
文章としても使用されます。
手紙における「相手方」を
使った例文を紹介しておきます。
・「このたびは、相手方との合意に至り、心より感謝申し上げます。」
・「先日は相手方との会議にお越しいただき、誠にありがとうございました。」
メール
メールでの文例をあげておきます。
契約に関するお礼のメールです。
件名:契約締結のお礼
株式会社○○
営業部 田中様
平素より大変お世話になっております。
このたびは相手方との契約締結に際し、
貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。
今後とも良好な関係を築いていけるよう、
努力してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
まずは契約締結のお礼を申し上げます。
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署名
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「相手方」への
返事は感謝を述べる
メールなどで「相手方…」
と送られてきた場合、相手の配慮に対する感謝を
返事として述べましょう。
例えば、
「先日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。」
などがあります。
「相手方」のNG例
本日は相手方にお越しいただき誠にありがとうございます。
相手方のお引き立てにあずかりまして光栄です。
相手方のおかげさまです。
相手方にお伺いしますが…
今日は相手方にお伺いいたしました。
先日は相手方を訪問させていただき感謝です。
相手方をお待たせしました。
このような使い方は誤りです。
「相手方」は、
ビジネスシーンでの相手を指す言葉ですが、
あまりにも形式的で堅苦しい印象を与えることがあります。
特に、相手を「方」と呼ぶことで、
距離感を感じさせる場合もあるため、
より親しみやすい表現を選ぶことが望ましいです。
相手に不快な思いをさせないよう、
言葉を工夫した方が良い場合もあるので注意して下さい。
「相手方」のお勧め文例20選
「相手方」
お勧め文例を紹介します。
1、「相手方にお越しいただくことになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
2、「相手方にご来店いただきありがとうございます。さっそくお手続きを始めさせていただきます。」
3、「相手方にお運びいただくことになりますが、ご都合のよろしい時にご来社くださいませ。」
4、「相手方にご足労いただきますが、弊社までお出かけいただきますと幸いです。」
5、「遠方より相手方にお越しいただき誠にありがとうございます。」
6、「当日は悪天候が予想されるため相手方にお越しいただくことになりますが、ご容赦くださいますようお願いいたします。」
7、「本日は相手方にご足労いただきありがとうございました。」
8、「先日は相手方に本当にありがとうございました。」
9、「この度は相手方に弊社までお運びいただき恐縮です。心より感謝申し上げます。」
10、「本日はお忙しいところ、また相手方にお出かけいただき、誠にありがとうございました。」
11、「相手方にご足労をおかけしてすみません。お待ち申し上げておりました。本日はよろしくお願いいたします。」
12、「皆様にはお手間を取らせて失礼しました。本日は相手方に弊社までお越しいただきありがとうございます。」
13、「本日は相手方にお越しいただきありがとうございました。お気を付けてお帰り下さい。」
14、「先日は相手方に弊社までご足労いただき、誠にありがとうございました。」
15、「相手方にこちらまでお出かけいただきお手数おかけしました。しかし現場の状況をご覧いただけて良かったと感じています。」
16、「先日は相手方に、取引先の皆様にはご足労をいただき、心より感謝申し上げます。」
17、「相手方に弊社まで足を運んでいただき感謝の念に堪えません。」
18、「本日は相手方にお越しいただき恐縮です。次回は弊社より貴社にお伺いいたします。」
19、「本日は、雨で相手方を、父○○○○の葬儀・告別式にご参列いただきまして誠にありがとうございました。お陰様で滞りなく式を終えることができました。」
20、「本日は相手方、私達のために式にお越しいただきまして誠にありがとうございます。」
「相手方」の類語表現
「相手方」の
類語表現をあげておきます。
対方
「相手方」の類語表現には
「対方」があります。
「対方」とは、
特定の関係にある相手を指す言葉で、
主にビジネスシーンや法律文書で用いられます。
相手の立場を明確にする際に使われます。
例えば、
「対方の意見を尊重し、進めていきたいと思います」
などと使います。
「対方に確認をお願いしたい場合は、「対方にお伝えいただけますか?」
という使い方になります。
相手
「相手方」の類語には
「相手」も当てはまります。
「相手」と同じく、
特定の人や団体を指す言葉です。
「本日は相手と話し合う機会をいただき、ありがとうございます」
このような表現になります。
「相手方」のフレーズを営業マンが正しく使うために
深い敬意を表す
「相手方」の意味と使い方を
お伝えしてきました。
営業マン時代、お客様との契約に関するやり取りの際に
「相手方」の一言を
添えることが多かったです。
「この度は〇〇様とのお取引をさせていただき、誠にありがとうございました。」
「おかげさまで、相手方との信頼関係を築くことができました。」
「これも〇〇様の相手方へのご配慮のおかげと厚くお礼申し上げます… …」
なんとなく使ってきた方も
少なくないと思いますが、
契約書の締結やお礼のメールを送ったり、
お客様へ感謝の気持ちを込めたり、
「相手方」を自然と使えると、
信頼感と誠実さを持たれるでしょう。
是非、「相手方」を使って
お世話になった人に
敬意の気持ちを伝えていきましょう。
敬意を言葉にすることで
あなたの印象が大きくアップします。